金融ってナニ? 金融機関ってナニ?~2,000兆円のお金をめぐって~
こんにちは。
いきなりですが、軽く自己紹介します。
私は金融界隈で社会人生活を10年以上過ごしている人間です。
これからもこの界隈で当分、いや、ずっと過ごすつもりです。
なので、日本国内ではありますが(たまに海外もあります)、
概ね多くの金融機関で働く方々と日々仕事を通じてコミュニケーションを取っている人間です。
そんな人間が、何を書き出すのかと思ったあなた!
実は私もまだよく分かっていませんが、たまたま時間が空いたのではなく、
金融界にもっと元気を取り戻してもらいたいな!
活力ある日本経済を創っていって欲しいな!
微力ながらその何かのきっかけになればと思って書くことにします。
たまには金融機関で働く人に向けて専門的な話も入れつつ(書けるかどうかは未知数)、まずは、まだ金融業界に関心なんて全くないような人に、金融界にもっと興味を持ってもらえるようなコンテンツを創っていきたい!
そう思っています。
早速ですが、
金融と言えば、皆さん思い浮かぶのはなんでしょうか。
お金、株、銀行、保険、証券、クレジットカード、金持ち、借金、サラ金、消費者金融、投資信託など。若い人の中にはビットコインなどの仮想通貨(最近は暗号資産と言うようですね)も入るかもしれませんね。
とにかく、色々思い浮かぶと思いますが、上記に挙げたのは基本的には全部、金融界に該当します。
ちなみに、公式の説明は以下になります
「日本のお金の流れがどうなっているのかを知りたい」。
そう思ったら、日本国内の金融機関で働く人の多くが向かうのは、
金融界の大元締めとも言える、日本銀行のWebサイトです(笑)
その中にある、統計・資料欄に入ってみましょう。
そして何度かクリックしていくと、日本人が持っているお金について調べた「資金循環統計」という資料が出てきます。
その資料の中で最も注目されるのが「家計金融資産」です。
家計とはつまり、私も含めてこの国で暮らしている一般の人が、銀行預金などを通じて持っているお金だと考えていいかと思います。この資金循環統計は3カ月に1回更新されます。その都度、家計保有資産がいくらになった、どれくらい増えたという話がニュースになるので見たことがある人もいるかもしれません。ちなみに次回更新は9月中旬のようです。
では、今の家計金融資産を見てみましょう。
ざっとこんな感じで、家計ではどれ位お金を持っているのか、
それがどう変化しているのかが、分かるようになっています。
一番注目が集まるのは以下の赤枠部分。
つまり、家計金融資産はいくらかという部分ですね。
2021年末にかけて、初めて2,000兆円を超えたということで、
金融市場では話題になりました。
ぶっちゃけて言うと、
日本でビジネスをする銀行、証券会社、保険会社は、
この2,000兆円をめぐって日々活動している、シノギを削り合っていると
言っても過言ではないかもしれません。
そして、長年言われているのが、現金保有の多さです。
上の図表を見ると、「現金・預金」が1,088兆円に達し、
全体の54.3%を占めています。株式の204兆円、投資信託91兆円などと比べると明らかに多いですよね。
その上で、家計資産を保有するのは圧倒的に高齢世帯が多いのも事実です。
政府もそれを変えようと、「貯蓄から投資へ」を旗印に、
投資や資産形成に取り組んでもらおうと、色々な策を講じていますが、
なかなか変わっていないのが実情です。(金融教育とかも各金融機関が色々と取り組んでいたりもします。この辺りの地道な活動もいずれ紹介していきたいな!と思っています)
最近は、岸田文雄政権が、「資産所得倍増プラン」なる政策も掲げだしています。資産運用業界はやや色めきだっているのも事実ですが、とりあえず初回は金融機関と、家計金融資産についての紹介ということで、
このあたりまで!