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J下部ジュニアユースの入り方

Jリーグのチームは下部組織を持たなくてはならないルールがあります。
【2種】ユース(高校年代)
【3種】ジュニアユース・JY(中学年代)
【4種】ジュニア(小学生年代)2.3種はチームを、4種はチーム又はスクールを持たなくてはなりません。
東京・神奈川の主要Jクラブですと、ヴェルディ・ゼルビア・フロンターレ・マリノスはジュニアのチームがあり、FC東京・横浜FC・ベルマーレはスクールで対応しています。

JYから下部組織(アカデミー)に入ろうとするといくつかのルートが考えられます。

①スカウト
何処のチームに所属していても、かなりのレベルの選手であればスカウト網にかかります。
しかし、このケースだけは受動的であり狙っていけるパターンではないでしょう。

②ジュニアチーム
4種の段階でアカデミーに所属し、そこから昇格でJYに入るケースです。
一般的には新4年生(U-10)でジュニアチームへの加入が多く、新3年生・新5年生から加入もあります。
稀に新6年生からもありますが、レアケースです。
チームによって、ジュニアからJYは全入(全員昇格)だったり、1部だけ昇格だったりとクラブの育成への姿勢により違いがあります。

③選抜スクール
4種のチームを持ってないクラブは勿論として、持っていてもジュニアチームの選手と比較してここから内定(昇格)が出る場合も多々あります。
FC東京→アドバンス
ヴェルディ→プレミア
ゼルビア→スペシャル
フロンターレ→エリート
マリノス→スペシャル
横浜FC→強化
ベルマーレ→強化特待
各クラブでスクールのレベルが何段階かありますが、上記が最上位の選抜スクールです。
ジュニアチームが無いクラブは、ここに所属しておく事が②に近い意味合いになります。
因みにクラブによっては、最上位の選抜スクールに所属していると他のJ選抜スクールとの掛け持ちが不可の場合があります。
上記ですと、横浜FC強化・ベルマーレ強化特待か掛け持ち不可です。
②同様にHPへ選抜スクール生の選手名をオープンにしていると掛け持ちが出来ない目安になると思います。
中には、アドバンス・エリート・スペシャルの3股なんて選手もいたりします。
複数に入れるのは凄いのですが、複数に入れたからといって必ずしも何処かから内定が出る保証もありません。

④練習会
クラブから指名された選手達で行われる練習会と
強豪ジュニアチームに枠が振られ、チームからの推薦で参加者が決まる練習会もあります。
前者の方がスカウト未満の要素もあり、合格率は高いでしょう。
強豪ジュニアチームに所属していて、名指しで声が掛からない時点で状況は厳しいのです。
本部・支部があるチームだと、支部への声掛けなレベル感になると思います。

⑤セレクション
各クラブのJYセレクションを受けるのが一般的ですが、セレクションの時期には①②③④からの内定は既に出ており、残り0〜若干名の枠をセレクション応募者数百人と②③④でギリギリ保留になった選手との見定めがメインだと考えられます。
転居を含め、スカウト網に掛からなかった逸材がいればワンチャンあり、いなければ保留者の誰に内定を出すかといった具合ではないでしょうか。

⑥コネ
残念な事にこれはあります。
親がOB・OGの場合は特に「なんであの子が入れるの?」って感じます。
他にも、過去に送り込んだ選手の功績や指導者同士の絡み・はたまたバーターにしか思えないケースもありました。

以上を踏まえると
①スカウトされるくらいの選手になる。
②全入の下部ジュニアか、下部ジュニアの主力になる。
③下部ジュニアが無いクラブの選抜スクールで上位にいるか、下部ジュニアがあるなら選抜スクールに在籍し下部ジュニア以上の評価を得る。
④練習会やセレクションでワンチャンを狙う。
⑤親や指導者のパイプに縋る。

低学年から評価の高い選手もいれば、高学年で伸びるケースもありますので、どの入り方がベストとは言い切れません。

昇格は手堅い様ですが面白味は全くありませんし、かと言ってなかなか決まらないと不安になる場合もあるでしょうし、ルートを把握した上でどのルートの可能性があるかは意識した方が良いと思います。

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