【お金の絵本#23】ひゃっくん
お金について子どもに教えたいけれど、時間もないし、どうやって教えれば良いか分からない、という方でも家庭ですぐにできる「絵本の読み聞かせ」。お金に関連する絵本をフィナンシェの会では紹介しています。
今回のテーマは「このお金、どこに行く?」です。
ご紹介する絵本はこちら。
「ひゃっくん」
作:竹中マユミ
出版社:偕成社
私たちにとって当たり前の存在になっているお金。買い物をした後、そのお金はどこに行くのか想像したことはありますか?
■ どのようなお金の旅をさせてあげたいか
主人公は100円玉であるひゃっくん。絵本でしか聞くことのできないひゃっくんの心の中の声に思わず耳を澄ませたくなります。買い物をされる度に、ひゃっくんはどのような所に行くのか。どのような人の手元に届くのか。最後はどこに行きつくのか。ワクワクしながら読み進めてしまう絵本です。
「お金を使った後、お金はどこに行くのかを想像する」ことはフィナンシェの会で伝えていきたい事です。買い物をしたら、そのお金はお店に、工場に、材料を作っているところに・・・と流れていきます。買い物だけでなく、寄付や投資、貯金も同じことが言えます。お金を使うのは一瞬ですが、その後のお金の流れが、社会に様々な影響を与えている。それなら、少しでも社会を良くする旅をお金にさせてあげたら良いのではないか。そのことを子どものうちから想像できるきっかけに、こちらの絵本をぜひ読んでいただきたいなと思います。
ちなみに、この絵本を読んだ小学校1年生の娘は、緑の羽募金をしたときに、募金するごひゃっくんがどのような旅をするのかを想像してくれました。(あまりしつこく聞くと嫌がられるのですが…)
■ 読みながら子どもと話そう
読んだ後、お子さまにこんな質問をしてみてはいかがでしょうか?
・今払おうとしているひゃっくん、じゅっくん、ごひゃっくんは、これからどんな旅に出るんだろう?
・自分がお金を使うと、次にそのお金が渡った他の人も喜ぶような使い方はあるかな?
・ここに寄付すると、ひゃっくんがこのように旅をするんだよ。寄付をしてみたいかな?
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こちらの絵本は、絵本を中心に展開するくわのみ書房さまにご紹介いただきました。ありがとうございます!
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フィナンシェの会では、子どもと一緒にお金を学べる絵本をご紹介しています。過去に紹介した絵本はリンクからまとめてご覧いただけます。noteのフォローも宜しければぜひ ♪