タスクシュート日記〜順算思考と逆算思考をタスクシュート的に
おはようございます!今日も今日とてタスクシュート、ふぃるです。
タスクシュートをやっていると、順算思考と逆算思考について考える機会は多いと思います。
そして、考えていると、どちらかがよくてどちらかが悪いと断じたくなってくるのですが、そもそもそれは正しいのでしょうか?
今日は、そんな順算思考と逆算思考についてお話しします。
どちらが良くてどちらが悪いのか
この考え方においての結論は、どっちも良くてどっちも悪い、です。
世の中に、絶対善や絶対悪というものは存在しないのですが、私たちはどうしてもその二つに分けたがります。
ですが、世の中はそんな単純なものではありません。
大体が、ここのこの部分はよくて、あっちはこの部分がいい、のように良い所も悪い所もあるのが一般的です。
例えば、世間では、大体において逆算思考が一般的です。
いわゆる、中長期的な目標を決めて、その目標に対してどう進めていくかを計画し、その計画を実行していくという方法ですね。
大体の企業の売り上げ目標なども基本的には逆算思考ですし、企業で仕事をしている人は、毎年の目標設定という逆算思考で自分の仕事を評価されることも多いと思います。
それに対して順算思考は、何をするか、というものが前提にあり、何をどれくらい作るか、というものを目標化しない所から始まります。
最初から目指す場所を作らないことで、驚くような高品質なものが出来上がったり、逆にとんでもない低品質なものが出来上がったりとブレが大きくなりますが、ハマった時の爆発力は逆算思考の比ではありません。
実は、ここまでで逆算思考と順算思考のメリットとデメリットは出切っていますので、まとめてみましょう。
逆算思考のメリット
目標を立てるので予算などあらかじめ計算しておきたいものを計算しておける
いつまでに何をどれくらいやれば良いのかが明確化できる
たくさんの人員を一方向に向かせるのに有効
長い期間を見込みを立てることで経営方針を定めることができる
逆算思考のデメリット
未来は誰にもわからないので立てた目標が達成できるとは限らない
目標を定めているため、それを超えることをしようと言う意欲が薄れる
一方向を向いた外にある景色に思い至りにくく硬直化しやすい
自己否定に陥りやすい
順算思考のメリット
今やるべきことにフォーカスすることで手元の作業に集中しやすい
アクシデントが起きても対応しやすい
作業を積み上げていくので、積み上げ方によっては予定よりも良いものができることがある
自己肯定感を高めやすい
順算思考のデメリット
長期目標を立てないので着地点が見えにくい
それぞれの考えで動くのでメンバーの目線合わせが難しい
どれくらい進めるかが個人の匙加減に依存する
このように並べてみると、大体表裏になりますね。
表裏になる時は、いいとこ取りを狙うのが良い手段となります。
では、これらの良いとこ取りをするにはどうすれば良いのでしょうか?
順算・逆算の良いとこどりをしてみよう
良いとこ取りをするにあたっては、どちらをベースにするかを考えなくてはなりません。
この場合、順算思考をベースにすることで、自己肯定感が上がっていくので、順算思考をベースにした方が良さそうです。
順算思考をベースにした場合、そのデメリットにどう手当てしていくかが大切です。
長期目標を立てないというデメリット→個人に対しての長期目標はそもそも必要なのか?
私は必要ないと思っています。この場合の長期目標とは、いついつまでに⚪︎⚪︎をする、というものですが、自分の未来がどうなるかわからないのにその目標を立てることはできないからです。
では、目標は全くいらないのか?と言われれば、それも違います。
でも目標を立てるとしたら、⚪︎⚪︎をしよう!までで十分です。本当にやる気があるのであれば当然続きますし、興味を持っただけでやってみたら違った、というのであれば自然とやらなくなりますから。
メンバーの目線合わせが難しいデメリット→順算思考でも納期を担当を決めることはできる
長期的な目線合わせは確かに難しいです。
ですが、プロジェクトに対しての納期と担当を決めることは、順算思考でも必要です。
ただし、順算思考の場合、細かい工程はきっちり決めずにそれぞれの人に任せることになりますし、順算思考で行動する場合、計画なしで少しずつ進めることが多くなります。
そうすると完成の精度が変わってくることが多くなるのです。
この差についてはタスクシュート協会理事、jMatsuzakiさんのXから引用します。
ものを作っていると、よく行ったり戻ったりすることもありますよね。
だからこそ、少しずつ積み上げて追加追加で足していく方が効率的だったりより品質が上がったりするというわけですね。
進める量が個人の匙加減に依存するデメリット→最終的に出来上がっていれば問題ないと考えよう
この部分が最もタスクシュート的に考えられる部分です。
最終的に出来上がる、行き当たりピッタリであれば、問題はないはずです。
ですが、ここを逆算思考で考えていると、絶対にここまで終わらせなければならないと目標に縛られがちです。
目標に縛られることで、目標を達成できないと自分がダメな人間だ、と無意識に自分を否定してしまい、それを防ぐために時間に追われることになります。
この部分が逆算思考の1番のデメリット。ここに陥らないようにするために、ベースは順算思考にすべきなのです。
順算思考と逆算思考はうまく使い分けよう
上の立場に立っているあなたは逆算思考は必須になる
なお、企業の社長や取締役、経営層に近い管理職の方は逆算思考は必須になります。
なぜなら、会社の経営をするには売り上げ目標などもしっかりと立てないと、会社はすぐに傾いてしまうでしょうから。
ですが、会社と関係のない自分自身のためのことは順算思考でも問題ないと思いませんか?
優秀なあなたは順算思考や逆算思考をうまく使い分けてより時間的豊かさを得ることができるでしょう。
普通の立場だと思っているあなたは最低限の逆算でいけるはず
私はそんなすごい立場にはいないから…と思われているあなたは、むしろ、逆算思考には最低限触れれば十分に生活できると思います。
この最低限とは、他者との約束を守ることです。
約束は、期限もありますし、納期も約束です。これらは逆算思考の方が管理しやすいものです。
ですが、期限に向けて毎日どれくらいやるかと逆算思考に囚われてきっちりした計画を立ててしまうのはやめましょう。
毎日コツコツと進めていれば、必ず最後に出来上がります。
タスクシュートを有効に活用していけば、行き当たりピッタリは可能なのですから。
最後に
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