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「楽しみながら、みんなで社会を変えていきたい!」【神奈川県・藤沢市】かとう あやのさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!
こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#23
「なぜ選挙に挑戦しようと思ったの?」「どんな政治家を目指しているの?」藤沢市の かとうあやのさんに気になることをインタビューしてきました!
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政治に興味を持ったきっかけは何ですか?
投票は必ず行ってはいましたが、20代の頃は自分のことで手一杯、大体のことは自己責任で頑張れるものだと思っていました。入社してから「20代が花だよ」「結婚したら家に入るんでしょ」との言葉や、職場結婚だと妻側が部署異動をする、妊娠したら退職時期を調節する空気感など性別役割のステレオタイプに触れました。その頃は自分も「そういうものなんだな」と思ってしまいました。仕事は歌舞伎などの舞台衣裳の着付けで、初日から千秋楽まで毎日休みがなく、この働き方をずっとすることは想像できず、妊娠し退職をしました。
でも子どもが生まれてから、視点が変わりました。妊娠・出産をきっかけにして仕事を辞めたり収入が減ったりする社会構造、利益の為なら人の命や環境を犠牲にすることもいとわないような世界を次の世代に手渡したくないと思いました。
どうして政治家を目指そうと考えたんですか?
2019年の参院選、神奈川選挙区で、あさか由香さんが立候補していて「8時間働けば普通に暮らせる社会へ。長時間労働が当たり前な背景には多くの女性がワンオペ育児を強いられている」との言葉に気づかされ初めてママ友や身近な人に選挙や政治の話をするということをしました。そこから入党し、少人数学級や中学校給食の署名をしていく中で、候補者要請を受けました。
自分が演説する姿なんて想像できなかったですし、顔も名前も出すことを直ぐには決断出来ませんでした。今まで、役者さんが輝くように、生徒の未来が拓けるように、と裏方・支える側が好きだったというのもあります。でも、「日本共産党はワンチームで選挙も議員活動もするから候補者も役割分担の一つです」という言葉に、市民の皆さんが主役でその声を届ける役目が候補者や議員なのだと捉えたら、今までの支える側という立場に通じるかも、と思えました。
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活動を通して心配な部分はありますか?
当初は「期待に添える候補者ができるのか」ということ家族の理解が得られるのかという不安がありました。子どもは「お母さんのポスターが貼られるの」と戸惑いながらも「社会を変えるために頑張って」と応援してくれました。夫には「家の中で社会や政治への不満言ってるより、街頭で話した方が社会が変わるの早いんじゃない?」と随分と他人事のように、でも明るく背中を押されました。
そして何より同じ思いで署名や議会傍聴してきた仲間と行動してきたことが不安を打ち消してくれます。私1人での活動ではない「みんなの声を届ける・みんなでつくる かとうあやの」なので、今は不安よりも仲間の思いと共に頑張っていきたいと思えています。
政治家になったらどんな行動をとっていきたいですか?
人権の視点に立った行動をしていきたいです。あらゆる人の生き方や在り方が大切にされ、人生を終えるその時まで尊厳が尊重される社会に少しずつでも近づけていきたいです。
また、小児医療費助成を18歳まで広げること、給食費無償化を藤沢でも実現したいです。中学校給食は選択式デリバリー給食と言って、自宅からのお弁当か市外業者の配送弁当の選択式です。アレルギー対応が無いので選択すら出来ない生徒さんも居るのが実態です。給食は食育、大切な教育活動の一つなので中学校給食は全員で食べる温かい給食に切り替え「義務教育は無償」という憲法の立場に近づく給食費無償化と共に進めていきたいです。
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この活動を始めたことから政治がより自分事になりました。
FIFTYS PROJECTに参加した理由を教えて下さい。
ジェンダー平等の社会に近づくための活動はエネルギーが要るし大変なことがほとんどのはずなのに、希望を感じるような発信のされ方、笑顔や楽しさも感じるような行動をされてると励まされました。議会に少ない世代の女性が政治参加する姿が可視化されて、社会を動かしていくプロジェクトなので是非、参加できたらと思いました。
加藤さんならではの強みは何ですか?
議会傍聴をしてきて生活感に欠ける議員さんや市の冷たい発言を何度も聞いてきました。日常の困りごとから署名を集め議会に届けてきた当事者としての経験から、市民の皆さんの声を議会にまっすぐ伝えていきたいと思っています。
経験ある議員さんと比べると、知識は確実に少ないので頼りないと思われるかもしれませんが、その分、等身大で頑張る姿や当事者・生活者として活動していることを感じてもらい「困ったこともあの人なら言いやすい」と思ってもらいたいです。
市民や支援者の皆さんとは、活動を通じてどのように関わっていきたいですか?
今回の挑戦を決意できたきっかけの言葉である「新しい候補者のかたち」を実現したいです。
育児、介護、療養など自身の人生も大切にしながら政治参加・活動はできるんだ、ということを次の世代に広げていきたいと思っています。「生活と政治は繋がってる」とみんなが身近に思える・日常的にもっと政治を話題にできる社会になってほしいです。今まで投票や選挙と距離があった方も気付ける・興味はあるけど人と政治のことを話題にしたり選挙ボランティアだったりという行動までは踏み込んでいなかった方も巻き込めるような楽しい選挙にしていきたいです。
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対話も出来る貴重な場所である街頭宣伝を活動の軸にしていきたいです。
最後に、読者のみなさんに一言お願いします!
本来、政治は「暮らしの困った」を解決するために行われるものであるはずです。多くの声を聞くこと、皆さんの暮らしや思いに寄り添うことが候補者の1番の仕事だと思うので、このことを一つずつ頑張っていき、多様な市民の暮らし方・生き方が実現できるよう多くの選択肢を用意しておける社会を目指します。
こちらを読まれている方、FIFTYS PROJECTに参加や注目されている皆さんは既に、社会を変えたいと行動している・視点を持ってる素敵な方ばかりだと思います。なので、引き続き、その思いや声を、周りの人とのおしゃべりやSNS発信などを通じて、広げていかれることと思います。私も皆さんと共に多様な声が届くカラフルな社会を作っていきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
インタビューを終えて
お話を聞きながらその力強い言葉に涙が出そうになりました。「人生が終わる時までその人の尊厳が尊重される社会」を加藤さんと作っていきたいです!(ななみ)
候補者だけが頑張るのではなくてみんなで課題を解決していく、という視点は裏方の経験を持つ加藤さんだからこそ大切にできた視点なのだと思いました。私の中の政治へのハードルがぐっと下がりました!(ちな)
取材・執筆:ちな、ななみ
取材日:2023年2月22日
かとう あやの(基本情報)
1983年東京都生まれ。文化女子大学服装学部卒業。衣裳会社で着付けを担当。高校ファッション科、市内中学家庭科の非常勤講師を勤める。第一子出産後に藤沢市へ。
かとうさんについてもっと知るには?✨
リットリンク:かとうあやの
Twitter:@ayano_fujisawa
Instagram:kato_ayano_jcp
公式LINE
かとう あやの のボランティア募集(FIFTYS PROJECT)↓
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#23、いかがだったでしょうか?かとうさんが気になった方は、ぜひボランティア募集やSNSでの発信も覗いてみてください👀✨
次回もお楽しみに!✨
FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。