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情熱を生み出し燃え上がらせる その2:自分自身のパーパス(志)を一度考えてみよう

第二幕 2-5 レディネス① 情熱:自分で生み出し燃え上がらせる その2

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 「パーパス」という言葉が近年ビジネスの世界で流行っている。パーパスというのは、「そもそもわが社は、なんのために存在するのか」といった存在意義を意味する。

 この領域の第一人者である一橋大学ビジネススクールの名和教授によると、「パーパスを存在意義と呼ぶとよそよそしいので、『志』と読み替えている。心の内側から湧き出してくる強い思いであってほしいと願うからだ」とある。素晴らしいご意見と思う。ここでは名和教授に倣って、パーパスを志と捉えて話を続ける。

 まずは、世の中の企業がどういうパーパスを定義しているかを具体的に見ていきたい。
 
 1社目は、グローバル優良企業であるIBM。そのパーパスは、「世界をよりよくするためのカタリストになる」かっこいいですね。
 ちなみに、カタリストの意味は「触媒」である。触媒で一番有名なのは、酸素をつくる理科の実験で使った二酸化マンガン。二酸化マンガンがないと、過酸化水素水は分解されないが、二酸化マンガンは何も変化しないという、よく考えるとすごい存在だ。

 次に、皆さまが日々検索でお世話になっているGoogle。そのパーパスは、「邪悪になるな」いきなりビックリしますね 。邪悪の対義語は善良なので、「善良であれ」でもいいと思うが、そうではない。善良でも邪悪でもない領域があって、それはGoogleのパーパス上はOK。善良であろうとすると大変だけど、邪悪だけはダメと言われると、自由度が広がっていい感じがした。

 最後に、マイクロファイナンスにより貧困国を救っているグラミングループ。そのパーパスは、「世界から貧困を開放する」ど真ん中のストレートでグッとくる。「志」という解釈が100%当てはまるパーパスと感じた。

 企業のパーパスの具体例がわかったところで、これを個人で考えてみたい。そもそも、どんな企業ももともとは誰かの熱い志がその開始点になっている。そして企業は大きくなると、もろもろの制約からきれいなパーパスにまとめないといけなくなるが、個人の場合はその制約がなく、より明瞭にその想いを表現できると考える。

 まずは私の独断と偏見で有名人のパーパスを考えてみたい。
 
 1人目は、名前に志の字をもっている松本人志氏。そのパーパスは、「日本中を笑いの渦に」
 次に、今最も有名な日本人であろう大谷翔平氏。そのパーパスは、「野球の本当の楽しさを世界中の人へ」
 次に、現役を引退しても尚高い人気を誇るスケートの羽生結弦氏。そのパーパスは、「美しさで世を幸せにする」
 最後に、個人的に大好きな格闘家、朝倉未来氏。そのパーパスは、「こぶし一つで、世界中の人に勇気を」

 ※こちらは、筆者の完全な独断と偏見でございます。ご意見、ご批判は、筆者がすべてお受けします。よりよいパーパスがございましたら、ご提案いただけますと大変うれしいです。

 ここでぜひ、皆さんにも自分のパーパス(志)を考えてほしい。これは人に見せるものではないので、言葉を飾らずに率直に考えてほしい。パーパスを明文化することで、あなたの人生は必ず変わる。

アクション:あなたのパーパス(志)はなんですか?

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