『金と地位と名誉を求めて』
昭和リゲイン世代の私は、サラリーマン時代は、
24時間365日ゼロストップでIBMのメインフレーム* のように働いてました。
※メインフレームというのは、何があっても決して止まらない堅牢なコンピュータのことです。銀行等の業務停止が許されない企業が使っています。
なぜそんなにがんばっていたかというと、端的には金と地位と名誉のため。
お客さまから感謝されることがうれしくて、とか
テクノロジーで世の中を変えたい
とか、ふわっとした話はあるとしても、
実質的には、より多くの給料を、より高い地位を、そしてより誉の大きい名誉を目指して
ビジネスマシーンのようにがむしゃらに働いてました。
そして身の回りにいた同僚 兼 仲間 兼 ライバルたちも、基本はその同じ価値観を共有していたと感じています。
ただ、今考えてみると、
2020年くらいからこの価値観に心を動かされない人々が急激に増えてきたと思い返されます。
代表的なのは新入社員。
まずはリゲインを飲んで24時間働くという発想がない。
というか、そもそもリゲイン自体をしらない。もしくは過去の文化的遺産として認知している。
(今の時代、リゲインの代わりに何が必要なんですかね? やっぱり「1日3時間戦えますか!」でしょうか。)
そして偉くなることに、まじで価値を感じていない人が多くいる。
ただ一方で、逆に貪欲に上を目指してがむしゃらに働く若者も一部いる。
これはどういうことなんでしょうか?
私はこれを大きな時代の転機と捉えています。
みんなが同様に「金と地位と名誉」を求めていた時代から、
みんなそれぞれ求めるものが違う時代への転換。
言葉をかえると、
「均質化」から「個性化」への転換。
いい時代になってきましたね!