本郷にて 2
今日の目的は合唱を聴くこと、今は子供(小中学生)と同世代(60s)の合唱しか教えていないので、20代くらいの合唱はどんな歌を歌っているのか?
この大学はすでにたくさんの合唱サークルがあって、そのサークルが他の大学とも一緒に活動したりしているので、そのつながりも豊かです。
そしてたくさんあるサークルがそれぞれ個性があり、ルネッサンス期のアカペラ、オペラ合唱、男声合唱、女声合唱、単に合唱が好きなだけでなく、自分の歌いたいジャンルが細かく選べるようです。
今回講堂で聴いた合唱団は大所帯ではありませんでしたが、それぞれのカラーがはっきり出ていて、少人数ながらも透き通る声が、美しく響いていました。
何よりもみんな楽しそう。
合唱は楽しいよね、、、
合唱の発表を聴き終えて表に出てくると、いよいよ祭りムードは盛り上がっている様子。せっかくだから合唱以外も見てみようか?
と歩いていると、右から左から、チラシや呼び込みがかかります。
すると
「合唱喫茶です。11時から演奏あります」というチラシを渡されました。
そうそう、事前に公式サイトで調べた時に行ってみようと思っていたところ
これもご縁なのか? 今日は合唱見学だから、早速行ってみました。
工学部の校舎の細い階段を降りて、曲がって曲がって奥の奥
本当に小さな教室にその喫茶はありました。
¥200のアイスティーを買って座ると、狭い教室いっぱいに20名ほどの合唱団が
並んでいてなかなかの圧です。
千原英喜作曲「みやこわすれ」という曲集。彼らが歌い始めると、教室は美しいハーモニーに満たされました。
何よりも歌っている表情は、一つ一つの言葉に注意して懸命に音を作っている、合唱ならではの表情。かつて自分も学生時代に見た記憶にある姿。きっとこの中には中学高校とNHKのコンクールに出場したりしていたんだろうなあ、と思える歌いっぷりが懐かしく幸せな気持ちになりました。
プログラムも今人気の合唱作曲家別になっていて、私は知らない曲でしたが、今の学生さんたちの好きな曲も知ることができて、本当に面白かった。
合唱を聴くだけでもすでに半日。
パンフレットにある膨大な数の発表や展示の中、2つだけしか行けてない。
お昼に向けていよいよ高まる露店の呼び込みの声の中
そびえる校舎と緑を広げた大木を見上げ、全身でこの大学の巨大さを感じました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?