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ミュージカルをやろう7 現代社会の稽古法
コロナの時、オペラ業界は大変でした。合唱なんてもってのほか!歌うとどのくらい唾が飛ぶか?とかしょっちゅうテレビでやっていたのを思い出します。
当時、私はもう業界から離れていましたが、関係者の話を聞きました。
コロナでもいつまでも公演中止にもできず、かといって稽古場にたくさんの人は呼べず、そこでとった策が、
動画をとってリモート稽古
外国から呼ぶはずだった演出家もリモートで演出をしたそうです。
これは使えるかもしれない!
社会人の集まりは、そんなに稽古に来られない人もいます。
ならば、せっかくリモートとか動画が社会的市民権を得た世の中に活用しない手はない。
そこで、毎回稽古の動画をとって、ダメ書き(直して欲しいところ)を入れて編集し、シェアしました。稽古を欠席した人は様子がわかるし、出席した人も見返して個人的かつ具体的に修正ができます。
尚且つ公式インスタを立ち上げて、稽古の様子を配信していけば、より多くの人に音楽祭のことを知ってもらえます。
いいことがいっぱい!
稽古は週末。
そしてウィークデーはせっせと動画編集する日々が始まりました。
録画した動画に
「音程下がってるー」「なぜここでズレたのか?」「もっと声を前に前に」
など書き込んでアップしていると、興味のある人がいるのか再生回数も伸びてきました。
このどこから見られているのかわからない不特定多数の人から再生される奇妙な現代社会ですが、もしかしたらこれを見て音楽祭に来てくれる人がいるかもしれません。
新時代の稽古方法は出席者が少なくても効率アップしてくれました。