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「センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術」
「センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術」(長島健祐 徳間書店)
「オモコロ」などを運営するバーグハンバーグバーグの社長の著者による、クリエイターを支えるための仕事のコツを書いた本。面白サイトだけあって、昼寝OKなどかなりはじけたルールもあったが、会社の屋台骨であるクリエイターを大切にし、仕事をしやすくするための環境づくりに力を注いでいることがわかり、興味深かった。
僕はこれまで中小企業から上場企業まで一通りの会社で働いてきたわけですが、色々なルールを見て思ったことは「会社によってフィットするルールは違う」ということです。社員数が多い大企業で良かったルールが、創業したてのスタートアップの会社にハマるとは限りません。(21ページ)
そして何より、社長は社員からの信頼が必要です。とある経営者が「社長は人の良さや謙虚な気持ちが大事。人の良さは老いに影響はしないからとにかくいい人であれ」と言ってました。
では、そもそもどうやって人の良さを保つか、ひいてはどうやって自分を見失しなわないようにするかですが、失敗事例をいっぱいチェックするということ、そして調子に乗ったらメンバーから指摘されるような関係性を築くことです。
失敗事例でいうと、会社が失敗した事例や問題を起こしたというのはニュースを見れば年に何個もあります。「こういうことで失脚するんだな」というのをチェックしては自分はそうならないように戒めることが大事です。(83ページ)
よく会社のプロジェクトでデスマ案件(デスマーチ案件)というのがあります。誰もやりたがらないような過酷なことが分かっているプロジェクトのことですが、僕はこういった類の仕事があればわりとやってきたタイプでした。
こういったプロジェクトは「やります!」と言った人にとにかく仕事を任してくれますし、意外と自由度も高く、会社からも頼られることが多いです。僕は単純にチャレンジしたがりというもとからの性分もあって、単純にチャンスと感じてしまうのです。
そもそも失敗する確率のほうが高そうな案件なので失敗しても評価が下がったりすることが少ないですし、(失敗すると思われていただけに)成功したらその分しっかり評価されます。(86-87ページ)
人はついつい頑張りすぎちゃうもので、自分のキャパシティをわからず寝ないで頑張る人も多いです。無理して頑張っているとどこかしらにダメージが蓄積されます。病気になって倒れてからでは遅いのです。(114ページ)
誰しも苦手なことはいっぱいあるものです。整理整頓、お掃除、経費計算などなど。人によってはそれが記事書きだったり、カメラ撮影だったり、人前に出ることだったりします。ちなみに僕は、電話をかけることが苦手です。ですので、前述の通り、そういったことはできるだけやらせないようにしています。(131ページ)
新規事業の立ち上げ数を目標にしたら、適当な事業が乱立するんじゃないかとも思うのですが、「成功する秘訣なんてない」と言われているように、結局のところ、事業に関してはやってみないことにはわからない部分がかなり多いので、とにかくチャレンジし続けることが大事というのが業界の定石であるようにも感じます。(140ページ)
思えば「マジメな受託仕事は断る」「ふざけられる仕事しか請けない」ってめちゃくちゃ変な会社ですし、そんな会社は他にないので他者との差別化も図れました。(170ページ)
自分では気づいていないだけで、実はすごく強みに見えることは多々あります。数値化できたり、明示化できることがベストですが、まだはっきりとはわからないという状態であれば、何なら自分にはできるのか、他には負けない強みをとにかく探してみることが大事かもしれません。(186ページ)
会社としては失敗することもとても大事なことだと思っています。失敗によって課題が見つかってより良いものが作れたりするので、失敗しても隠さずに報告してその失敗事例を溜めることが大事です。(210ページ)