「Bullet Train」を見る 9/9/2022
今年のNo1お馬鹿映画、為念だが誉め言葉、であるトップガン-マーベリックを上回るお馬鹿ぶり。大好きなのだよ、こういうの。
映画の序盤に見たことのないような東京駅が映って、俺は瞬時に理解した。JR東日本、そしておそらくはJR東海の協力も得られていないのだろう。それはこの映画のハチャハチャぶりを十分に予感させ、そしてその予感が正しいことがほどなく証明される。
裏の主人公であるタンジェリンとレモンのコンビがとにかくいい。この二人を主役にしてスピンオフの映画を作って欲しいくらいのキャラの立ちっぷり。笑わせて、そして泣かせてくれるのはなかなかのもの。そんな訳で主役のブラピの影は薄く、ブラピである必然性など微塵もないのだが、そこはそれ、きっとあるに違いない大人の事情を斟酌しようではないか。
最後にサンドラ・ブロックがチョイ役で出てたのを妻に教えて貰ったのだが、製作チームにも名前を連ねていたので、彼女はもうアチラ側の世界の人になったのだろう。エンディングには彼女が主演した「スピード」と「スピード2」のオマージュが感じられて、年寄としてはちょっと嬉しかったのだよ。
これは見て欲しい。伏線の張り方は極めて雑だが、その回収には爽快感が残る。なお、蛇足ながら「スピード」は必見の映画だが、「2」は辞めておいた方がいい。