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加藤のファミリーヒストリー26 次の世代へ

2018年記

◯◯ちゃん結婚するのよ
◯◯ちゃんのところ赤ちゃん産まれたって

そんな報告を母から聞くだけで、時間はどんどん過ぎて行きました。
誰しも30代から40代の働き盛りは目の前のことで精一杯で親戚付き合いは後回しになるのではないでしょうか?
知らない間に新しい命はすくすくと成長し、自分は日々を生きるだけで、歳を重ねていることすら気づかないでいました。
それでもよく連絡をとる従姉妹はいて、時々食事をしたり、1998年にはマンハイムに赴任にている従姉妹のところへ遊びに行ったり、折々に従姉妹たちとは繋がっていましたし、2009年からは尚武叔父の孫の音楽レッスンに通うこともあり、お正月には毎年新年会に招いていただき、この10年またKATOH一族はよく顔を合わせるようになりました。
清とみつのひ孫は、12人!さらにその子供たちも、すでにそれぞれの未来に向かって歩んでいます。
登美子、君枝、尚武も喜寿、傘寿、金婚式と祝いを重ね幸せな老後を送っていることを、清もみつも喜んでくれていることでしょう

登美子伯母の金婚式

登美子と清の金婚式
尚武叔父宅の新年会

2024年記

気づけばこの写真集を作ってから16年経っていました。
登美子91歳 君枝89歳 尚武87歳

毎年行われていた尚武宅での新年会も2019年の正月を最後にコロナでできなくなり、高齢者のコロナ期間は少なからず彼らの行動範囲を狭め、姉弟が顔をあわせることも難しくなりました。
そして世代が変わるとともに加藤のファミリーも子や孫の代になり、次第にそのカラーは褪せていきました。
それは自然な流れで、家系というのはその時々、配偶者や子供、またその配偶者と細胞分裂さながらに変容していくものなのだと思います。
それでも従姉妹の息子が俳句の道で才能を発揮したりしているのを見ると、薄まってもどこかに書くことの好きな血は受け継がれているのかなあと彼の活躍ぶりの後ろに祖父や祖母の姿を思い出します。

私には子供はいないので、この血はここで途絶えます。
このファミリーヒストリーが私のバックグラウンドであり、私の人生の基盤であることを財産にしていこうと思います。

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