この曲についてもう少し書きたい。
思い出したことがある。この曲を聞いて、僕は昔、ある決心をしたのだった。忘れかけていたけれど。
歌い手の表情が好き。「偶然、あなたに会ったの」と言っているけれど、心のどこかで、会うことを期待していたのが伝わってくる。田舎町なのだろうと思う。ここに行けば、まぁ、会うことになるよね、という場所なんだろうなー笑
歌い手は「私はどうやって愛せばいいのか分からない」と歌う。「でも、あなたは、、、」と。
ここで、よくあるラブソングだと、「あなたは愛を知っている」みたいな方向に行くのかもしれない。(悪い男に騙されるパターン)
あるいは、「二人なら見つけられる!」みたいな方向に行くかもしれない。(二人で幻想を見るパターン)
でも、そうはならない。「あなたは、、、」と言葉に詰まる。「街を知ってるし、大きくて黄色いトラックも持っている」
この部分を意訳する。
「あなたは、、、とりあえず私よりは世の中について知っているし、渡っていけるだけのものも持っている」
「だから、そう、一緒にいようじゃない? どこにたどり着くのかなんて、あまり気にしてない」
この歌を聞いた後、僕は、こんな風な恋ができたらいいなと思った。だから、この歌に出てくる男の人みたいに、とりあえず世の中を知って、その中を渡っていくだけの力を持とうと思った。「愛する」ということについては、二人とも分からないだろうから、この歌みたいに、アリゾナからマニトバまで(つまり、アメリカの南西から北東まで全てを)旅することになるのかもしれないけれど。
でも、まぁ、現実の恋はまた違った笑
僕の恋人は、それなりにちゃんと目的地を気にしてもいる。
そして僕は、世の中のことが全然分からないし、渡っていくだけの力も持っていない。