即不採用決定!転職面接のNG回答集:パート2
転職面接で聞かれる質問には、個人的な経験に関するものや資格・能力、職務経験に関するものなど多種多様なものがあります。
その中でもよく聞かれる質問とその理想的回答例を紹介します。また、採用責任者として年間350人以上の履歴書・職務経歴書に目を通し、実際に採用オファーを出すかどうかの決定を行なっている目線から、それぞれの質問をする意図も解説します。
(パート1はこちら)
6. 今までの職務経験での成功例を教えてください。
理想的な回答例:
過去の職務経験での成功例としては、あるプロジェクトでのチームリーダーとして、期限までに全てのタスクを完了させ、クライアントから高い評価を得ることができたことが挙げられます。そのためには、メンバーとのコミュニケーションを密にし、進捗状況を常に把握することが必要でした。
実際の面接でこの質問をする理由:
その成功体験が本当に自分のものであったかどうかを見ています。その成功体験について詳細を説明できない場合や、具体的行動を示ない場合は「ただ名前だけ参加していただけだな」と判断します。
7. なぜ当社に応募しようと思ったのですか?
理想的な回答例:貴社は、そのビジョンや文化に共感し、自分自身も成長できる環境で働けると考えたため、応募を決めました。また、貴社が取り組んでいる業界や事業に興味を持ち、自分のスキルや経験を活かせると感じたことも応募の理由です。
実際の面接でこの質問をする理由:
自己分析と企業分析の結果をマッチングをできているかを見ています(事前に多少なりとも分析を行なわない人は論外です)。材料が少ない場合でも自分なりの仮説を立てられていれば大丈夫です。
8. あなたにとって理想的な職場はどのようなものですか?
理想的な回答例:私にとって理想的な職場は、チャレンジ精神旺盛な人々が集まり、自分自身も成長できる環境であることが大切だと思います。また、チームでの協力やコミュニケーションが密であることや、達成感ややりがいを感じられる環境であることが理想的です。
実際の面接でこの質問をする理由:
候補者が会社をどういった場所としてとらえているかを見ています。「会社は〇〇してくれるべきだ」といったような受け身な姿勢を感じる回答をすると不採用方向へ進みます。会社は社員の集合体であることを理解し、自ら積極的に参加して必要な変化を起こすという姿勢を見せる回答をしましょう。
9. 将来のキャリアプランはありますか?
理想的な回答例:
私の将来のキャリアプランとしては、今の職務経験を活かしながら、リーダーシップ力や専門知識を深めていくことが挙げられます。また、貴社のビジョンや事業に貢献できるように、自分自身も新しいスキルや知識を身につけ、成長し続けたいと考えています。
実際の面接でこの質問をする理由:
今回の転職をすることで「中長期的に自身のキャリアプランにプラスになる」と前向きに考えている部分があるかどうかを見ています。現在の仕事が嫌で逃げたいだけの転職をしようとしている人からは短期的な回答しか返ってきません。漠然としたイメージを持っているだけでも何も考えていないよりずっとマシです。また、「〇〇(部長、専門家など)になりたいです」という回答をするなら、なぜそうなりたいのか、どうやったらなれるか(今の自分に何が足りないか)という質問にも準備しておきましょう。
10. あなたが貢献できることは何ですか?
理想的な回答例:
私は、コミュニケーション能力やリーダーシップ力、問題解決力など、職務経験やスキルを生かして、チームの一員として貢献できると思います。また、新しいアイデアや提案を積極的に出し、チームの成長やビジネスの発展に貢献することもできます。そのためには、常に自分自身を向上させ、新しいことに挑戦する姿勢を持ち続けることが必要だと考えています。
実際の面接でこの質問をする理由:
入社後のイメージを共有できているかを見ています。「どういった貢献ができるか」を回答するためには、応募した企業でどういった問題を抱えているかを理解しておく必要があります。そのため、選考のプロセスのできるだけ早い段階で「このポジションへの期待値や部署で解決したい問題はありますか?」という質問をするべきです。その上で自分の強みを活かせる部分を見つけマッチさせましょう。
逆に「入ってから様子を見て考えます」という回答は受け身であるという印象を与えますので不採用になる可能性が高いでしょう。
以上が面接で聞かれることの多い質問に対する理想的回答例とNG回答例パート2です。
(パート1はこちら)