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#9 推しの議会傍聴行ってみた企画〜小田原市議会編〜

6月26日に小田原市議会に行ってきました!
今回の推しは、最年少議員でミモザりっけんに所属する稲永ともみさん!!🕊️✨

去年の統一地方選挙の時も一度だけボラに参加したのですが、ずっと傍聴に行きたくてようやく念願叶い嬉しすぎました〜〜!🥲❤️
稲永さんの出馬のきっかけは社会の不均衡への率直な疑問と不信感であったこと、共感しまくりのインタビュー記事をぜひ読んでみてほしいです!

最寄り駅の小田原駅から市議会まで結構歩くので、汗をダラダラかきながら向かいました笑
私が行った日は空調はあまり効いておらずかなり暑かったので、もう少し冷房効いてたらいいなあ、、

傍聴席からは撮影不可泣で、そもそもスマホや電子機器を触ることができません。
厳しい〜!


入り口で傍聴券がもらえます✨

一般質問内容

今回の稲永さんの質問内容はこちら!
1.民意を反映した市政運営について
(1)市政運営の基本方針について
   まっとうな市政への立て直しについて
(2)施策の方向性の見直しについて
   公民連携について
   若者女性活躍について
   デジタルまちづくりについて
2.経済的に困窮する若者への支援について
(1)若者の貧困や格差に対する市長の認識について
(2)奨学金制度について
   市独自の給付型奨学金制度の創設について
   奨学金の返還を支援する制度について
3.ジェンダー平等の実現について
(1)ジェンダー平等に対する市長の認識について
(2)市役所内のジェンダーギャップ解消へ向けた取組について
   意思決定の場に女性を増やす取組について
   会計年度任用職員について
4.小田原市パートナーシップ登録制度について
(1)性的マイノリティを取り巻く状況と本制度の意義について
(2)制度の拡充等について

稲永さんの質問動画はこちらから視聴可能です!!

議会における情報保障の問題は結構深刻

小田原市議会の動画は字幕が付いてないのです〜(そこは自治体によって違うみたい。)
傍聴に行って毎回感じることは、自治体によって障がいのある方のアクセシビリティが全然違うということ。手話通訳映像が流れる豊島区のような自治体もあれば、車椅子だと明らかに入りにくそうな通路の傍聴席があったり。HPの見やすさもまちまちで、一般質問の動画にかなりアクセスしづらい自治体もあります。
障がいと一言にいっても様々なものがありますが、政治参加へのハードルがここまで自治体によってバラバラなのはおかしいし、情報保障の観点を議会運営にもっと取り入れてほしいと思いました。というか、女性や性的マイノリティの政治家と同じように障がいを持つ当事者の政治家がそもそも少なすぎるのが根本の問題、、、


市長が変わったばかりの小田原市議会

6月に行われた市議会は、市長が変わって初の議会だからか空気に緊張感があって質問も鋭いものが多い印象でした。傍聴席も4分の1ほど埋まっていて、20人くらいはいらっしゃるみたいでした。

どこの議会でも問題になっていますが回答する職員サイドは女性がほとんどおらず、2〜3人くらいでした。また、小田原市議会では今まで一度も議長を務めたことがないそうです😭

質問は1人40分できるようで、かなり興味深かったのが市職員や市長が回答する時間は含まれていないこと!つまり、更問いも含めて丸々40分を議員が喋る時間のみに回すことができます今まで傍聴してきた議会の中でも最長だと思います。

1.民意を反映した市政運営について

若者女性活躍について、自分は議会内で最年少であることを述べた上で、「自分が支援の対象だという意識を持つことができない」と当事者としての率直な意見や、「女性や若者が活躍できていないとするのであれば、それはなぜなのか要因を分析し、自ら活躍したいと思えるフィールドでその能力を発揮できるよう障壁を取り除くことこそが求められている」という言葉が印象的でした。

若者の貧困や格差の問題について上の世代だけが決定権を握っている今の現状
に対して、稲永さんが疑問を投げかけるのはとても重要な視点だと思います。

2.経済的に困窮する若者への支援について

・大学の授業料の値上がりに反して親世代の収入が上がっていない
・アルバイトや奨学金に頼らざるを得ない状況
・奨学金の負担が若者の人生設計に影響を与えている

ことを挙げた上で、これは決して自己責任ではなく、社会構造の変化によって生み出された問題であることを言及されていて、そうだそうだ〜!めっちゃ大事!!と心の中で叫んでおりました笑
自治体として支援に取り組む中で市長が言及した市独自の給付型奨学金制度の創設や奨学金の返還を支援する制度について具体的にどんなものか質問されてたんですが、自分の住む市ではそういった制度はなかったのでとても羨ましい、、🥺🥺


3.ジェンダー平等の実現について

ジェンダーという言葉の説明から、根本的な問いをしているのは質問表を見る限り今回稲永さんだけだったのではないでしょうか。🤔
市長のジェンダー平等に対する認識を確認し、市役所内のジェンダー格差について、給与差異が62.4% (酷すぎる泣)であることや、
意思決定の場に女性を増やすことの重要性について訴えていました。

市長がマニフェストに掲げる30%という数字の根拠(クリティカルマス)を本人に回答させていて、適当に他の自治体も30%だから!ではなくちゃんと理由があることを一緒に確認する作業は大事だよなあと思いました。(それでもやっぱり50%がいい!けども!)

会計年度任用職員に関しての質問で、非正規雇用に女性が多いのは個人の選択の結果という文脈で語られがちだが、実際には年収の壁、性別役割分業から非正規を選ばざるを得ない状況があること、公務非正規、既婚者だけではなく単身女性も多いことを述べ、
市長は全ての職員に誇りとやりがいをというが、仕事に見合った賃金が支払わなければ搾取となりかねない」と述べていました。最&高パンチラインです〜〜ほんmoneyそれなすぎる、ちゃんと賃金払え〜〜!!!💢😠

4.小田原市パートナーシップ登録制度について

小田原市パートナーシップ制度成立から5年経過(横須賀市と同時期に県内初とのこと!)し、社会状況も変化したことを受けて以下の制度の拡充を要望していました。

現在市のパートナーシップ制度対象は性的マイノリティのカップルだけだが、事実婚カップルを含めること
・ファミリーシップ制度などさらなる制度の拡充

を要望していました!

また、住民票の続柄について、現在は同居人、縁故者の表記が多いことをあげ、
大村市など他自治体の事例を複数あげて希望があれば同性カップルが夫、妻(未届け)と記載できるよう訴えていました。

以前傍聴した豊島区議会でも住民票続柄欄の拡充については質問があって、こうやってFIFTYSの議員さんたちが各自治体でジェンダー政策を進めてくださる実感をひしひしと感じてとっても嬉しいです泣😭

休憩時間が5分だけだったのですが無事にお話もできて、他のミモザりっけんメンバーの方々ともお会いできました!
新人女性議員3人で会派を組んでいるらしく、(結構珍しい)小田原市議会での今後も希望を持つことができますね✨

時間無いのにありがとうございました〜〜〜!らぶ


質問全体を通じて、稲永さんの中で若者、女性の抱える課題を個人の責任問題に収れんさせないこと、構造の問題として自治体で取り組もうとする姿勢が一貫してあることが伝わってきてとても心強かったです!🫶

帰りは激うまなジェラートを食べてルンルンで帰りました😊😊

傍聴後のジェラートしか勝たん

次回の議会傍聴もお楽しみに!

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