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長野県・大町市は程よく熱くて美味しい街
週末〜週初め、知り合いの移住先である長野県・大町市を訪ねてきました
長野県といえば、軽井沢や白馬などが有名で、アウトドア好き以外は、その他の地域について知らない方も多いのではないでしょうか?
(私のことです、長野県民の皆様すみません…)
今回、大町で、あまりにも癒される風景、楽しい人々との出会いがあったので、記録しておこうと思います
推しポイント① とにかく水がうまい!酒も食もすすむ!
その1.駅〜商店街に贅沢な水源が4ヶ所
とにかく驚いたのが、水がおいしいこと!
甘くてどんどん飲めてしまうので、私は1日に500 ml 水筒2〜3本分飲んでました
気づいたら普段の1.5倍飲んでて、自分でも驚きました
しかも…そんなおいしい水が徒歩圏内に汲みに行けて、無料なんて…!
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その2.ごはんも旨い!
2番目に驚いたのが、うどんのダシが旨いこと笑
知り合いに「大町に来たら"こまつチェックイン"してる」と聞き、『こまつ うどん店』へ
「とりなんばんうどん」を注文
余計なものが入っていないシンプルな出汁で、今まで食べた中で1番おいしいダシでした!
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「カツオと昆布とかを刻んで水出ししてる」
特別な材料は入れていないのに美味しいのは、素材や水、そして『こまつ うどん店』の真心、一つ一つがまっすぐだからなのかと納得
冷えた身体と心がが温まる一品でした
その3.日本酒の辛口が辛口じゃない!
日本酒の辛口と言うと、新潟や高知のお酒を想像してしまいますが…
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辛口だと信じられないくらい、水みたいにスッキリ飲めてしまいます
辛口があまり得意ではない私ですが、お土産に迷わず辛口を買ってしまうぐらい、その飲みやすさにハマっていました
推しポイント② 自然とも人々の営みとも程よく近い
その1.北アルプスの自然と文化が共存
自然に違い場所で暮らすとなると、本屋やごはん屋さんが少ないことが多いのでは?
しかし、大町(特に商店街周辺)では、昔ながらの住民、移住者、地域団体の活動が盛んで、様々な情報や人との出会いがあります
心洗われる山々の景色と、出会い
両方あるなんて贅沢すぎる…!
大町を発信する人やお店たちが豊富
大町の自然や文化、味わい方を発信するメディア的スポットがいくつかあります
①ゲストハウス 林屋旅館
信濃大町駅から歩いて10分
元・林屋旅館を改装した短期〜中長期滞在向けのゲストハウスです
オーナーのなかむぅさん自身、大町の移住者で、なんと大学卒業後身一つでやって来たそう
なかむぅさんのほんわかしたキャラクターに癒されるだけでなく、物やヒトに対する愛情、さらには大町に関する知識の深さに、大町への興味がかき立てられていました
②三俣山荘図書室
信濃大町駅から徒歩15分ほど
駅出てすぐの商店街の中にあります
山や登山などのアウトドアに関する書籍をメインとした書店です
1階は古本や雑貨の販売、3階は新書の販売に加えて登山ギアの展示、カフェ&バー、時には上映も行っているそうです
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登山好きにはたまらないだろうし、そうでなくとも、山や自然と関連した選書、本屋が木箱に入っていたり、手書きの値札が貼られていたり、自然の風合いが感じられる場所です
▼運営元・三俣山荘株式会社
「山と人と街プロジェクト」では、山でのルートや山小屋の再興から街中での山やアウトドアに関する情報発信、大町の魅力発信などに取り組む
③本と茶 TOBIRA
シェア型本屋とカフェのお店
コンセントがあり、作業スペースとしても利用できます
特に、2階では鷹狩山をはじめとする山々を見ながら作業ができ、林屋・なかむぅさんもイチオシの場所です
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さらに、おかみさんはまちづくりに関わっている方らしく、大町で挑戦する方々をゲストに『とびらぼ』というイベントも実施しています
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推しポイント③ 芸術や森林を活用したまちづくり
北アルプス国際芸術祭
2017年から、大町の地域や人々を表現したアート作品を展示する、『北アルプス芸術祭』が開催されています
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芸術祭によって、様々な地域から人が訪れて"大町ファン"が増えたり、芸術祭づくりに関わった人が大町への理解を深める可能性があるんじゃないかと思っています
実際、ゲストハウスには芸術祭のサポーターさんが数人滞在していて、「作品をつくる過程や技法がとても参考になった」「地域の子どもと一緒に作品をつくっていて、自分のプロジェクトにも生かせそうだと感じた」ということをおっしゃっていました
大町の材木を使ったまちづくりプロジェクトが進行中!
鷹狩山のヒノキを中心に豊かな樹木を活用するプロジェクトが動いているようです!
大町では、林業以外の商売をやっていた住民が山を所有し、薪や肥料として使ってきたそうです
しかし、エネルギー革命(木や石炭から石油へ)やお金になるスギ・ヒノキ・カラマツなどの植林(戦後の住宅需要がまっすぐな針葉樹を求めた)により、人々の山との関わりが薄れた上に、地域の各集落に1つずつあった製材所(伐った木を板にする場所)は僅かになっていきました
現在は、ベニヤ板の需要から、カラマツが大町外でベニヤ板に加工され、全国のホームセンターで販売されているなど、町の外に木材もお金も出ていってしまってる状況だそう
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そこで、大町の山仕事創造社・香山さんをはじめ、町外で古材(木造建築の解体で生じる木材)を活用した工務店・山翠社、林業ライター・赤堀さんらで、大町産材の活用を進めようとプロジェクトを実施しているそう
空き家オープンプロジェクト
県内の学生と共に、大町産材を使った空き家再生に取り組む
アーバンファニチャープロジェクト
鷹狩山(北アルプスの東側に位置する)のヒノキを使った家具を製作し、街中に設置する
やまのこむら活用プロジェクト
大町・温泉郷の社長が全財産を投じ、地域の人を育てたりするために山を開拓した施設「やまのこむら」
現在はイベント会場としてしか利用されていないので、その他の使い方を模索している
「森林をまちづくりの観点から考えていきたい」
「皆が山を語り、好きになること」
赤堀さんの言葉には、押しつけや厳しさではなく、「楽しいから考えてみようよ」という温かさがこもっていました
課題が語られるばかりで、その複雑さから暗ーい印象を抱きがちな森林・林業
しかし、大町の森のこれからを語り取り組む香山さん、赤堀さんからは、「森や森に関わる人を好きになって、皆で考えていこうよ」と大町の歴史・人へのリスペクトに基づいた、前向きな呼びかけを感じました
大町に来て「農林業に関わる人々の営みを発信できるライターになりたい」と思った
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3泊4日(内2日間は移動日)の短期滞在でしたが、北アルプスという山岳地域や、昔からの住人、何かしらの形で大町に関わっている方々の魅力を十分に味わった旅でした
それだけでなく、自分の心の声も聞き取れた気がします
「農林業に関わる人々の営みを発信できるライターになりたい」
これは、赤堀さんの「人々の営みに着目する」というスタイルにピンッときたのがキッカケ
農林業と言っても、作物をつくるだけでなく、三俣山荘株式会社のように山のレジャーや関係する事業を営んでいる方・組織、街づくりと結びつける方がいたり様々
でも、山や畑、働く人々が元気になるような取り組みなのに知られていなかったり、十分な聞き取りがされていなかったりすんのではないかと思っています
そんな、まだまだ知られていない人や取り組みを地域の中に入って、発信できたらいいなーと考えています
私が、大町に来て、なかむぅさんや本と茶さん、知り合いに大町の「おいしい」を教えてもらったように
では、また