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業務改善の基礎知識 9: 『人の考え方』の質的差異の バラツキ に対処する

「顧客の期待に応える」を目的に組織システムを最適化する際、組織のリーダーは現実の二つの側面に直面します:一つは、組織内外の 「もの」 や 「こと」 の バラツキ のとても大きなこと;もう一つは、『人の考え方』にも のっぴきならないほどに大きな質的差異のあることです。なので 「最適化」 とは、「もの」 や 「こと」 の バラツキ、それに、『人の考え方』の質的差異の バラツキ を抑えつつ、業務成果を「顧客の期待」に近づけ続けるプロセスの総体 と言い換えることができます

『人の考え方』の 質的差異 については、下記を参照下さい

「顧客の期待に応える」ことは「相互発達段階」の心にとっては自明でも、「利己的段階」や「自己主導段階」の心も同様に関心を向けることであるとは限りません:「利己的段階」の心の主な関心事は「自分の利益」と「保身」、他方「自己主導段階」の心のそれは「自己実現」と「自由」であり、「利他」ではないからです

それゆえ 「顧客の期待に応える」にあたり、組織リーダーには「利己的段階」や「自己主導段階」のスタッフを「顧客の期待に応える」という”利他的”目的に向かわせることができる(人格&力量)が求められ、「利己的段階」や「自己主導段階」のスタッフには 荷の重い挑戦 求められます:どちらも共に忍耐を要しますが、自他の成長を実感する機会豊かな「学びのプロセス」です