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凶暴なるさすらい蟻

今年もやってきた。Safari ant。
safariは、スワヒリ語で「旅」を意味する。

日本語で「さすらい蟻」というと、なんだか風情があるように思えるかもしれないが、アイツらを見かけたらその場から即離れて逃げるしかない。

巣をつくらず、集団で移動してくる。集合体恐怖症の人は、ググらないでいただきたい。

毒は持っていない。しかし、1匹でもうっかり踏もうものなら、寄って集って噛みついてくる。それが痛い。

こっちでは、家にいるときにサンダルを履いているのだが、サンダル自体も噛んでくる。1匹追い払ったと思っても、別の奴らが既にサンダルにへばりついていたりする。

それで、アイツら硬い。申し訳ないが潰すしかないときに潰すと「メリメリ」というような音が聞こえる。そもそも、簡単には潰れない。

体は細長くて、とにかく群れて川のようになる。

去年見つけたとき調査助手君に教えておいたところ、彼が今朝方目ざとく見つけた。昼になり、つい好奇心が勝って、どこへ移動したかと恐る恐る現場に近づいたらいなくなっていた。と思いきや、手前で既にうっかり踏んでしまったらしい。そうなったら大変だ。

草むらで群れていたので、近眼兼老眼の私はよく見えず、半ばパニックに。

それでも何とか追い払って屋内に逃げ戻ったが、何となくサンダルの様子がおかしい。

慌てて脱いで目を凝らすと、サンダルに噛みついたまま、恐らく自分では外せなくなってもがいている蟻が1匹。

ごめんと言いながら退治させてもらいました。

メリメリ。

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