【お金の絵本#19】プラスチックモンスターをやっつけよう!
お金について子どもに教えたいけれど、時間もないし、どうやって教えれば良いか分からない、という方でも家庭ですぐにできる「絵本の読み聞かせ」。お金に関連する絵本をフィナンシェの会では紹介しています。
今回のテーマは「買わない、という選択」です。
ご紹介する本はこちら。
「プラスチックモンスターをやっつけよう! きみが地球のためにできること」
著・監修:高田秀重
イラスト:クリハラ タカシ
編集:クレヨンハウス編集部
■ とっても便利なプラスチック、でも本当はね…?
子どもにも大人にも衝撃的な写真から始まるこちらの本。文章は小学生向け。でも、プラスチックに興味深々の4歳の次女は、「もう一回読んで!」と2回連続で読みました。身の回りにあふれているプラスチックは、実は動物たちにとって危険な存在。動物だけではなく、それを食べたり、水を飲んだり、身に付けたりする人間にも同様に影響があることを伝えています。
私もプラスチックに関する基本的な知識はありましたが、より詳しく見ると今すぐ何か行動を起こさなくては!と焦らされます。4歳の娘は、この本を読んでいる途中、「動物、かわいそう・・・」と言ったり、「この洋服、綿?プラスチック?どっちでできてる? プラスチックなら今すぐ綿の洋服にしたい!」と言い、早速着替えるなど、強い印象が残ったようです。
プラスチックによる動物、地球、私たちへの影響を最低限に抑えるためにできることは何か。それは、分別でもリサイクルでもなく、「プラスチック製品を買わないようにする」ことだそうです。日常生活で難しいことではありますが、買い物の前に「本当に必要?」と考える大切さを痛感しました。
このままではいけないことは分かったけれど、そんなすぐに生活を変えられない、という方は、まずお子さんとプラスチック探しをしてみてはいかがでしょうか。4歳の娘はこちらのゲームを通して、プラスチックへの関心を高めることができました。
■ 読みながら子どもと話そう
読んだ後、お子さまにこんな質問をしてみてはいかがでしょうか?
・(海や山に行ったときに)プラスチックのゴミは落ちているかな?
・(買い物をするときに)プラスチックの袋に入っている野菜と、入っていない野菜、どっちを買おうか? プラスチックが入った洋服と、綿の洋服、どっちを着る?
・家の中からプラスチックを少なくするにはどうしたら良いかな?
巻末には、プラスチックごみの量を数えるシートなど、試せるワークシートが入っています。併せて、親子で試してみてはいかがでしょうか。
フィナンシェの会では、子どもと一緒にお金を学べる絵本をご紹介しています。過去に紹介した絵本はリンクからまとめてご覧いただけます。noteのフォローも宜しければぜひ ♪
(文:Mari Kamei)