【アイディア#6】金融教育×食育とのコラボ
ご家庭で試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェなアイディアをご紹介します。今回のテーマは「どこからきた?」です。
お世話になっている保育園では食育を積極的にしてくれます。例えば月1回のクッキングや栄養素の勉強。先日は、お肉は赤チーム、野菜は緑チームといった形で食べ物をチーム分けすることを覚えて帰ってきました。家では好き嫌いでなかなか食べてくれなかったものも、「緑チームも一口食べようね」と言うことで、年長の娘も少しずつバランスの取れた食事を気にするようになりました。
家で料理を手伝ってくれるのはありがたいけれど時間はかかるし、栄養の話をしてもきちんと聞いてくれないし、という背景から保育園で教えてくれるのは、本当にありがたいです。
■私たちは何を食べてる?
そんな中、子どもたちが次に興味を持ったのは、「これは何からできてる?」ということ。先日は、次女(3歳)が「チキンナゲットってなにからできてるの? 葉っぱ?」なんてことを言ってましたが。
そこで、余裕のある時には「これ何でできてるクイズ」を出すようにしています。例えば、こんな具合です。
「コーンフレークは何からできてるでしょうか? ➀お米、②小麦粉、③とうもろこし」
「お豆腐にかけたお醤油、何からできてるでしょうか? ①お塩、②小麦粉、③大豆」
「このクッキーは何が入っているでしょうか? (姉妹で)たくさん当てた方が勝ちです」
一見すると食育なのですが、金融教育にもつながる要素があるのかなと思っています。「何で作られているか」を知ることで、その値段が付けられた理由が見えてきますし、その食事は自分にとって良いものなのか、意識する力にもつながります。
■ 身近なものの見方が変わってくるはず
例えば、先程のコーンフレークだけでも、オーガニックと書かれたものとそうでないものがあります。これらの差はなに? 値段はどのくらい違う? といったことを小学生になれば考えられるはずです。
食べ物でなくても、「この容器は何からできているでしょうか?」「この洋服は何からできているでしょうか?」という形で、他の製品にも応用できますよ。
また「車は何を食べているでしょうか?」という問題と、「プラスチックは何からできているでしょうか?」という問題の答えが一緒になると、とても不思議そうな顔を見せてくれます。
「どこから来たのか?」を想像できるようになることは、自分の買い物が社会に与える影響はどのようなものか、を考えることにつながるはずです。子どもたちがおじいちゃん、おばあちゃんになったときも持続可能な社会であってほしい。そういう思いで、子どもたちにはサステナブルな買い物ができる、もしくはサステナブルなビジネスを創造できるような想像力を身につけてたいです。その1つのきっかけとしてのアイディアです。
■ まずはこの週末から始めてみては?
食べ物以外に応用するための土台として、毎日目にする食事が「何からできている?」ということに、小さいころから興味をもつことは大事。クイズなら用意なしですぐに始められます。「もっとクイズ出して!」と言われて困ることもありますが、楽しみながら一緒に学んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに文中のクイズの答えは、
コーンフレーク:③とうもろこし、
醤油:①、②、③の全部
クッキー:砂糖、小麦粉、バター、卵、重曹…など。パッケージの裏を見てみてください。
車の食べ物とプラスチック:石油
でした。
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