死にたいけどトッポギは食べたいの感想

本屋さんでタイトルを見た時は正直手に取るのも少し抵抗があった。

死という単語が入っているものはなかなか手が出しにくい。

でも最近韓国エッセイが人気であることとほんのイラストが可愛く軽く目を通すと興味が湧きメルカリでポチッと。

2時間ほどで読める会話式の本、日常で本を読んでいない方でもサラッと人の会話を聞いている形で読みやすいと思う。

さて、内容について簡単に自分なりの感想を述べたい。

ネタバレにもなってしまうが、私の中で一番心に残ったのが昔の私は今の自分をどう評価するのかの視点である。本の中では20歳の私が今の私にとある。

自分自身、人と最近比較することが多く成長や達成感を感じることが薄れてきていた。社会に出る年齢層がバラバラでバックグラウンドが異なった人に囲まれながら仕事をする。そうすると自分の周りに自分より仕事ができたり、人間関係の構築が得意な人など様々な優れた人が目に留まる。同じ職場で働いており同じ土俵にいるからこそ自分ができないところを自分で見つけてしまう。

初めは特に気にしていなかった、若いからしょうがないと、でも5年目にもなると流石に焦り出す。後輩もでき、後輩の強みを見せられると自分の居場所がなくなったと感じることもあった。その度落ち込み、やる気がなくなる。このサイクルを私は10ヶ月ほど続けていた。最近では本当に仕事の意味、楽しさが分からなくなってくることが多かった。

でも、さっきの問いかけ、過去の自分は今の自分をどのように見えるのか、言葉を掛けるのかを考えた時ポジティブなことしか言わないと思う。昔ゴールに掲げていた大手で働く、彼氏を作る、日本人の友達を作るなど全部大きく掲げていた、やりたかったことは全てできている。しっかり自分は成長していると実感できた。

自分は成長している、しっかり生きていると思えたのは本当に他人との比較から自分に軸を再度戻し考えを改めさせてくれてとても感謝している。まだまだ色々と著者と自分に共通点が多く、共感したところが多いが、それは今度書くことにする。

ぜひ、自分の視点の軸が自分ではなく他人に向いている人に読んでもらいたい本である。

#死にたいけどトッポギは食べたい #韓国エッセイ #感想

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