子育て雑記〜未来予知はできないけど準備と心構えは必要なのです
子育てをしていると、毎日が新しい発見でいっぱい、とはよくいう話ですが、新しい発見でいっぱいということは、新しい問題も頻発するわけです。
その問題も道で転んで泣き出したくらいから、年単位で対策を考えなくてはならない重いものもあります。
私たちは残念ながら未来を予知することはできません。
でも、今時点で問題を感知することで、未来への準備をすることはできます。
ちょうどゆっくりさんな娘の半年ごとの通院があった後なので、未来への準備の話を少しかけたらな、と思います。
未来への準備をするためには現在の問題を把握しなくてはならない
そもそも未来への準備をするためには、現在何が起きていて、何の準備をしなくてはならないのかを把握しなくてはなりません。
この辺りがふわっとしていて準備を始めると、余計なリソースを使って不要なくらい大きな準備をするか、余計なリソースを使って全く足りない準備をするかのどちらかになりがちです。
それって準備の意味ないですよね。
なので、まず現在の問題を把握します。
例えば、先日の診察で、ゆっくりさんの娘の得意なこと、苦手なこと、伸ばしてあげたいことなどを専門家である先生に相談してきました。
そうすることで、現在の立ち位置と未来への問題点が見えてきます。
同時に、対策の入り口が見えてくるわけです。
問題の大きさと楽観度は反比例する
問題が見えてくれば、その問題の大きさも見えてきます。
ここで意識して欲しいのが、問題の大きさとその問題に対する楽観度は反比例するということです。
最初の例、子供が道で転んで泣いてしまった場合、問題の大きさは非常に小さいと思います。
膝を擦りむくくらいまではあるかもしれませんが、きちんと手当てをして、心のケアもしてあげれば十分です。
こういう時、あなたの心は「ああ、大丈夫。大丈夫。良かった」と思っているはずです。
相当楽観度は高いですよね。
では、もし後数年後に子供が学校に上がる際に、普通クラスに通えないかもしれない、という問題だったらどうでしょう。
通級支援かもしれませんし、支援学級かもしれません。支援学校に行くことになるかもしれません。
こういう時は、あなたの心は「どうしよう、何を準備すればいいんだろう。どうすればいいのかな?」と思っているはずです。
問題が大きくなることで、楽観度は大きく下がりました。
ただ、問題の大きさと楽観度は常に反比例するんだ、と理解できていれば、そのショックは多少軽減されます。
軽減されれば、次の対策が生きてきます。
どんな問題でも出口が全くないことはあり得ないんです。
大きく構えてきちんと調べ、小さく準備する
その対策とは、まず対策を大きく構えてきちんと調べること。調べた結果適切な大きさになるように小さく準備する事です。
先程の例で考えてみましょう。
通級支援、支援学級、支援学校は何が違うのか調べる
それぞれの支援が受けられる学校はどこにあるのか調べる
どの学校に通うことになるにせよ、今の場所から通学可能か考える
通学が難しい場合、引っ越すことも視野に入れるか考える。
引っ越す可能性があると考えた場合、場所と必要な費用を調べる。
どこに通うのかはどう決まるのかを調べる。
決まるにあたって何かやらなくてはならないことがあるのか調べる
やらなくてはならないことがある場合、いつまでにやるのか調べる
そもそも、今の状況だったらどこになる可能性が高いのか調べる
こんなふうに最悪から想定してとにかく大きく調べておきます。
調べているうちに、頭の中が整理されて落ち着いてきます。
落ち着いてきたら、冷静になって色々考えることができます。
色々考えると、さらに調べたいことが出てきます。
そうしてとにかく大きく調べておいてから、一番の肝、今の状況だったらどこになる可能性が高いのか調べるわけです。
そうすることによって、専門家から、今だったらこうなる可能性が高いよ、と教えてもらえて見通しが立ちます。
見通しが立ったら、それに向けてどう準備するか考えます。
いつ、どのタイミングで、何を準備するか。
ここからは、あとは飛び立つための準備です。
どうでしょう。現在の問題を把握して、大きく構えておいてからきちんと調べ、小さく準備すれば対応策は見えてきますよね。
そのために、私たちは常に今何が問題かを把握しておく必要があるのです。
これは、家庭生活でも、仕事でも同じです。
このサイクルが繰り返されていれば、あなたが大きく転ぶことは、きっとなくなるでしょう。