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【北欧暮らし】そんな車の選び方

スウェーデンは自然が豊かだ。
街の真ん中の公園でリスが顔を出すのはいつものこと。大都市でも車で10分程走ればすぐにのどかな風景に出会える。下道を走れば、四季折折の森や平原の姿を間近に楽しめる。草を喰む家畜、颯爽と駆け回る馬たち、羽を休める鳥の群れ。運が良ければつがいの鶴が舞う姿が見られるだろう。

そんな動物たちが身近にいるスウェーデンだが、他の野生動物に出くわすこともしばしばある。狐や野うさぎが道を横切るのはよくあることで、道路脇で息絶えている姿はもはや風物詩だ。狼も生息している。

余談だが、昔友人が「狼に食べられちゃったのかも…」と飼い猫が姿を消した時に真顔で言っていたのは忘れられない。彼女が住んでいたのは紛れもなく住宅街だった。

大型の野生動物も珍しくない。シカの仲間のRådjur(ロォユール)がよく飛び出してくる。Rådjurは2匹以上で行動することが多いらしく、運転に1匹現れたら2匹目も出てくると思った方がいい。Rådjurと交通事故を起こしたら警察に通報することになっている。過去の投稿参照。

野生動物との交通事故といえば、知人の体験だ。

彼女はDalarna地方に住んでいる。数年前までは日産マーチに乗っていた。ちなみにスウェーデンではMicra(ミクラ)という名前だ。

彼女はいつもの様に田舎道で車を走らせていた。突然視界に現れたのはヘラジカ、エルクだった。ブレーキも間に合わず、正面衝突。

日産マーチは見事に大破し、廃車になった。一方のエルクはそのまま森へ引き返して行ったらしい。

スウェーデンにはそんな動物も生息している。

彼女のほうは、かすり傷程度で済んだが、短期間とは言え、一時期事故の悪夢を見ていたそうだ。そんな彼女は現在VolvoのV90に乗っている。スウェーデンでは警察車両としてお馴染みの車種だ。

ちなみに彼女はドイツ出身。丈夫な車といえばメルセデスじゃないかと思うが、彼女はVolvoにした。

対エルクの耐久性No.1、これが決め手だそうだ。

そんな車の選び方もあるものなんだな。
とはいえ、その耐久性を証明する日が来ないことを祈るばかりだ。

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