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【アイディア#19】ポイントで子どもと寄付先を選んだら?

 ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「余ったポイントの寄付」です。

 子育てをしていると、ネットショッピングはとても助かるもの。さまざまなオンラインショップがある中、私が時々使っているのがフェリシモ。ふと、会員ページを見ているとmerryポイントが7,500も溜まっていました。でも、今すぐに交換して使うような物が無さそう…(wantsはあるけどneedsは無いという意味です)。そこで、小1と年中の娘たちにちょっと協力してもらいました。

■ 写真とひらがなの説明を書いて下準備

 フェリシモでは、寄付付き商品だけでなく、ポイントも寄付することができます。フェリシモに限らず、クレジットカードにもポイントの寄付があるので、今すぐ使わないポイントがある方でもお子さんと試していただけると思います。

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 20年6月上旬の時点では、10個の寄付先が並んでいました。10個のうち、どこに寄付したいか私には決められない…。そこで、娘たちに選んでもら

 サイトには寄付先の説明が書かれていますが、まだ漢字が読めないので、どのようなことにポイントが使われるのかを説明しないといけません。そこで、ひとつずつ説明文を書いてみることにしました。

 たとえばこちらの寄付先は、このように説明します。

にほんにいる  こどもたち。想像できるかな?
みんなと おないどしの こどもでも おかしや ごはんを おなかいっぱい たべられなくて こまっているこも いるんだよ

おてらには かみさまにあげる たべものが たくさん あつまってくる
「おてら おやつ クラブ」では あつまった たべものを すてないで、こどもたちを えがおにするために とどけているんだ

でも とどけるためには トラックや はこんでいるひとが はたらける おかねがひつよう。
ポイントは おかねの かわりに なるんだ。 もらったポイントで ならけんに すむ こどもたちに たべものを はこんでもらう ための おかねを はらう ことが できるんだよ

■ 説明も大事だけど、写真のインパクトも大きい

 上記のような説明を10つの寄付先に対して書いて、子どもたちの夕食の前に見せてみました。そして読んでもらう前に、次のような説明をしました。

 「ママは、ポイントが余っちゃったから、どこかに寄付をしたい。どこに寄付をすれば良いのか、説明を書いたから選んでくれる? ママが持っているポイントだったら、5つに寄付もできるし、5つ全部を1つのところに寄付しても良いよ」

 そして、全部読まないうちに、娘たちが決めたのは下記のところでした。

いぬや ねこを そだてたいと おもったことは あるかな?
じつは かいぬしが いなくなってしまった どうぶつが たくさん いるんだ

すてられて しまった どうぶつたちを たすけるため ごはんを あげたり
やさしい かいぬしを さがしたり したいよね
もらった ポイントで そんな いぬや ねこなどのために ごはんを かったり
びょうきに ならないための ちゅうしゃ をうつことが できるようになるよ

 説明文に加えて、写真も一緒に見せたので、動物(特にネコ)が好きな娘たちは即決。全部のポイントをこちらに寄付することに。

 このように、色々な寄付先を見ることは、社会にはどのような困っている人、動物がいるんだろう? という発見にもつながります。以前コモンズ投信での寄付の教室に参加したことや、他でも耳にする機会があったため、猫好きな小1の娘は「保護したネコを飼いたい・・・」と言うようにもなりました。

 貯まったポイントを景品に変えるのも楽しいですが、交換したいものがない!という時には、お子様と一緒に寄付先を選んでみる、というのはいかがでしょうか。寄付先の説明を、子どもにも理解できるように噛み砕く、という作業は確かにちょっと面倒。でも、普段の会話では見えない、お子さんの意外な視点や、興味関心が分かるかもしれません。

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。

(文:Mari Kamei)

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