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XI 焚き火(続)

X 焚き火(続)から続く

ヴェルディエ未亡人はマチュラン親方の叫びを聞いて駆け寄った。

彼女は彼を蘇生させようとしたが、あらゆる手当が無駄であった。年老いた蹄鉄工は即死であった。

エレーヌの叫びで目覚めた隣人たちが次から次へとやって来た。

隣人たちから質問された未亡人は、ジャン-ルイが父親を殺したと答えた。

短所はあったもののマチュラン親方は近所で愛されていた。誰もが憤った。

夜が明けて通りは仕事に向かう職人たちで混み合い始めた。

誰もが鍛冶場の前で足を止めた。そうした者たちによる報せで父親殺しは稲妻のような速度でヴェルサイユに広まった。

父親殺しは、ソロン[古代ギリシアの政治家、ギリシア七賢人の1人]がアテネ人に与えた法律でもあらかじめ定めておきたくなかったほどの犯罪であり、その極悪非道さのせいで民衆の中だけではなく上流階層でも盛んに取り沙汰された。

国王の起床の際にある者が事件について触れた。さらにデ・ラ・ポルト氏は、しばらく前に蹄鉄工が取った英雄的な行動について国王に話した。

年老いた臣民の貢献と重大な犯罪に心動かされたルイ16世は、容疑者を厳しく取り締まるようにラモワニョン氏に命じた。

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