【アイディア#7】着なくなった子ども服の行き先は?
ご家庭で試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェなアイディアをご紹介します。今回のテーマは「使わなくなったモノをどうする?」です。
子どもの成長は嬉しいものの、あっという間に遊ぶおもちゃが変わったり、洋服や靴のサイズがどんどん大きくなったり、文字の多い絵本を読むようになったり・・・と、使わなくなるものが増えて困りませんか。我が家では正直、娘2人なのでまだ使うかもと思ってしまい、なかなか整理できていません。唯一、子どもたちの洋服は衣替えのタイミングに、まだ着れるもの、妹なら着れるもの、2人とも着れないものに分けるようにしています。
■ 着なくなった子ども服を有効活用してくれる7社+1団体
私の幼少期は、着れなくなった洋服を祖母と一緒に洋裁バサミで切り、家を掃除するための布として集めて活用していました。今も一部はそうしていますが、娘2人分となると量も多いので、使い切れません。でも捨ててしまうのはもったいない…! そこで着れなくなった子ども服を有効活用してくれるところを探してみました。
洋服をリサイクル、寄付などをする団体は多くあるので、「子ども服を扱う企業」の取り組みをメインにご紹介します。回収後の使われ方も記載しましたので、お子さんと着れなくなった洋服をどこに持っていくか、一緒に話し合うきっかけになると嬉しいです。(リンクや情報は2019年9月現在のもの)
※下記のカテゴリについて
寄付:得られた収益や洋服自体をあげる
リサイクル・リユース:Webサイトでの表現を利用
子どもの洋服がどの企業で作られたか分からない場合は、洋服のタグをチェックしてみてください。
【寄付に特化】
①Gap Japan K.K
・買取金額でミャンマー、ベトナムの貧困層への支援
・毎年期間限定で実施
・対象ブランドはなし(Gap以外も受け入れ可)
・多少の汚れも受け入れ可
・店舗に届ける
②こども服みらいファンド
・子供服の買取金額を子供の未来応援基金(子供の貧困対策が目的)に寄付
・汚れていない洋服が引き取り対象
・対象ブランドや対象サイズの指定がある
・記名がある場合はテープで隠すなど送付前の対応が必要
・配達業者を通して送付する
③株式会社ワールド
・リユースやリサイクルで得られた買取額を被災地などの子ども支援に寄付
・対象ブランドなし(ワールド製品以外も受け入れ可)
・百貨店、ショッピングモールに届ける
・受け入れ期間は店舗によって異なる
・一点につき、1枚500〜1000円のクーポンをもらえる
【リサイクルとリユースに特化】
④株式会社オンワードホールディングス
・リサイクルとリユースを実施
・オンワード製品のみ対象
・百貨店や直営店、ショッピングモールに届ける
・受け入れ期間は店舗によって異なる(サイトに掲載)
・洋服一点につき、1000ポイントをもらえる
⑤株式会社ライトオン
・素材に応じてエネルギー、リユース、リウェア、リサイクル
・ブランドの指定なし(ライトオン以外も受け入れ可)
・店舗に届ける
・1袋あたり1枚500円のクーポンがもらえる
⑥株式会社良品計画
・まだ着れる洋服は染め直してリユース
・着れない洋服はエネルギーとしてリサイクル
・無印良品の洋服のみが対象
・店舗に届ける
・参加することで無印のマイル(ポイント)がもらえる
【寄付とリサイクル、リユースの複合型】
⑦株式会社ファーストリテーリング
・難民や被災者など、洋服を必要とする人々に回収した洋服を寄付
・着れない洋服はエネルギーとしてリサイクル
・ユニクロ、ジーユーの洋服のみが対象
・店舗の回収ボックスに入れる
⑧エイチ・アンド・エム
ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社
・回収による収益は繊維リサイクルの研究機関や社会活動に寄付
・古着としての販売や、衣服のリメイク、清掃用品などにリユース
・リユースできないものは、織物繊維や自動車業界の制振材などにリサイクル
・対象ブランドなし(H&M以外も受け入れ可)
・片方だけの靴下や古いシーツでも受け入れ可
・店舗に届ける
・1袋あたり1枚500円のクーポンがもらえる
⑨ZARA Japan
・衣類は非営利団体に寄付
・販売された収益金は非営利団体のソーシャルプロジェクトの資金となる
・販売されないものはリサイクルで新しい生地に生まれ変わる
・対象ブランドは特に言及なし
・店舗に届ける(一部店舗のみ)
・海外では宅配で回収しに来てくれる
毎年100万トン(33億着相当)も洋服が廃棄されているという日本。大半は焼却処分をされているそうです。子どもたちにサステナブルな未来を残すためにも、お家のクローゼットをお子さんと一緒に見直し、有効活用してみてはいかがでしょうか。
(文:Mari Kamei)
たくさんの家庭や子どもたちに届けるため、可愛いイラストを使ったお金の紙芝居、海外事例の翻訳など、さまざまなコンテンツを作っていきたいと考えています!