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「パパもママも知っておきたい子どもが幸せになる8つの極意」

「パパもママも知っておきたい子どもが幸せになる8つの極意」(成田奈緒子 上岡勇二 産業編集センター)

小児科医と心理師の著者による、子育てにおける心がけについての本。「幸せの形は、家庭の数だけあっていい」(16ページ)、「よく寝て、朝になったら元気に起きてきて「おなかがすいた!」と言える子どもに育てられたら、それだけでその子は一生幸せでいられる」(23ページ)、「家庭を子どもが安心できる居場所にするためには、親御さんも心に余裕を持つことが欠かせません」(24-25ページ)など、やや楽観的なのではという気もするが、子育てをする上で忘れがちな当たり前のことに気づかされる本である。

 そこで、私たちはいつも、「子育ての軸を持っておきましょう」とお伝えしています。子育てについて「これだけは厳守したい」という軸を3つ程度据え、それを中心に生活を組み立てるのです。
(中略)
 そこで、本書では、「子どもが幸せになる子育て」の視点で、3つの軸を考えました。
●軸1 寝る時刻と起きる時刻を厳守
 子どもの年齢に合わせて、「夜〇時に寝て朝〇時に起きる」と決めましょう。
●軸2 死なない、死なせない
 「道路に飛び出す」「人にハサミやカッターなどの刃物を向ける」など、大怪我をしたり命を失ったりするようなことをしてはいけないし、人にしてもいけません。
●軸3 ○○(ご家庭独自のものを決めてください)
 「お正月には親族みんなで集まる」「和室に置いてある家宝の壺に触ってはいけない」など、何でも構いません。ただし、勉強に関することはNGです。(59-61ページ)

 親御さんには、それまでの間、ひたすら我慢と忍耐が求められます。子育ての3つの軸さえ厳守していれば、あとは子どもの成長を信じて待つのみです。
 また、重要なのは、お子さん本人が自分の選択や決断、人生に納得できるかどうかです。子どもの人生は子どものものだからです。(91ページ)

 子育ては長期戦なのです。「ちょっと我慢すれば終わる」ような生やさしいものではありません。
 長い道のりだからこそ、定期的にガス抜きをしていかないと乗り切れません。そのために使うお金は、決して無駄金ではないのです。(169ページ)

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