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脳挫傷の方におすすめな就労移行支援を利用した転職、就職活動

脳挫傷の後遺症のある方は就労移行支援を利用することで、
自分がやりたい・自分にあった仕事に就くことができます。

脳挫傷の後遺症の中には外見では判断できないものがあり、
周りの人が後遺症を意識せずに接してしまうことで
本人が苦しんでしまうケースがあります。

職場の上司・同僚も事情がわかっている復職なら
比較的に問題は少ないかもしれませんが、転職・就職となると
本人の苦労はとても大きなものです。
そのため、転職・就職の場合は、脳挫傷の後遺症を理解し
職業訓練から就職、就職後のサポートまで
一貫しておこなう就労移行支援の利用がおすすめです。

今回は脳挫傷の概要や、後遺症から転職、就職活動をサポートしてくれる
就労移行支援事業所について解説します。ぜひ参考にしてください。

■転職・就職活動には就労移行支援がおすすめ

冒頭でお話した通り、脳挫傷の後遺症のある方が
転職・就職活動をする場合、就労移行支援を利用することがおすすめです。なぜなら、就労移行支援事業所は
サービスご利用者の障害や疾患を踏まえた職業訓練や
仕事探しをしてくれるので、自分がやりたい・自分にあった仕事に
転職・就職できる確率が高くなるからです。

例えば、移動や立ち座りが難しいご利用者には事務職を
複雑な作業が難しいご利用者には軽作業と、
ご利用者の適性を踏まえた仕事に就けるように支援しています。

ところで、脳挫傷とはどのような状態で、
どのような症状や後遺症があるのでしょうか。
仕事や転職・就職活動の前に脳挫傷について解説します。

■脳挫傷とは

脳挫傷を理解するためには、原因、症状、後遺症と
一側面からみるのではなく、全体を把握することが大事です。

ここでは脳挫傷を原因・症状や
代表的な後遺症である高次脳機能障害について解説します。

▽脳挫傷の原因や症状などと高次脳機能障害

脳挫傷の原因は脳が強く揺すられたり
打ちつけられたりして、脳がダメージを受けることです。

ダメージが大きい場合は
開頭出術をすることもあり、後遺症が残る場合もあります。

それでは、脳挫傷の原因や症状、後遺症について詳しくみていきましょう。

・原因、症状

脳挫傷とは脳そのものが強い衝撃を受け損傷することでおきます。
頭部への強い衝撃によって脳が動いて頭蓋骨に当たるからです。
脳挫傷がおこる頭部への強い衝撃の例としては、
自動車事故や高所から落下などがあります。

ダメージを受ける脳の場所や衝撃の度合いによって、
下記のように様々な症状があります。

①吐き気・嘔吐
②思考能力の低下
③手足の麻痺
④発語困難
⑤意識混濁

手足の麻痺や思考力の低下などの神経障害だけではなく、
重症の脳挫傷になると意識不明になるため注意が必要です。

・治療法

脳の損傷が小さく神経学的検査でもほぼ問題がないと診断された場合は、
手術はしませんが経過観察入院をします。

ただ、脳の損傷が遅れて広がることもあるため、
入院中も慎重な経過観察が必要です。

脳の損傷が大きい場合は手術を行い、損傷した脳を取り除きます。
また、脳の浮腫み(むくみ)に対処するため服薬で治療することもあります。

・高次脳機能障害

脳挫傷の後遺症には、手足・顔面のしびれや
外傷性てんかんの他に、高次脳機能障害があります。

高次脳機能障害には下記のような症状があります。

①記憶障害
②注意障害
③遂行機能障害
④社会的行動障害

代表的な症状は上記の4つですが、
他にも自己認識の低下や失行症、失語症、失行症などがあります。

どの症状も日常生活への影響が大きいため、
本人が思っている以上に周囲の方のサポートが必要です。

ただ、脳挫傷で高次脳機能障害といった後遺症のある方は
どのような仕事をして、転職・就職活動は
どのように行えばよいのでしょうか。

■脳挫傷の方の就職事例や転職・就職活動

脳挫傷の後遺症のある方は一般就職の他にも障害者雇用があります。
また、転職・就職活動でも様々な支援事業を利用できます。

▽一般就職と障害者雇用

脳挫傷の後遺症のある方は、
障害者手帳を取得して障害者雇用で転職・就職することがおすすめです。
なぜなら、障害者雇用であれば、会社は働き方やキャリアパスなどの
様々な面で、本人に対して合理的配慮を行う義務があるからです。

障害者雇用と、一般の方と同じように就職をする
一般就職との違いは下表の通りです。

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障害者雇用は障害者雇用促進法にもとづく制度で、
上表の通り障害のある従業員への合理的配慮が義務付けられています。

脳挫傷の後遺症のある方は以前のように働けないことに
ジレンマ・不安を抱えているかもしれませんが、
合理的配慮義務のある障害者雇用なら
周りからサポートを受けながら安心して働けます。

▽脳挫傷の方が利用できる転職・就職支援事業

脳挫傷の後遺症のある方は
転職・就職支援事業を利用することが成功の近道です。
なぜなら、脳挫傷の後遺症の一つである高次脳機能障害は
対人関係や臨機応変な対応が苦手という障害特性があります。
そのため、サポートを受けながら活動した方が、
希望に近く長続きする仕事に就けるからです。

例えば、対人関係がメインの営業職になりたくてなっても、
障害特性から苦労してしまい、
結果として長続がしないことも考えられます。

そのためにも転職・就職活動では
下記のような機関や事業を利用してください。

①地域障害者職業センター
②障害者就業・生活支援センター
③就労移行支援

また、脳挫傷の後遺症のために生活すること自体が難しい場合は、
下記のような経済的支援制度もあります。

①障害者手帳
②障害年金

■就労移行支援の利用による自分にあった転職

転職・就職支援をする機関・事業を解説しましたが、
これらの中では就労移行支援がおすすめです。
脳挫傷の後遺症のある方が転職・就職活動をすることは、
周囲のサポートがあってもとても大変な活動です。

しかし、就労移行支援なら就職のための訓練から就活支援、
定着のサポートまで一貫して行ってくれるので
脳挫傷の後遺症のある方が転職・就職活動の大きな助けとなるでしょう。

▽就労移行支援とはどのようなサービスか

就労移行支援は障害者総合支援法にもとづく就職支援サービスです。
就労移行支援事業所に通い下記のような訓練を行います。

①職業訓練:パソコン・ビジネスマナー
②就職活動支援:求人探し・面接対策・履歴書作成
③生産活動支援:パン作り・軽作業
④職場定着サポート:就職後6ヵ月のサポート

就労移行支援事業所は、上記のような基本的なビジネススキルの訓練や
就職活動から就職後のサポートも受けられます。

早く転職や就職したい気持ちになるかもしれませんが、
就労移行支援事業所に通所して支援を受けることが近道と言えます。

▽おすすめの就労移行支援事業所の条件

脳挫傷の後遺症には
手足の麻痺や高次脳機能障害などの身体的・精神的なものがあるため、
おすすめの就労移行支援事業所の条件としては、
複数の障害の支援実績があることです。

しかし、就労移行支援事業所は制度設立の経緯から
「身体障害者の支援は得意」といった
一種類の障害のみのご利用者支援が得意な事業所が多いことも事実です。
そのため、身体や精神といった障害種別に
関係なく支援できる就労移行支援事業所がおすすめです。

■まとめ

脳挫傷の後遺症がある方は
自分がやりたい・自分にあった仕事に就くために、
後遺症の特徴を踏まえた仕事探しをすることが大事です。

転職・就職活動を支援する機関や制度は様々ありますが、
脳挫傷の後遺症の特徴を理解している
就労移行支援事業所を選ぶことががおすすめです。

自分がやりたい・自分にあった仕事に就くためにも、
就労移行支援事業所に通所して転職・就職活動を成功させましょう。

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