「会社のお金の流れ」新入社員編
新入社員は若々しく「仕事ズレ」してなくて、いるだけで職場が清々しい雰囲気になりますね。企業によっては新入社員を対象にメンター制度とか集合研修などのプログラムを体系的に備えています。そして先輩たちによるOJT(※)が加わり日に日に職場の雰囲気に慣れていきます。
一つ提案させてください。
新入社員の方々に是非「会社のお金の流れ」を噛み砕いて説明してあげてください。数字は実績を使いましょう。会社の規模によって百万円単位あるいは億円単位とざっくり丸めて構いません。
会社に大きな財布があると想像してもらいましょう。財布に現金を入れる(収入:Inの流れ)のは誰なのか、いつなのか、何の対価としてなのかなど、5W1H(※)に沿って説明します。
支出の方(Outの流れ)も同じです。特に人件費についてはできるだけ詳しく説明しましょう。その一部分は新入社員の給与ですから数字をより身近に感じるはずです。
お金の出し入れ(収支:In & Out)がわかると自分の会社に関係しているのはどんな取引先なのか、誰が大切なのかが凡そ分かります。当面はそこまでで十分です。
上場企業の場合なら株主に対していくらの配当が支払われているのか、そこまでいきたいところですが、それには財務三表の理解が不可欠でです。加えてビジネス環境、高度な経営判断なども含まれますから少し間をおいてからにした方がいいかもしれません。
新入社員の皆さんが素晴らしいキャリアを歩みますように。
※ OJTとは、「On The Job Training」の略。ベテラン社員が未経験者に対し、業務に必要な知識やスキルを一緒に実践しながら伝承するやり方です。
※ 5W1Hとは、「Wnen (いつ)」「Where (どこで)」「Who (だれが)」「What(なにを)」「Why (なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉で、情報をこの要素で整理することで他人に正確に伝わるようにする枠組のことです。