即不採用決定!転職面接のNG回答集:パート1
転職面接で聞かれる質問には、個人的な経験に関するものや資格・能力、職務経験に関するものなど多種多様なものがあります。
その中でもよく聞かれる質問とその理想的回答例を紹介します。また、採用責任者として年間350人以上の履歴書・職務経歴書に目を通し、実際に採用オファーを出すかどうかの決定を行なっている目線から、それぞれの質問をする意図も解説します。
1. なぜ転職を考えているのですか?
理想的な回答例:
「現在の職場では、自分のスキルや能力を生かす機会が限られていると感じていたため、新しい環境でチャレンジすることを決意しました。また、貴社のビジョンや文化に共感し、自分自身も成長できる環境で働きたいと考えたため、応募を決めました。」
実際の面接でこの質問をする理由:
転職をすることで何を得ようとしているかを見ています。多くの人の転職理由はたいてい下記3つのどれかです。
①今の職場が嫌だから逃げたい
②今の職場に不満があるので変えたい
③その他家族の事情など
転職理由を聞いた時に①であることが透けて見える場合は不採用決定です。
逃げたいだけの人は転職後も同じことになり、モチベーションが上がらないまま再度転職を繰り返すため、採用しても百害あって一利なしという結論になります。
2. 自己PRをお願いします。
理想的な回答例:
私は、コミュニケーション能力に優れ、周囲と協力して目標を達成することができる人間だと思います。また、経験をもとに問題解決に取り組む力も持っており、新しい環境でもすぐに順応することができる自信があります。
実際の面接でこの質問をする理由:
応募しているポジションで求められている強みをきちんと分析できているかどうかを見ています。すなわち、求められている要件を理解し、自分の強みをそこにどう活かせるかを説明できる能力があるかどうかという点が重要です。自己分析ができていたとしても、それを企業の求める要件と繋げられない回答をすると採用は遠のきます。
3. あなたの強みは何ですか?
理想的な回答例:
私の強みは、チームで働くことにおいて、コミュニケーション能力とリーダーシップ力だと思います。過去の職務経験で、上司や同僚と協力してプロジェクトを進める中で、チームメンバーの個性を尊重しながら目標を達成することができました。
実際の面接でこの質問をする理由:
一つ上の2番と似ていますが、具体例をきちんと付けて回答できるとなお良いでしょう。実際のエピソードなどを交えながら話すと説得力が増します。
4. 長所と短所を教えてください。
理想的な回答例:
私の長所は、コミュニケーション能力やリーダーシップ力、問題解決力だと思います。一方で、短所としては、あまり細かい作業に向かないことがあります。ただ、それを補うために、データや情報を整理することに力を入れています。
実際の面接でこの質問をする理由:
この質問をする理由は「短所をいかに克服しているか」を確認しています。本当に聞きたいのは短所だけなのですが、長所も合わせて聞かないとバランスが悪いので両方聞きます。従って自分の長所をダラダラと自慢するような回答は不採用まっしぐらです。
5. どのような職務経験を積んできましたか?
理想的な回答:
過去の職務経験では、マーケティングやプロジェクトマネジメントなど幅広い業務に取り組んできました。その中で、クライアントとのコミュニケーションや、チームメンバーとの協力に力を入れ、常に目標を明確にしてプロジェクトを進めることができました。また、自分自身の成長にも注力し、新しい知識やスキルを積極的に取り入れるように心がけています。
実際の面接でこの質問をする理由:
実務経験を確認して、募集ポジションで即戦力になるかどうかを確認しています。重要なのは、即戦力になると思わせることで、そのためにはそのポジションの役割や責任を理解している必要があります。従って、そのポジションとは関係のない経験について話しても無意味です。直接的に関係がなくても、「その経験から、応募ポジションで活かすことができる学びを得た」という繋がりを示すことができれば問題ありません。
面接では質問の意図を理解した上で的確な回答ができることが大切です。
パート1は以上です。パート2で続きをご紹介します。