ラムリンピック2021ホワイトラムを語る(定番品編)
「ラム酒友の会」のメンバーやラム酒を多く取り扱っている全国のバーの皆様にアンケートを取らせ頂いた「ラムリンピック2021」ですが、今年飲んだラム酒と今年発売されたラム酒の区別が曖昧であった為、選出に紛らわしくご迷惑をおかけしました。来年からは、一年間に飲んだラム酒のなかで「定番品」と「限定品」に分け選出して頂こうと思います。宜しくお願い致します。
ラムリンピック2021ホワイトラム
「定番品」編
🥇金メダル ビエールブラン(フランス グアドループ🇬🇵)
僕も大好きな一本、現地の本格的な飲み方ティポンシュ(砂糖とライムの皮を足すだけ、日本では氷が入っている事が多い)は少しキツいと感じる方も多いでしょう。
ライムやレモンを絞ってソーダ割りめちゃ美味いですよ。アグリコールラムの青臭さが全開の一本、芋焼酎や泡盛が好きな人にも気にいって貰えると思うや。日本中のバーに一本は置いて欲しい。バカルディしか飲んだ事が無かった人はラム酒の認識が変わると思う!
🥈銀メダル ハバナクラブ3年(キューバ🇨🇺)
これも定番中の定番。モヒートを作る際は是非このラムを使って欲しい。ソーダ割り(ハバソー)やソルクバーノにお勧め!
今迄の色による分類ではゴールドラムになるが、ラム酒友の会ではホワイトとダークの区別にしたい。ラム酒の魅力は多様性だけど、カテゴライズの種類が多いのはラムに興味を持ち始める人には煩わしいだけだよね。昭和を引きずらずシンプルに行こう。
🥉銅メダル ペールラバ59°(フランス グアドループ🇬🇵)
ラムラバーの方たちのアンケートを参考にに選出しているので、アグリコールラムが多いですね。アグリコールラムはラム酒の全生産のうち5%程度と言われています。収穫後の加水分解の早いサトウキビは刈り取り後直ぐに圧搾しなければいけない為、糖度の上がる収穫期にしか蒸留する事が出来ない。ハイプルーフのラムになるほどサトウキビの鮮烈な香りが楽しめる為、50°の商品もあるがこの59°のボトルが支持されたのだと思う。
雨水を貯めて仕込み水に使っている。発酵時おじいさんが手で発酵槽をかき混ぜている等数々のカルトな伝説の残りる蒸留所であるが、大手資本が入った今もクラフトマンシップが受け継がれているのも魅力の一つであると思う。
barで見つけたら試してみて欲しいペールラバ旧ボトル
4位 プランテーションスリースターズ(バルバドス🇧🇧、ジャマイカ🇯🇲)
フランスのコニャックフェラン社がリリースするプランテーションシリーズのホワイトラム。バーテンダーの方達の支持を多く集めました。トロピカルジュースで割るのもお勧め。
「International Rum Expert Panel」でホワイトラム部門で金賞を受賞。「Golden Rum Barrel Awards」で2年連続の金賞を受賞。
5位 トロワリビエール ブラン(フランスマルティニーク🇲🇶)
スタンダードは銘品が多く評価が割れるのだが、やはりフランス海外県マルティニークのアグリコールブランは外せない。フランス語表記でRHUMと表記されるラム酒達である。
その代表格であるトロワリビエールであるが今回選出から漏れたのは、長年日本のフレンチラムシーンを牽引して来たジャパンインポートさんの手を離れ、カンパリグループのCTスピリッツさんにブランドが移管しブランの輸入の目処が立って無いからである。写真は懐かしの旧ラベル。
僕としては1日も早くアグリコールラムブランを日本に広めなければ、日本のラムブームは定着しないと思う。
馴染みの居酒屋さんに一本づつ置いてもらう草の根運動を2022年は敢行したいと思う。
早速名古屋のおばんざい屋さんにビエール置いて貰いました😆
宜しかったらホワイトラム限定品編もご一読下さい。