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「無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典」

「無自覚な夫のための妻の地雷ワード事典」(岡野あつこ 日本文芸社)

夫婦問題研究家の著者による、妻をイラっとさせる「地雷ワード」の本。地雷ワードと、その言い換えが各ページに載っていて面白かったが、「相手軸に立って考えることができれば夫婦ゲンカは激減する」(46ページ)の一言につきるような気もする。

 「それよりさ、○○やってくれた?」
 子どもの成長具合やママ友との会話などを伝えている際に放たれる夫からのひと言。妻としては「そんなことあったんだ!」などのリアクションが欲しいのに「それより実家にみかんのお礼の手紙、出してくれた?」など、億劫で後回しにしていた作業の話に急に戻されると、不満が募ります。また、意図的に遮ったわけでなくても「私の話は聞きたくないのね」と受け取られるため要注意です。(33ページ)

 そこで提案したいのが、ときには夫婦であっても、相手を「他人」と思って敬うことです。もともと夫婦とは、他人同士がたまたま縁あって家族になっただけの関係です。そう考えれば、相手に甘えたことばかり言うのはおかしいはずです。パートナーと適度な距離感で接することができれば、言葉づかいも慎重になり、より相手を気づかい、尊重し合いながら良好な関係を保てるようになります。(133ページ)

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