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驚きの白さ

昔、シャンプーのCMで「ほら、天使の輪ができる」というのがあった。頭を一周するような輪が見えるほどツヤツヤになるという。小学生だった私たちは「別にどんなシャンプー使っても、いつも天使の輪なんてできるよね〜」などと言っていた。

遠い昔のことである(遠い目)。今になって「あの頃は何もしなくてもツヤツヤだった」と思うのだ。

「天使の輪」と同時期にCMで知った言葉が「驚きの白さ」である。どのメーカーが言い始めたのかわからないが、私は未経験であった。私がやっていたスポーツはインドアだったし、「白物」の服は買ってもらえなかったからだ。そういえば、10年くらい前、服屋で小学生くらいの子供とそのお母さんらしき2人が揉めてたっけ(結局白い服は買ってもらえなかったようで、子供はしくしく泣いていた・・・)。

いま、私はまさに「驚きの白さ」を体験している。本当に驚くほどに。

なんとなくウタマロクリーナーでちょっとだけつけ置き
しかし、重要なのは右下のブツだ

ブルーのせっけん、「ブルースティック」の噂は、YouTubeなどで知っていた。これは横須賀刑務所の工場で作られている。なんでも、「石けんと洗濯洗剤のいいとこ取り」だという。

以前、刑務所の文化祭に行ったときに、実にさまざまな物が刑務所で作られていることを知った。しかもとても丁寧に作られている。当然のことながら、いまや希少品種となったMADE IN JAPANである。

手頃な値段の小物類も多く、昨年ケニアの人たちへの土産を買いに行ったついでにブルースティックも購入。買ったときはまだ息子が野球を始められるとは思っていなかったので、そのまま保管しておいた。

使い方は簡単。汚れた部分にこすりつければよい。年末に買った(バケツとセットの)洗濯板で更にこすると「おぉぉおおお」と声を漏らしてしまうくらい泥汚れが落ちる。

先輩母の教えどおり、つま先などが紺色の靴下を買ってよかった
石けんをこすりつける

ケニアの人たちの洗濯の仕方を思い出す。向こうでは洗濯板は使わず、手でひたすら洗っていく。ただ、バケツに汚れた服を入れて、水を入れて、粉石けんで漬けておく。それから、服を1つずつ取り出して、固形石けんをこすりつけて、洗っていくのだ。固形石けんは、長めのバーの状態で売られていて、それを適度な長さに切って使う。洗い物をしている付近に牛が近づいてきたら、用心しなければならない。石けんを食べてしまうから。

2代目か3代目のお下がりズボン
サイズが合えば借りられるのがありがたい
まだまだビギナーですが、けっこう汚れてます
縫い合わせた境目を中心に石けんをつけていく
ウエストの内側部分も意外と汚れているのである

ズボンは洗濯板を使って洗うと楽である。うちは、1人だけなので、30〜40分で靴下・ストッキング・ズボン・帽子の1回分の予洗いが終わる。その日の夜にやると、達成感とともに眠りにつけるのだ。

そして、他の洗濯物と一緒に洗濯機にぶちこむ。衣類用の普通の洗剤を少なめに入れて、さらに酸素系漂白剤を適量入れて、いつも通り稼働させればOK。

脱水直後(前側)
脱水直後(後ろ側)

コイツらを干しながら「驚きの白さ!」と言ってみるのは楽しい。

驚きの白さ!
年季が入っているけれど、ここまで白くなればいいだろう
ブルースティックの包み紙は、使った長さに応じていい感じにまっすぐ剥いていけるので便利だ
長さは、めがねよりちょっと長いくらい

泥が落ちてないままだな〜とけっこう長い間(何ヶ月か)放置していた、息子の白い靴下を試しに同じように洗ってみたら、あら不思議、驚きの白さになりました(写真を撮っておけばよかった)。

砂が出ていく・・・風呂掃除の前に練習着洗いをすべし

なお。ブルースティックは正規店で買うべし。売り切れているからといって、高額になった転売品に手を出してはならない。

リンクを張っておこう。実店舗もオススメである。

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