第5回 サイボウズが成長を続ける理由
ー PROLOGUE ー
今回はサイボウズ株式会社が本社を構える東京日本橋タワーに伺いました。
歴史情緒と近代的な街並みが融合する粋な街、日本橋から、国内にとどまらず、世界に向けて、挑戦を続けるサイボウズ株式会社。
スピード感のある成長を生み出し続けられるのはなぜなのか。どんな理念を掲げ、社会にどんなインパクトを生み出しているのか。
これからの社会にとって本当に必要とされる「いい会社」を厳選し投資する、鎌倉投信も大注目しているサイボウズ株式会社。今月はサイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久さんの価値観を紐解いていきます。
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ー INTERVIEW ー
今回のゲストは、サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久さんです。宜しくお願いします。
宜しくお願いします。
まずは、サイボウズ株式会社についてご紹介をお願い致します。
はい。サイボウズは、1997年に創業しました。そこから27年、ずっと、情報共有ソフト、いわゆる「グループウェア」をつくり続けています。企業が情報を共有するためのソフトです。今一番メインで取り組んでいるのが『kintone(キントーン)』という、ノーコード、つまりプログラミングをしなくても、情報共有アプリケーションをつくれるというサービスを展開しています。
1997年創業当時はたった3人での起業だったそうですね。
そうなんです。愛媛県松山市で創業した会社で、しかも当時は、2DKのマンションにひとり住み込んでいました。いわゆる、”ど・ベンチャー”からのスタートでした。
社名も大変ユニークですよね。由来はどんなものだったのですか?
由来はですね、ノリと勢いです(笑)。当時は、あまり考えてないですよね!!とにかく、語呂と響きが良かった、といいましょうか。「電脳」を意味する「cyber」と、親しみを込めた「子供」の呼び方「坊主(bozu)」の造語によるものです。「電脳社会の未来を担う者達」という意味も込めています。
社名も印象的ですが、サイボウズのキャラクター「ボウズマン」も印象的です。
そうですよね。とにかく、覚えてもらうしか、僕たちは生き残る道がなかったんです。社名もキャラクターも、目立つことは色々やってきました。
創業して3年、2000年には東京証券取引所マザーズ上場。ものすごいスピード感ですが、その背景や要因を青野さんはどう捉えていますか?
はい。当時、ちょうどインターネットの技術が世の中に普及し始めていました。その時代の流れに「うまく乗れた」ということだと思います。インターネットブラウザ上で企業内の情報共有ができるソフトが、創業して4ヶ月目くらいから売れ始めて黒字になりました。上場までは非常に早かったと思います。
その「時代の流れ」は直感的に感じていたものだったのでしょうか。
そうですね。前職が大手電機メーカーだったのですが、そんななかでも情報共有がなかなかされていないのを感じていました。そこにこのインターネットの技術が出てきて、「これは間違いなくニーズにあったソフトが一気に広がっていくぞ」という直感はありました。
昨年12月期は売上高、営業利益ともに過去最高でした。ぐんぐんと成長を見せていますが、サイボウズは現代の社会にどのように寄与できているとお考えでしょう。
はい。創業当時はパッケージソフトウェアといって、お客様自身でソフトをインストールして管理しなければなりませんでしたが、最近はクラウド型といって、お客様は申し込むだけですぐにサービスを利用できるモデルに切り替わっています。これによって成長するようになりました。また、『kintone(キントーン)』という、ノーコード、つまりプログラミングをしなくても、多様なアプリケーションをつくれるというサービスを展開したことも、今の時代に受け入れていただいている一つの背景であると考えています。
改めてになりますが、サイボウズ株式会社の「理念」とは。
私たちの企業理念は『チームワークあふれる社会を創る』と掲げています。もっともっと情報共有をすることで、チームメンバーが"効率よく"働ける。しかも、"楽しく"働ける。それが、私たちのイメージする『チームワークがあふれている』状態です。そんな会社を一社でも多く増やしていきたい、という想いが私たちの企業理念になります。
(『第6回 チームワークを高める「理想への共感」とは』に続く)
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ー Podcast ー
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ー CONCEPT ー
〜これからの社会に本当に必要な「いい会社」に投資する〜
鎌倉投信が提供するラジオ番組『Finding the GOOD』
全国を飛び回りゲストとクロストーク。
ものごとの「よさ」とはどこにあるのか。
さぁ。「いい」を探す旅に出よう。
ー PLAY LIST ー
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写真家モロイユウダイ撮り下ろしインタビューショット
イラストレーターほりはる描き下ろし線画など
見つけた「いい」を集めています。
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