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海岸列車 - 小説の描写を楽しむ
城崎方面から山陰地方の旅行初日!
JR山陰線を列車に乗っていて、思い出したことがあったんです!
今日は珍しく本について😁
私の好きな作家のひとり、宮本輝。
そのキッカケになったのが、代表作のひとつ「優駿」(ゆうしゅん) でした。
北海道の牧場を舞台に、一頭のサラブレッドを巡って物語が展開していきます。「優駿」というタイトルの響きもよく、私が大好きな小説になります。
生まれる仔馬が牡馬でありますように。
風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生まれますように…..。
若者の祈りに応えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名付けられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇が、幕を開けた。
映画化もされたので、知っている人もいるかもしれません。
以来、宮本輝の作品を、片っ端からほとんど読みました。
オーストラリアに文庫本を全部持ってきて、何度も読み返しました。
「優駿」おススメです。
さて、日本の山陰地方の旅に戻ります。
城崎温泉駅より鳥取方面に向かう途中、途中停車駅の案内を見てると
聞き覚えのある駅の名前がありました。
それは、宮本輝作品の「海岸列車」にあります。
幼い日、母にすてられた兄と妹、夏彦とかおり。
愛を求めてさまよう青春期の二人は、折にふれて海岸列車に乗り、山陰の海沿いの小駅に降り立つのだった。何のために?
活きることの<拠りどころ>を希求する兄と妹に、何が啓示されるのか。
男と女の愛のかたちの中に、人生の意味を深く問いかける宮本文学のロマン大作。
そう!
ここに出てくる海岸列車とは、JR山陰線。
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小説の中に出てくる駅というのが、鎧 (よろい) 駅。
カニで有名な香住 (かすみ) 駅と、空の駅で有名な餘部 (あまるべ) 駅の間にあり、登場人物の兄弟を捨てた母がいるという無人駅として出てきます。
母に捨てられたという負い目と同時に、
母を恋しく思う気持ちの葛藤がからんで寂しい駅のイメージだったのですが、
5月の陽気な天候だったせいか、可愛らしい駅に見えました🤣
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海沿いを走る、まさに海岸列車。
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小説に出てくる、描写を思い出しながらの列車の旅も楽しかったですね😊
最後に、
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駅弁は、香住産のカニ弁当😁でした。