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契約者貸付制度

こんにちは、BUDOUです!
今日は、契約者貸付制度に着いて書きたいと思います。


1. 契約者貸付制度とは

契約者貸付制度とは、貯蓄型の保険を契約している場合に、保険会社からお金を借りることができる仕組みです。
貯蓄型の生命保険では、解約した時に解約返戻金が支払われます。解約払戻金を担保にして保険会社から融資を受けることができるのが、契約者貸付制度です。

融資の上限は解約返戻金の7~8割ほどで、解約返戻金が多い商品やプランを選んでいる人はたくさんのお金を借りることができます。
当然ですが、かけ捨てタイプの生命保険ではこの制度は使えませんし、商品によって契約者貸付制度の有無や借りることのできる金額は異なります。

2. 契約者貸付制度の利用方法

保険会社によって具体的な利用方法は違いますが、多くの場合はインターネットを通じて申し込むことで、早い場合には3営業日〜利用できるようです。
後述しますが、審査が不要なため迅速に借入を行うことができます。
以下は、メットライフ生命でインターネット申し込みをした場合の利用方法です。

メットライフ生命(インターネット申し込み)の場合

・ログイン後、約3分~4分でお手続きができます。
・1回につき100万円まで・最短3営業日後にお振込みが可能です。
・ご利用時間:9~22時(日・祝日除く)

契約者貸付 | メットライフ生命

3. 契約者貸付制度のメリット

保険を解約せずにまとまった資金を得られる

契約者貸付制度を利用すると、保険を解約することなく借り入れを行うことができます。保険を解約すると解約払戻金が入りますが、解約してしまうと保障が受けられなくなります。また、経済的に余裕ができて再度保険に入ろうと思っても、保険料が上がってしまったり、健康状態によっては加入ができない場合があります。

さらに、解約返戻金は、基本的には保険料の払い込みが終了するころに、これまで支払った分に見合う額が返ってくる仕組みです。特に保険料払込期間中の返戻率を低くすることで保険料を抑えている低解約返戻金型の生命保険の場合は、払い込みが終わる前に解約した場合、解約返戻金がこれまで払った金額を大きく下回ります。

保険を解約してしまうと上記のようなデメリットがあるところを、解約せずに借入を行うことができます。

返済計画が柔軟

契約者貸付制度では、ローンのように毎月決まった日に決まった額を返済しなければいけない仕組み(定例返済)をとっておらず、余裕ができた時に好きなタイミングで返済することができます。

経済的に余裕がないから借金をしているわけですので、すぐに毎月支払いが生じるのはライフスタイルに合わない場合などは、毎月の支払いが義務ではないのは嬉しいのではないでしょうか?

カードローンなどよりも金利が低く、審査が不要

契約者貸付制度でお金を借りた場合の金利は2.00~6.00%程度であり、カードローンなどに比べて、金利が低い場合が多いです。また、通常お金を借りる時に必要な審査も不要です。

解約払戻金でもらえるだけの額を解約することなく借りているに過ぎないため、通常通り借金をする場合よりも低金利、かつ審査が不要であると言えます。

4. 契約者貸付制度の注意点

借入残高が解約払戻金の金額を超えると、保険が失効する

前述のように、契約者貸付制度では返済計画が柔軟です。
一方で、返済までの期間が長くなるとその分金利がかかるため、借入残高が解約払戻金を超えてしまう場合がありえます。

契約者貸付制度は解約払戻金を担保にして貸付する制度なので、担保の額を超えてしまうと、これ以上借入を続けることができません。
そのため、借入残高が解約払戻金の額を超えた時点で保険が失効し、実質的に解約払戻金が支払われて解約したのと同じことになります。

借入残高が膨れ上がるまでの間にも保障が受けられているとはいえ、結果的には金利分損失する可能性があると言えます。この場合には(保障の有無を無視すれば)最初から解約払戻金を受け取った方がいいことになるので、計画的に利用する必要があることに注意が必要です。

借入中に保険金の支払いが行われると、保険金から相殺される

生命保険では死亡した場合の支払いで保険期間が終了ですが、借入がある状態で死亡してしまうと、保険金から借り入れた額が相殺され、差し引かれます。受け取ることのできる保険金の額が少なくなってしまうため、注意が必要です。

5. まとめ

契約者貸付制度では、低金利・審査不要・解約不要で借り入れが行える一方で、計画的な利用を行わないと損をしてしまいます。
生命保険に加入することで得られるメリットの一つでもあるため、保険加入を検討している場合には制度の有無を確認してみてもいいのではないでしょうか。


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