「速読英単語 必修編」がスピーキングにも役立つ
私の万年中級のスピーキングを上級にしたくて、今年は年初からいろいろなことに挑戦しています。2月から始めたSpeakNowの質疑応答への回答を、ChatGPTと一緒に口頭で30秒のスピーチに仕上げる作業は毎日取り組んでおり、このChatGPTと口頭でスピーチを仕上げるというやり取りが、よいスピーキングの練習につながっています。
これは他にも応用できるんじゃないか、と思っていたところ、YouTubeで速読英熟語のリニューアルが今月末リリースされるという動画を見ました。内容を見たところ、文章の長さもリプロダクションするのにちょうど良さそう!と俄然興味がわいてきたのですが、まだ未発売。
えー、今すぐやってみたいのに・・・というわけで、同じような作りをしている、速読英単語と速読速聴英単語をチェックしてみました。速読英単語の必修編と、速読速聴英単語のDaily1500とOpinionの3つで最後まで悩みましたが、書籍が発売されたのがもっとも最近で、音声がウェブで聞ける、例文に興味が持てそう、ということで、速読英単語 必修編を購入しました。
そもそも英単語帳で何がやりたいのか
今回、やりたいのは、単語を覚えることではありません。大学入試レベルの単語を使った英文を自分の力で作れるようになることです。なぜ、単語帳の例文にこだわったかというと、単語帳の例文なら、利用される単語が制限されているからです。いきなり、日本語を見て英語に翻訳するのではなく、使われている単語リストがあって、それをヒントに口頭英作文したら、やりやすいだろうなあと思ったのです。
で、今、補強したいのは、1文や2文ではなく、ある程度まとまった文章を英語にしたい、30秒や1分くらいは自分のターンを持ちたい、ということなので、単語帳の例文に、ある程度の文章量を求めていました。それに合致したのが速読英単語でした。
もちろん、速読英単語必修編に掲載されている単語くらいはほとんど既知です。おそらく、英文も読めば意味はわかります。が、逆はないです・・・。つまり日本語を見て同じことを同レベルの英語で言えるか、というと途端に自信がなくなります。
せめて、大学入試レベルの英語を使いこなして、自分の意見が言えるようになりたい。そんなわけで、必修編を採用しました。
速読英単語必修編の構成
必修編はステージが7つあり、各ステージに短いエッセイがテーマごとに10個掲載されています。各エッセイには受験に必要な単語がちりばめられており、エッセイを読むと単語が覚えられる、という仕様になっています。
今回はこのエッセイの日本語を見ながら口頭英作文をしようというアイデアです。
ステージ1は90単語前後、ステージ2は100~120単語あたり、ステージ3は150~160単語あたり、ステージ4からは150~、200単語もオーバーするようなエッセイがあります。エッセイは基本的に大学入試問題からピックアップされているようです。
オオカミの子育て
お茶の種類
ジェスチャーの違い
ビタミンCの働き
drugの定義
など、ちょっと知ると楽しい、誰かに話したくなるようなテーマが盛りだくさんです。
音声は各ページにQRコードが掲載されており、ウェブ上で聞くことができます。
学生用の書籍ということで、文字は小さ目なので、老眼にはちょっと辛い製本です。
口頭英作文のやり方
まず、エッセイを読みます。自分で使いたいフレーズや単語をピックアップし、AI英会話アプリのスピークで使えるAIチューターにカスタムレッスンを作ってもらって、フレーズや単語の使い方を覚えます。一通り、作業が終わったら、日本語を見ながら口頭英作文を行います。
まず、ChatGPTにこれから口頭英作文する英文を写真に撮って送り、以下のプロンプトを入力します。
実際に口頭英作文をします。ChatGPTのスマホアプリの音声入力ボタンを利用します。
ChatGPTの添削結果を見ながら、自分がどこを間違ったのかを確認し、自分でまた言えると自信がついたら、再度、音声入力ボタンを使って口頭英作文を行います。そしてまた見直し・・・これを訂正がなくなるまで繰り返します。生成AIのいいところは、何度やっても文句も言わず、練習に付き合ってくれるところです。
そして、ある程度なれたら、日本語も見ずに、スピーチします。これも、ChatGPTに向かってやります。
基本的にはSpeakNowのスピーチ作成と同じ感じです。
地味にテーマがおもしろい
エッセイのテーマは入試問題からピックアップされた英文ですが、入試問題のわりに、興味深いテーマが多いです。
1つ目はオオカミの子育ての話でした。オオカミって穴を掘って赤ちゃんを産むらしいです。何それ、かわいいんだけど。
2つ目はお茶の話。お茶は、種類によって色や香り、味が異なるけど、どれも同じ植物から作られていて、お茶の種類の違いは、生育方法と、お茶を摘んだ後の加工方法の違いらしいです。
こういうちょっとした小話を、ねえねえ知ってる?と人に伝聞できるようになったら、英語での会話にも花が咲きそうな気がしています。
せっかくなので、他の人にこういう話を伝えたいときの出だしのフレーズをChatGPTに聞いてみました。
Did you know that... ?
Guess what I found out
Here's a fun fact for you
I read something interesting
Have you ever wondered
私にとって使いやすそうなのは、I read something interesting でした。