脳はどうやって【おもしろい映画とつまらない映画】を決めているか?
タイムトラベル映画大好きりゅうさんです。
突然ですが、皆さんはこれまで面白い映画、つまらない映画、色々観てきたと思います。
でも人は面白いつまらないはどうやって判断しているのでしょうか?
前のブログで、人は映画の内容を一部しか覚えていないという話をしました。つまり人は映画の全部を記憶して面白いつまらないを判断しているわけではありません。
最も有名なのが、ピーク・エンドの法則です。
これは、一連のストーリーにおいて、「ピーク」と「エンド」の経験が、物事の印象を大きく左右するという考えです。
2002年にノーベル経済学賞を受賞した心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)氏によって提唱されました。
映画のおもしろさにも、このピーク・エンドの法則があてはまります。
映画がおもしろかったかおもしろくなかったかを判断するとき、「クライマックス(ピーク)」と「ラストシーン(エンド)」によって印象が左右されるのです。
たとえ途中まで退屈な内容が続いていたとしても、ラストで大いに盛り上がる場面や、感動的なラストシーンが用意されていたりすれば、その映画を面白かったと判断するのです。
たとえば、大ヒットしたジブリ映画『天空の城ラピュタ』(1986)なら、ラピュタ(天空の城)で始まった戦闘シーンが「ピーク」、パズーとシータが未来に向かって新たな旅立つシーンが「エンド」にあたるでしょう。
また、低予算ながら大ヒットした『カメラを止めるな!』(2018)も、前半までは安っぽいB級ゾンビ映画という感じで、わざわざ劇場まで足を運んだことを後悔したと思わせる内容でした。
しかし、後半に用意されていた「ネタバレ」によって、話は一気におもしろくなります。 「おもしろい」と感じていた時間より「退屈だ」と感じていた時間のほうがずっと長かったはずですが、「エンド」の印象があまりに強いために、面白い映画だったと大いに満足して劇場を後にすることになるのです。
映画製作者たちもこれを巧みに利用して映画を作ってるわけです。
りゆうさんでした。
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