【4~12歳の子の親に聞いた!】キャッシュレス時代の子どものお金教育どうしてる?
みなさん、こんにちは!貯金アプリ『finbee(フィンビー)』を運営しているネストエッグ広報の岸畑(@kishi_conori)です。
先日、マイナポイント第2弾の目玉施策が6月30日に受付開始されることが発表されましたね。詳細は割愛しますが、新規カード取得と合わせると最大で合計20,000ポイント付与になるとのこと。(詳細はこちら)
このマイナポイントは、選択したキャッシュレス決済サービスでチャージや買い物をするともらえる仕組みとなっており、マイナポイント事業はキャッシュレス決済の推進も担っていることからも今後もキャッシュレス化の流れは進んでいく見込みです。
しかし、このように日ごろからキャッシュレス決済が増えていく中で、思わぬ変化がでてきています。それは「子どもたちのお金の認識」です。
先般、弊社で実施した「子どものお金・金融教育に関するアンケート」の結果から、生活の中でキャッシュレス決済がどんどん増えてく一方で、子どもにお金の価値を伝えることが難しく感じる人が多いことがわかりました。
アンケートの回答からお悩みの方も多いようだったので、実際のアンケート結果から今後みなさんがお金の教育を考える際のヒントをみつけていただけたらと思い、結果を公開します。
現在、子育て中でない方もキャッシュレス時代のリアルな変化についてぜひご覧ください。
「お金はスマホの中に無限にある」、「おつりがわからない」……最近の子どものお金の認識事情
子どものお金の認識の変化について、具体的なエピソードを聞いてみるとこんなエピソードが寄せられました。
■ お金を支払っていると思っていない!?
お金のやり取りを見ていないので、お店からもらっているのだと勘違いしていた。
Suicaをタッチしてジュースを買っているので、ジュースを貰えるカードだと思っている。
スーパーでスマホ決済ばかりしているので、こどもがお金を払わずにレジを通り抜けようとしてびっくりした。
■ スマホの中にお金は無限……!
おもちゃが欲しいと言ったので、お金がないよと言ったら、「スマホでピッってすればイイじゃん」と言われた。
スマホさえあれば何でも買えると思っている。
元の資金がどこから出ているのか認識していないため、無限に使えると思っている。
■ 「おつり」ってなに?
おつりの概念が分かっていなくてびっくりした。
自動販売機はほぼSuicaで購入しており、200円渡して買いに行った際、おつりの50円を取らずに帰ってきた。
おつりをもらったことを「お金増えた?」と聞いてくる。
■ 子どもの遊びは時代を映す鏡
お買い物ごっとなどの遊びのとき、カードやスマホを使おうとする。
バーコード決済でおままごとをしている。
幼児向けの雑誌の付録がキャッシュレス対応になっていた。
「子どもは大人をよくみているんだな~」と関心する一方で、「働いて稼いだお金がスマホや電子マネーにチャージされて支払いができる」というお金の流れが理解しづらくなっているようです。そして、「おつり」自体を知らないという声も……!キャッシュレス決済では「おつり」はないですもんね。
お金の価値を伝えることや教育に取り組んでいる人は約6割。お金は働いて得られる有限なものと伝えたい。
キャッシュレス決済を始め、お金を取り巻く環境が変化していることもあり、お金の価値を伝えたり、教育にすでに取り組んでいる方は約6割。まだ取り組んでいない人のうち8割近くの方が取り組みたいと思っています。
どのようなことを子どもに身に着けてほしいかを聞いた結果では、「お金を稼ぐことの大変さ」「ほしいもの、やりたいこと実現のために貯める」、「有意義なお金の使い方」ということを身に着けてもらいたいとのこと。
エピソードでもあったように、キャッシュレスでお金の流れが見えづらいからこそ、お金は働いて得られるものであることや、お金は有限であり、計画的に貯めて使うことを身に着けてもらいたいという方が多いようです。
具体的な取り組み内容は「報酬制おこづかい」、「モノの値段を親の労働時間で伝える」など
では、すでに取組んでいる方はどのような取り組みをしているのでしょうか。
トップは、「おこづかい」を活用した取り組みです。4~12歳の子どもを持つ親の中では「報酬制おこづかい」を取り入れている方が最多という結果でした。具体的にどのように取り組んでいるのかご紹介します。
■ 報酬制おこづかいの取り組み
家事の一部をやらせて、できていればお小遣いをあげている。
小遣いはゼロでお手伝い6分につき100円(時給1,000円)を与えている。
どうしても欲しいマンガなどは、自分のお小遣いで買わせるようにしている。お小遣いは定額ではなく、宿題以外のドリルを頑張ったら、お手伝いをしたらなど、報酬にしている。欲しいものがあったら、自分で稼ぐ!!ということを覚えて欲しい。
5歳なので大金は渡していないですが、お手伝いをしてそれに対する報酬を渡して、その報酬でスーパーへお買い物にいく。自分で働いたお金で買えるものは、これくらいの量、という認識が持てたらと思ってやっている。
お手伝いで貢献をしたらその報酬として渡し、その範囲で欲しいものを買うことを教えているという声が多かったです。お手伝いの重さで報酬を変えているという方や6分につき100円(時給1,000円)という時給換算をしている方もいました!
報酬制おこづかい以外の取り組みもご紹介します!
■ お金は親の労働の対価で有限なもの
コンビニなどに行った時、子供が欲しいと言ったものをカゴに入れた後、それを買うのにこのお店だと何分・何時間働かないと買えないのか伝えています。クイズ形式にして息子に考えさせ、正解を伝えるとびっくりして、棚に戻してくれることもあるのでそういう意味でもやって良かったなと思ってます。
欲しい物があった場合、この〇〇はママとパパが〇〇時間働いたら貰える金額なんだよって伝えています。
お金は降ってくるものではなく、親が頑張って働いてもらっていることを伝え、働かないと何も買えなくなるから大切に使おうねと約束したり、お小遣いを渡して、誕生日やクリスマス以外の時にほしいものがあったらお金を貯めて買いなさいと伝えている。
クイズ形式にして子どもに考えてもらうというアイデアもいいですね。大人の私たちも何か欲しいものができたときに、「どれくらい働いたら購入できるのか」を考えると冷静な判断ができそうです。
■ お金を運用することを見せて、教える
現在、親がやっている投資信託などの話をしてお年玉を運用に回すか話したりしている。
子供が今までもらったお金などの貯金額をあえて教えて、減らないようにする方法や増やすために投資をすることを教えています。
お金の仕組みや外国との関係(外国為替)、株式の仕組みを実際の運用等を通じて教えている。
ジュニアNISAの口座をつくり、株取引や為替レートの確認を一緒にしている。
お金を増やすための方法として、投資信託や株式の仕組みなどを実際の運用を通して伝えているという声もありました。子どものうちから慣れ親しんでおくと吸収が早そうです。
■ お金と世の中とのつながりを伝える
お金について教える前に、世の中の仕組みについての話をよくしました。自分が生活するために、どれだけたくさんの人が、色々な場所、場面で尽力してくださっているか、その結果として、私たち家族が何不自由なく暮らしていけてるのかということ。そして、その過程で、皆が上手に関わっていく為のツールの一つとして、お金があることを話しています。お金を利益として考えがちだった子供達が、最近では、お金の向こう側にいるたくさんの方々への感謝を持ち、お金をより大切にするようになったと感じています。
親が働いて得た収入は、社会に貢献して還元されているものだということや、働いて税金を納めることで学校で学んだり、道路が整備されていたり、みんなの生活が支えられていること等を伝えている。
働いてお金を得られるということは、世の中に貢献していることであり、一人一人の貢献で暮らしが成立っているということを伝えること、とても大切な観点ですよね!そして、「税金」についてもどのように役立っているかを身近な例で伝えていると政治にも興味を持ちやすいかもしれませんね。
キャッシュレス派におすすめ!取り入れやすい「報酬制おこづかい」を小銭いらずで実施できる貯金アプリ活用法
お金の価値を伝える取り組みについてご紹介してきましたが、取り組み内容で多かった「報酬制おこづかい」についてキャッシュレス派に嬉しい方法をご紹介。
「報酬制おこづかい」に取り組みたくても10円、100円などの小銭を用意しないといけないことが導入ハードルになりますよね。
そんな時には、小銭を使わずにキャッシュレスで貯金ができるアプリ「finbee(フィンビー)」を活用してみてください。
■ 「こどものおこづかい貯金」活用方法
貯金アプリfinbee(フィンビー)は、ご自身の銀行口座を貯金用口座と連携し、貯金したい目的ごとに指定した貯金ルール・方法で貯金ができるサービスです。
親のアプリで、子どもごとに「こどものおこづかい貯金」を作成し、子どもがお手伝いをしたときの報酬を「食器を洗ったら30円」などと決めて、「マイルール貯金」としてあらかじめ設定します。そして、お手伝いを実行したら貯金をしていきます。
※マイルール貯金とは、自身で好きなルールと貯金額を決めておき、達成できれば、あらかじめ決めておいた額が貯金される仕組みです。
■使用イメージ例
1. 子どもがお手伝いをしたときの報酬を取り決める。例)「食器を洗ったら30円」「洗濯物をたたんだら50円」など
2.「こどものおこづかい貯金」を作成し、子どもと取り決めた報酬を「マイルール貯金」の貯金ルールとして設定。振返り通知がくるので、お手伝いをしていたら貯金を実行。
3. 子どもがお金を使用したいときには、「貯金取り崩し」で親の元口座にお金を戻して好きな支払手段で決済。
お手伝いの種類が複数ある場合には、あらかじめお子さんと「お手伝い報酬ルール一覧」を用意しておき、いつでも好きな時に好きな金額が貯金ができる「ワンタップ貯金」機能を使うのもおすすめです。
おわりに
親が育った時代とは決済環境が大きく変わっています。現物がないキャッシュレス時代だからこそ、世の中の関わりの中でどのようにお金が得られるのか、欲しいものはどれくらいの価値なのかをしっかり伝える必要があると感じる結果でした。
キャッシュレス時代のお金の価値の伝え方にまだ正解はありません。そのため、家庭内で考えるだけではなく、取り組み例などをシェアしながらみんなで一緒につくっていけたらよい方法がどんどん生み出されていくのではないかと期待しています。ぜひ、みなさんの取り組みや意見をお聞かせください^ ^
▼finbeeが気になった方はこちらの公式サイトをご覧ください。