#11 趣味って大切だなーという話
私が趣味の大切さを学んだ時の話。
1.無趣味人間だった日々
社会人1年目だった時、私は節約と投資に没頭していた。
右も左もわからない状態の新入社員だったにも関わらず、配属された部署が人員不足だったため、即戦力としてカウントされた。
1から学ばないといけない、でもすぐに結果を出さなければいけないという環境におかれ、その生活があまりにもハードすぎて、この生活が長く続いたら命が持たないと危機感を抱いた。
早くこの''命を削ってお金を稼ぐ生活''から抜け出したい。
藁にもすがるような思いで、無駄な出費を抑え、投下資本の獲得に力を注ぐことで、自分の命を削りながら得たお金を最大化しようと躍起になっていた。
周りの20代の友人や同期が合コンやらグランピングやら楽しんでいる中、休日になっても疲れが抜けない私は誘いを受けても断り、節約と投資に勤しむ無趣味人間になっていってしまった。当時はそれが正しい選択だと思っていたし、なにより余暇を楽しむ心のゆとりはなかった。
まあおかげで貯金はでき、1年目の割には仕事もかなりこなせるようにはなったのだが。
2.無趣味人間の心が折れた日
社会人3年目のある日、無趣味人間に限界が訪れた。
私が営業担当していた複数の案件でトラブルが同時発生し、2ヵ月間ほど客先で怒られたり、社内調整に追われたりといった日々が続いた。
根詰めた結果、ある日の朝、私は起き上がることができなくなってしまった。疲れではなく、メンタル起因。適応障害で2週間出勤停止となった。
平日はハードに働き、休日は自室にこもって寝るという当時の私の生活スタイルでは、一切ストレスを発散できていなかった。抱え込む一方だったストレスが溢れてしまったのだと認識した。
2週間休めるんだ、せっかくだからなにかしよう、
あれ、何もやることがないぞ。
そんな時、私の同期がキャンプに誘ってくれた。
道具も何も持ち合わせていなかったが、迷わずに行った。
3.趣味を持つことの意義
私をキャンプに誘ってくれた同期もかなりストレスフルな仕事環境に置かれていた。
しかし、私と違っていたのは、彼はキャンプ、サーフィン、スノーボードなどかなりの多趣味人間で上手にストレスを発散していたという点。
彼にとっては平日がオフ、休日がオンとのこと。
仕事でどんなにイヤなことが起きてもそれはオフの自分に降りかかっていることなのでなにも問題ないという考え方をしている。
この時のキャンプがとても楽しく、水を得た魚の如く、心身ともに満たされていく感覚があった。
疲労時にあえてアクティブに過ごした方が健康にいい(アクティブレスト)ということを身をもって感じた。
この経験をしてから、私は趣味を作ることにした。同期がやってるからという理由でとりあえず、キャンプ、登山、スノーボードを始めることにした。
どれも素人レベルだが、アクティブに過ごす休日は生きる喜びを感じさせてくれる。一気に視界が広がった。
どんなに仕事が忙しくても休日はアクティブレストを心がけよう、そう思った経験のお話でした。
何が言いたいかといいますと、
全国の奥様方、旦那さんの趣味にはほんの少しだけでもいいので、寛容な心を持っていただけると泣いて喜びます。