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お墓の話で大笑いしながら喜んでくれた母

今日も私のnoteを読んでくださりありがとうございます。

candy@です。


今日はお墓のことについて書いてみたいと思います。

えっ、お墓って・・・

びっくりしましたか?

わたしはお墓に詳しいプロでもお仕事をしている人でもありませんし

別に深刻な話でもないので大丈夫ですよ。

昨日、実家の母から電話がかかってきました。

わたしの両親は大阪に住んでいます。

私は結婚してからは30年以上、神戸に住んでいます。

例年ならゴールデンウイークは実家に遊びに行くのですが

昨年と今年のゴールデンウィークは自粛してお互いにステイホーム中

実家の両親は80代で二人暮らし。(わたしの弟の家族が向かいに住んではいますが)

有難いことに今でも二人でスイミングに行くほどの健康体です。

『ワクチンの順番がもうすぐ回ってくるから打とうと思っている。』

母の住んでいる自治体では85歳以上から順番が回ってくるとのことでした。

最初はワクチンの話題でした。

母との電話でいつもわたしは母の頭の老化具合をチェックしているのですが

母は私よりもしっかりしています(笑)

わたしの母は80代ですが、スマホもパソコンもそれなりに使いこなせます。

昨日の電話の会話からも母の頭は、いつも通りにはっきりしていました。

以前聞いた同じ話を母が何度もすることはよくありますが

それくらいなら許容範囲なのでOKだと私は思っています。

ワクチンの話の次は叔母(母の妹たち)の話や母の友達のこと

父の最近の様子など次から次へと内容も豊富で

おしゃべり好きな母は話題に事欠きません。

あっという間に1時間がすぎた頃に

今年になって両親が住んでいる市が運営管理しているお墓の抽選に当選した話になりました。(民間の墓地よりも割安だそうです)


ここで私の父の話を少し書きますね。

わたしの父は貧乏な農家の次男でしたが、ちょっと複雑な理由もあって父の母方の祖母の養子になっています。

中学生になる前に養子に出されたそうです。大人の都合で養子に出されたショックは中学生の父には相当大きかったようです。

父は長年親から捨てられたと思い続けて親との葛藤がありました。

父を養子に出した親からの支援も援助も全くない父は母と結婚したのちに 広島から大阪に出てきました。

その後父は色々な苦労を経験しましたが、持ち前の体力と根性で頑張って働き

万博景気も追い風となり独立した仕事もうまくいったらしくて、まさに故郷に錦を飾ることができたそうです。

自分の養子先(養子先も貧乏でした)の立派なお墓を30代の若さで建立したり、養子先の家の改修費用も出したと聞いています。

そこには父の両親や親戚に自分の成功を認めさせたいという強い意志が感じられました。

父が複雑な思いで立てた立派なご先祖様のお墓でしたが(私も結婚するまでは家族とお墓参りに毎年お盆には田舎に帰っていました。)

80代と父と母も高齢になり、陸続きではない島へのお墓参りが困難になってきたので、3年前には墓じまいと永代供養をしました。(私と弟も同行しました)

墓じまいを終えた父は今度は自分と自分の子孫のためにお墓を建てたいと考えていたようです。

そして今年にやっとお墓が当たったんです。

そのことを父はとても喜んでいると母からは何度も聞いてはいましたが

その話を聞いてからわたしは
「お墓が当たったなんて喜ぶことなのか?」となんだか親の死を意識させられるようで素直に喜ぶことが出来なくて

なんとなくお墓の話題を避けていたのです。

ところが今回の電話では少し違う話の展開になりました。

いつものように母がお墓の話をしていた時にふと私は

「お母さん、私もお父さんとお母さんが入るお墓に入れてもらえるんかな?」と口から言葉が出たんです。

私が今まで考えたこともなかった言葉でした。
今でも何故そんな言葉が口から飛び出たのかわからないんですけど

すると母はすごく嬉しそうに

「入れるよ、あんたも一緒に入るか?

にぎやかでええな〜

お父さんも聞いたらきっと喜ぶわ」と言ってくれたんです。

母のはしゃぎようはまるで

「お風呂に一緒に入るか〜」のような明るいノリでした。

私の弟(長男です)は若い時から『俺はお墓には入りたくない、太平洋に骨を撒いてくれ』と言っています。本心は分かりませんが、それを知っている両親は少し不満もありました。

私は母にそんなに簡単にお墓に入ることを承諾されると思っていなかったので、母の『大丈夫』という言葉を聞いてびっくりしたよりも、とても安心した気持ちになりました。

父と母の家に帰るようなほっとする感覚です。

私の夫も次男なのです。娘たちしかいない私たちが亡くなったらお墓はどうなるのかと以前にも、一瞬考えたことがありました。

最近では色々な形で供養されるようですがそれもなんだかピンとこなかったんです。

もし私が父と母のお墓に入れるならホームに帰れる懐かしい気持ちもあるし

娘たちも一緒にお参りできるし言葉はあまり良くないかもしれませんが

一石二鳥やん!


私の父のことを大好きな夫に聞いたら

私がそうしたいんやったら、夫も一緒に入ろうかというので

もしかしたらみんな仲良くお墓で眠るかもしれませんねっ!


今までだったら、しんみりするようなお墓の話題でしたが(私が避けてきたし・・・)

私のとっさの言葉に母がいつになく楽しそうに声を張り上げて喜んでいるのを電話越しに聞いて

久しぶりに親孝行したような気持ちになったんです。

ちょっと見方や角度を変えるだけで私がモヤモヤしていたお墓の話題が少し整理されたような感じがします。

そして「ここまで長生きしてくれている両親にも感謝したい」と思えたゴールデンウィークになりました。


私の気持ちを聞いて母は喜んでましたけど、これって大丈夫なんですかね?

最後まで私の話にお付き合いくださってありがとうございました。




読んでくださりありがとうございます💖 それだけでとても嬉しいです!