かしましかしましまし Vol.6 (藤居)~vs梅雨〜
つい先日かなり心を消耗するニュースを目にしました。
こちらです。
この木造一戸建て築50年空調未配備の我が家は毎年梅雨の時期になると、まるで水中かと思うほどの湿気に見舞われます。
ぼくは四畳半のせンまい部屋に住んでるのですが、おそらくその1畳分ほどを本が占めています。悲しいことにこれら本たちはただの雨の日でさえべろんべろんに波打ってしまい、梅雨の時期など目も当てられません。
みなさんはこういう場合どうやって本を保護しておるのでしょうか。簡単にできるアイデアがあれば知りたいです。あくまでも簡単に、です。古本が多いので面倒だと多分しなくなります。誰も教えてくれませんね。
ただぼくにとって梅雨とは、そんな本なんかちっぽけなことよりも実はもっと重大な災いをもたらす時期なのです。
それは通勤です。
ぼくは普段自転車通勤をしているのですが、往復で約18キロ近くの距離を走ります。時間にして片道30分ほどかかります。これにはあまりにも満員電車が嫌なこととかいろんな理由がありまして、そう簡単に手段を変えるわけにはいきません。
そんな中の梅雨。
毎年この時期は、夜、覚悟を決めてから床に着くという習慣を心がけています。なぜなら明日の朝、どうしようもない雨天である場合、否応もなくそれは試練の朝へと様変わりするからです。自転車で10キロ近く、それも朝っぱらから走破するのは着いてからまた8時間睡眠したくなるほどの辛さです。その辛さゆえ、無事職場に到着した時、その事実のみでその日のぼくの頑張ったノルマは達成となります。
なので、
この場をお借りして、試練の朝に頑張ったノルマを達成するための相棒たちを紹介させていただきたいと思います。(!?)
1、雨合羽
こんなやつです。自転車に乗りながら傘はさせないのでこれを着ます。ぼくが買ったやつはこれとは別なのですが(商品ページ消えてました)、正直若干体濡れます。水が浸透しているようです...。挫けたら負けですね。
2、靴のカバー
靴の上から履くやつです。これめっちゃ最高です。元々サンダルで行って向こうで履き替えるとかしてたんですが、死ぬほど手間だったんでこれを買ったところ、ちょっと雨でも良いかも?とか思うくらい快適になりました。離着脱は若干手間ですが。
3、レインパンツ
ズボンの上から履くやつです。雨合羽買うのにこれも履くんかいって感じだと思います。これ、必要です。上記を見た感じ合羽だけでもいけそうな気がしますが、風とか吹くともう全然濡れます。ぼくの体がでかいからなのかもしれません。これは浸水しません。浸水しませんがはちゃめちゃに蒸れるのでそれがたまにキズですね。
以上の3点がぼくの相棒たちです。
もし通勤の際、雨の日は流石に自転車乗れないよな。満員電車のるか...とほほ。となってらっしゃる方おりましたら、ぜひこれらをお求めいただいたのち、ぼくとともに戦いましょう。もちろんいつも以上に安全運転で。
というわけで、本編が終了しましたのでここからおまけといたしまして、歌詞解説のコーナー行ってみたいとおもいます。
こちらも3点セットです。
前回、2番のサビを解説し終えて終わりました。「青灰色」「目眩」などキーワードが多く、特に「目眩」に関してはちょっと説明もややこしい部分だったかなと思うのですがいかかがでしょうか...。
次へ進みましょう。
内容的には一番突飛な部分かと思います。
平面の文字や絵に影(陰)をつけるってどんな感じかというと、
こんなイメージです。そのまんまです。
影をつけるとどうなるのか。この参考画像を見た通り、「立体的」になってますよね。ここが今回ぼくが歌詞に込めたポイントです。
質量、実体のないもののオブジェとして使った「平面の文字や絵」は、中身がなくペラペラ(に思える)な私生活と言い換えてもいいし、より根源的に考えた場合、いままでなぞってきた歌詞の、中身ではなく、「歌詞と呼ばれる文字列」それ自体のことも指せます。つまり「事物の表面上のみにフォーカスする行為」と考えると早いかもしれません。
それに影を与える(立体化する)ということは、見ての通り奥行きを与えるということです。つまり事物の中身を知る、感じる行為です。質量を与える感覚とも言えるかもしれません。
自分の生活から生まれた言葉や絵(ビジョン)に対して、歌詞という形にパラフレーズすることよって再び自分の中にフィードバックしています。
それは表面的な事物(生活の中で感じる生の感覚)への自分なりの肉付け行為、つまり奥行きを与える感覚なんです。
書いていて思いましたが、こうやって歌詞の解説をすることも「平面の文字や絵」に影をつける作業と言えますね。言葉のその奥の意味を浮かび上がらせる行為と言いますか。
さらにいうと、このフレーズで「影」をあえて「陰」と表記しているのですが、それはぼくなりの根暗な部分の主張です。ちょうどFull Swingの歌詞も「陰」って感じな気がします....。
今日はこんな感じで終わりたいと思います。1行しか進んでねえって感じですが、この1行、歌詞そのものでなく書き手であるぼく自身に一番クローズできると言いますか、あらゆる事物を「言い換え」ることによるフィクション化した歌詞から一旦離脱してメタフィクション的に書き手のフィーリングに近づけるポイントだと思っていて、この1行の意図をある程度腑に落としてから、もう一度いままでの歌詞を洗うともしかしたら違う感覚が手に入るかもしれません。
なんで割とずっしりと意味を込めた1行でもあります。その後のツインギターソロパートも個人的にはめちゃ気に入っていますしかっこいいです。ぜひそのあたりPVで確認してみてください。
それでは、お疲れ様でした。梅雨...
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