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【離職率】3年以内に辞める人3割!

今回は、近頃 話題となっている、離職率について取り上げていきます。
みなさんもそういった経験があるでしょうか?
もしくはこれから考えている人もいるかもしれません。

最後には、今後どのようにしてキャリアを積んでいくべきかが、私なりの見解で書いてあります。


1.離職率とは

離職率とは、一定期間内に組織から退職した従業員の割合を指します。
この指標は、企業の職場環境、従業員満足度、組織文化など、さまざまな要素を反映する重要な数値です。

• 計算式
離職率(%)=(退職者数 ÷ 在籍者数)× 100
一般的に、年間や月間ベースで測定されます。

• 業界ごとの傾向
業種や職種によって離職率は大きく異なります。
例えば、労働環境が厳しい飲食業や小売業は比較的高め。
一方、専門職や公務員などは低めになる傾向があります。


2.現在の日本の離職率

新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00007.html

厚生労働省

厚生労働省は、令和6年10月25日に、
【令和3年3月に卒業した「新規学卒就職者」の離職状況】
を公表しました。

就職後3年以内の離職率は、
「新規高卒就職者」が38.4% (前年比+1.4ポイント)
「新規大学卒業者」が34.9% (前年比+2.6ポイント)
となりました。

高いと思いますか? 低いと思いますか?

ちなみに、
「新規中卒就職者」は50.5%だそうです!(前年比+2.4ポイント)

過去のデータから見ても、離職率は今後も上昇していくと見られています。


3.なぜ離職率が高いのか(企業目線)

離職率が高い組織には、以下のような課題が潜んでいることがあります。

  • 職場環境の問題
    ・長時間労働
    ・休みが少ない

  • 人間関係の問題
    ・上司の意見が絶対
    ・ハラスメントがある

  • 給与や待遇への不満
    ・賃金が低い
    ・福利厚生が不十分

いかがでしょうか?
これらは、いわゆる「ブラック企業」の特徴が含まれていると思います。

離職率が低い企業の共通点

一方、離職率が低い企業には共通点があります。

・働きがい
社員が価値を感じられる仕事やプロジェクトを提供している
・人材育成
研修やスキルアップの機会を積極的に設けている
柔軟な労働環境
リモートワークやフレックスタイム制の導入    などなど…

実例として、従業員エンゲージメントに力を入れている企業では、
離職率が業界平均よりも低いとされています。

企業が離職率を下げる取り組み

企業側として、離職率を低下させるためのアプローチはいくつか存在しています。

• 従業員満足度調査
従業員の声を聞き、課題を特定する。
積極的に社員の意見を聞く。

• 明確なキャリアパスの設計
個人の成長を支援するロードマップを提示する。
社内教育を充実させる。

• 公正な評価制度の導入
終身雇用が正義という考え方ではなく、時代に合った評価制度が必要。
会社に対する貢献が正当に評価される仕組みをつくる。

• 職場環境の改善
ハラスメントの防止、チームビルディングの強化

まだまだあると思いますが、このようにエンゲージメントを重視している会社ほど、離職率が下がるような取り組みをしています。

少子化が進み、働き手が少なくなってきている中で、企業が人を選ぶ時代ではなく、人が会社を選ぶ時代となってきています。

だからこそ、会社はこのような取り組みを積極的に実施し、「選ばれる」会社になることが求められてきています。


4.なぜ離職するのか(社員目線)

様々なサイトを調査して、共通していた主な退職理由を5つ挙げました。

主な離職理由5選!

  • 人間関係が上手くいかなかった

  • 自分に合った仕事ではなかった

  • やりがいを感じなかった

  • 給与が業務と見合わなかった

  • 労働環境がよくなかった

いかがでしょうか?

これらは、会社に入ってから、会社のリアルを知らないと分からない!
といった声もあるかもしれません。

しかし、会社に入る前に

  • 会社の雰囲気

  • 自分に合うかどうか

  • 具体的にどんな業務をするか

などが分かれば、よりよい進路選択ができるかと思います!

しかし、個人でそういった情報を見つけることは難しいですよね?

そこで次節では、何が必要とされているかを具体的に述べていきたいと思います。


これから本当に求められること

ですが、そもそも離職率が高いということが悪いとは限りません。
自分のキャリアについてしっかりと考えているからこそ、離職・転職という選択肢をとったのかもしれません。

しかし、離職する前、あるいは入社する前、さらには学生の時。
この時にもっとできることがあったのではないでしょうか。

もちろん失敗から学ぶこともありますし、何事も経験です。

ですが、若いうちからキャリアについて考え、将来を見据えておくことで、よりよい道があったかもしれません。

ただ実際は、学校教育ではそのような取り組みは十分とは言えないでしょう。さらに、自分のやりたいことを見つけることも難しいです。

最近になって「キャリア教育」という言葉が飛び交うようになり、学校や地域でも取り組まれるようになってきたものの、地方ではまだまだそのような環境は整っていません。

だからこそ、民間の立場から、キャリアについて考える機会やインターン
などの環境を届けることが重要ではないかと考えます。

5.まとめ

企業が離職率を改善することは、単に数値を下げることだけでなく、
組織全体の信頼性を高めることを意味します。

一方で、個人にとっても、離職は「キャリアの再設計」のチャンスとなることがあります。

離職率は単なる統計ではなく、組織の現状や未来を映し出す鏡です。
その背景を理解し、改善の努力を続けることが、個人と組織の双方にとっての成長をもたらします。

企業や個人、さらには政府が、この数値にどう向き合うかで、未来の幸福が変わってくるでしょう。


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