入国にあたって

今からちょうど10年前だったか、私が最後に来てから1年後くらいだったと思う。ナイロビの国際空港が火災にあった。

空港におりたって、まったく見知らぬ場所になっていた。殺風景で仮設に見える。

多分、仮設のままなんだと思う。最低限の窓口しかない。土産物屋も全くない。

入国審査に1時間もかかった。多分到着便はその時間私が乗ってきた1機だけだったと思う。窓口でパスポートとイエローカード(黄熱ワクチン接種証明)とビザを提出。入国者全員、両手のひらと、両親指の指紋を機械で読み取られる。

名前とスワヒリ語をかけたジョークを言ったらにこやかに「良い旅を」と言われて通される。

それからすでに床に放り出されたバッグと、かわいそうに1つだけでグルグル回っていたと思われるもう1つのバッグを回収。

それから1つしかないマシンで荷物検査。1枚だけ液体の機内持ち込みのために持っていたジップロックも無事通過。

機内で書かされた税関の紙は、ゴミになった。

ところで、こんなことをなぜ今思い出して書こうと思ったかというと、渡航前の情報収集で、ビニル袋はおろか、不織布の袋もダメとあったのに、スーパーで不織布袋を渡されたからだ。

渡航前、ケニアの人への土産は全て紙袋に入れ替えた。Amazonの大小の紙袋というか封筒というかは大変に重宝した。

が、本日、ケニア山麓の町のスーパーで買い物して、袋いるかと問われてほしい(いろんな意味で)と言ったら、こんなのがもらえたのだ。

スーパーの有料袋は、不織布製
写真は「小」

なぜ「火火」って書いてあるのか。燃やせるということか。この小さいサイズは15円。大きいのは20円。

今日インタビューするうちへの「訪問セット」で、米(パキスタン産)、食用油、砂糖、紅茶の茶葉を買い、息子がロリポップと水が欲しいと言ったので、セットと袋を分けてくれと言ったら、ちゃんと大小それぞれに入れて渡してくれた。最近の日本みたいに「袋のサイズ選択は客に投げる」なんてことはしない。多分それを話したら「なぜ?」となると思う。

ただ、持ち手がなぜかものすごく小さいのだ。手が小さい私も持ちにくい。これは理由を聞きたいところだ。万引き防止かしら?そもそも、大きめのスーパーでは、サコッシュくらいは持って入れるが、それ以外は入り口の警備員さんに預けることになっている。

そうそう、いまのところ、買い物、食事、長距離移動のバス、全部キャッシュレス。

これについてはまたいずれ触れよう。

今気づいたが、不織布袋が流通してるからと言って、持ち込んでいいとは限らないな。気をつけるに越したことはない。


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