「TOEIC L&R TEST ロジカル勉強地図」
「TOEIC L&R TEST ロジカル勉強地図」(Haru KADOKAWA)
英語教育系YouTuberの著者による、TOEICの勉強法の本。人気のYouTuberのようである。
理系のバックグラウンドを持つ著者で、「ロジカル」な勉強法というタイトルにひかれて読んでみた。
「「金フレ(単語集)」は1単語5秒で進める(その代わり回数をこなす)」(62ページ)とか、「(文法パートは)選択肢を見て、「なぜ、それが正解か」わかるだけでなく、他の選択肢が「なぜ、間違いか」も答えることができなくてはいけません」(95ページ)とか、「(Part3, 4開始時に)3個の設問および12個の選択肢を先読みしてください」(126ページ)とか、いろいろ面白く参考になる部分も多かった。
ただ、この本が本当にロジカルなのか、自分にはよくわからなかった。もちろん自分の英語力はこの著者には遠く及ばないし、批判するのはおこがましいが。
また「金フレ」「文法特急」などの単語は、分かっている人には当たり前なのかも知れないけれども、本の最初から分かっているものとして書かれているのはやや違和感があった。読み進めて行けば説明が書いてはあるけれども。
この方法を使うと、1語5秒くらいのペースで進めることができます。「金フレ」には1,000単語収録されているので、1語5秒で進めれば5,000秒、1時間半で単語帳を1周できます。(63ページ)
①【永久保存版】たった30分で発音記号を完全攻略【速習まとめ】
Atsueigo
②ネイティブが発音記号を全部発音してみる~母音編~
ネイティブに子音の発音記号を全て実践してもらったらタメになりすぎた
Kevin's English Room /掛山ケビ志郎
(71ページ)
Part3, 4の選択肢は大きく分けて次の4つです。
01 場所系
02 動作系
03 目的語系
04 センテンス系
(133-134ページ)
Part 1で気をつけたいのがis beingとhas beenの使い分けです。
(中略)
人物が写っていない写真においてis beingを含む選択肢は完全にひっかけの選択肢となります。
is/are beingは現在進行形で動作が行われているときに用いられるため動作主である人物が必要となってきます。
(156ページ)
では、どういった形式でオンライン英会話をすれば良いかというと、時事ネタなど、常に新しいトピックがあり、そうしたトピックに対する質問が既に用意されている教材を利用したものになります。
DMM英会話でいうと「デイリーニュース」、CAMBLEYでいうと「Intermediate Conversation Topics」といった教材になります。
これらの教材には様々なトピックについて、たくさんの質問が載っているので、自分が知らないことについて英語で話す機会を作ることができます。
(204-205ページ)
第2階層の理解を鍛える単語帳として、私がオススメしたいのが「Distinction 2000」です。
本書の特徴は数多いのですが、まず挙げたいのが一語に対する情報、解説が非常に詳しく、例文の質が高いことです。
(236ページ)
VOAとは「Voice of America」の略でアメリカ政府が運営するニュースサイトです。なかでも「VOA learning English」は、初級者から上級者まで、リーディング力の強化に用いることが可能です。
私は800点台のときにこの「VOA learning English」に掲載されているニュース記事を1日1つ必ず読むことを習慣にしていました。(244ページ)
対象音声は何でも良いですが、私はこの時期にはネイティブがナチュラルスピードで話すもので、使用されている表現が簡単なもの、かつスクリプトがあるものを対象としていました。
例えば、「Learn English via Listening」というYouTubeチャンネルです。様々なトピックに関するスピーチの動画がスクリプトつきで上がっています。動画の尺も2分程度で最適なものでした。それ以外にもTEDやVOAの音源で、スピードはネイティブのナチュラルなもの、かつ比較的用いられている表現が簡単だと感じたものも使用していました。(248ページ)
英検1級に関連した学習はこうした点で、非常に有効です。TOEICが日常生活やビジネスシーンでの英語運用力を測る試験だとすれば、英検はどちらかといえば、アカデミックな場面での英語運用力を試す傾向が強いと言えます。(266ページ)