[9/30開催]Buried Alive IIIを100倍楽しめる方法
いつもお世話になっております。Ryotaです。
もはや恒例となりましたが、今回は1か月後に迫りましたBuried Alive IIIのアピールポイントと出演バンドを紹介したいと思います。下記ツイートを見て興味を持たれた方は、筆者(Twitterアカウント: @ryt_fldsm, Eメール: nissintakenoko@gmail.com) or 各出演者様 or Tigetからご予約お待ちしております。
タイムテーブルは後日公開予定(2週間前くらいには解禁したい)ですが、この日は火影が深夜イベントを開催する影響もあったり原則転換リハということもあって、スタート時間がいつもよりも早くなっておりますのでご注意を。ただ、今回は21時過ぎ終演予定なので、東海勢や中国地方の皆様も何とか日帰りで帰れるんじゃないかなと思います、多分。
これまでのあらすじ
今回で3回目となるこのイベントですが、これまでの軌跡を振り返ってみましょう。
※以下、各出演者・関係者の名前は敬称略になること予めご了承ください。
2020/2/29: Buried Alive
2019年の夏ごろから当時の共催者であるがっしー君と「誰も大阪でやったことのないイベントやりたいよな→火影にローチューニングメタルコアバンドを各地から呼んだら面白いことになるんじゃない?」というコンセプトでこのイベントは始まりました。この時からすでにFieldismのイベントの根幹でもある「初来阪のバンドを増やして、関西のオーディエンスにとって新しい発見の場にする」っていうのは考えていて、そこに「火影のアンダーグラウンド感漂うフロアライブの魅力を最大限に生かすキャスティングにする」というスタンスで挑みました。
ラインナップはこの時がっしー君が各地のライブハウスを飛び回っていたこともあり、彼の助力なしにはELYSIUMやBloom in the Crevesseなどの出演はなかったと思っています。最初から不祀を呼ぶのは共通認識としてあったんですが、筆者は当時広島で活躍していたHydgrief、現HERWITのNaokiが当時やってたWEDGE//BRINGERに声をかけました。ちなみに今回出演するPartyPeak, SUBLIMINALS, VOMIT OUT RESTRICTIONのアートワークを手掛けたMai Miyazaki氏もこのイベントには出演者側として参加していました。
今だから言えるんですが、がっしー君実はFrom The AbyssやREVIVAL OF THE ERAやAlternations (LIKE A KIDのVo. Kentoの前バンド)などにも声をかけてました。実現はしませんでしたが、今振り返ると彼の行動力にはリスペクトの念を抱かざるを得ません。
この日はがっしー君の交友関係の広さというか彼の力で何とかイベントを盛り上げた感じで、自分は力不足なところが多かったなと痛感しています。
2022/10/29: Buried Alive II
2022年の春先、コロナ禍を経て''Stay Nerd / Stay Emotional''第2回の構想を考えていたところ、声をかけたいバンドの多くに色々な事情が重なってしばらく保留せざるを得ない結論に至り路頭に迷っていたんですが、ELYSIUMのDr. ふぃんに「Buried Alive IIやりたいんだけど、どう?」と相談を持ち掛けたところからこの企画は動き出しました。
この時からすでにFieldismにおける執筆活動も並行して行っていたんですが、それ以前からいつか第2回を開催するために目星を付けていたバンドに声を掛けました。不祀・ELYSIUM・Bloom in the Crevasseを軸に、始動の時からずっとBAに呼びたかった福岡のEvilgloom、コロナ禍前から不祀が共演を熱望しており筆者も招聘を望んだ仙台の提婆達多、前バンド(Seize The Throne, Wavelets)時からつながりのあるCYANSEA、そしてふぃんの紹介で筆者も長らく大阪に来てもらうことを切望していたNimbusの全7組、最初からこの7組で決めていて全組からOKをもらいました。
コンセプト面も前回を踏襲しながら「もっと関西のバンドとのコネクションを増やしてほしい」「バンド間で切磋琢磨して成長してほしい」という具体的なレベルまで発展させました。結果として、Nimbusは今年の4月にALIOTH & ABLAZE IN VEINSのスプリットEPリリースツアーで再来阪を果たし、Evilgloomもアルバムリリースツアー東京編にCYANSEA & ツアーファイナルにNimbusを呼んだりと、しっかりとコンセプトが形になった気がします。
当日は全バンドもれなくカマシてくれただけでなく、この時初大阪だった提婆達多やNimbusも大盛り上がりで終わったのにはある種の達成感がありました。この日は間違いなく自分にとっても今までやってきたことが報われたと実感しています。心残りはELYSIUMがこの日が実質的なラストライブになったということだけですね。
アートワーク
6月に開催した''N.L.N.S'' に引き続き、フライヤーはクリエイターチームTOMOSIBIの一員で、以前 ''Stay Nerd / Stay Emotional'' にも出演した大阪のポストハードコアバンドUnvisionのフロントマンTERU a.k.a Lukaにお願いしました。
どんなクリエイターチームなのかはN.L.N.Sの特集でも触れたので割愛しますが、最近は数多くのバンドやアイドルの作品も手掛けていて注目を集めています。近未来的~壮大な世界観のアートワークの印象が強いですが、ポップなロゴデザインなども対応できます。CYANSEAのMasayukiのサウンドエンジニアリング、CYANSEA/SUGGESTIONSのKameのMV/リリックビデオも依頼したバンドから高評価をもらっているので、是非チェックしてもらえると嬉しいです。
アートワークのデザインは、Buried Aliveを立ち上げた時からずっとイメージしていた某洞窟探検漫画、深界5層に登場する度し難いアイツからインスピレーションを受けました。3年半くらい温めていたアイデアなんですが、やっと形になって伏線回収感ありますね。ロゴも作ってもらったり各バンドのクロームっぽい質感にしてもらったりと、何から何まで本当にありがとうございます。
さて、大変お待たせしました。今回のBuried Aliveに出演してもらう全国から選りすぐりのクソデカ音圧 & ローチューニングメタルコアバンド8組を紹介します。間違いなくFieldismだからこそ大阪で実現できる夢のラインナップ、某ジャンプの海賊漫画で言う ''最悪の世代'' でワクワクすること請け合いです。
ALIOTH
東京からのゲストアクト一組目はメタルコアバンドALIOTH。Crystal lake, The Ghost Inside, A Ghost of Flare, Counterparts, SAINTZなど国内外の多種多様なメタルコア/ハードコアから影響を受けたソリッドなモダンメタルコアサウンドを提示してくれます。今年の春には盟友ABLAZE IN VEINSとのスプリットEP ''Our Sanctuary at Daybreak'' をリリースし、キャリア初の東名阪ツアーを敢行。ツアーファイナルにはロングセットツーマンで締めくくり成功に終わったのも記憶に新しいです。
彼らのライブを観たことがある方ならご存じかと思いますが、特筆すべきはスケール感の中に繊細な一面も伺えるサウンドスケープに反して、Vo. TELと竿隊のGt. Hiroto & Ba. Ryutoが輩さながらオーディエンスを煽り立てていく光景。メンバー全員AzamiのVo. 石井純平に強い影響を受けているからだとは思うんですが、その圧倒的な熱量は現行メタルコアでもトップクラス。4月の東名阪ツアーや7月のINNOCENCE 7th Anniversaryで観た時も相当なヤ〇ザっぷりを見せつけてくれました(もちろんステージを降りると皆ナイスガイです)。また、8月のLost in again企画では初のフロアライブの様子も動画回ってましたがガチで高まってましたね。
初めて観たのは昨年春、現ABLAZE IN VEINSのEPレコ発でした。あの時は主にWinter Wakes(+出演キャンセルしたけどInvert Hourglass)目当てで行っててあまりチェックしていなかったんですが、気迫あふれるパフォーマンスや激しさと美しさが混ざり合ったソリッドなサウンドスケープは、フロアにいる全員ステージに目と耳を向けさせる勢いでカマしていたのを今でも覚えています。今回スプリットEPリリースツアーを経て、さらに成長した彼らに期待を込めてお誘いしました。快諾と共に「心斎橋火影を地の底に沈める」というステキな意気込みもいただきました。楽しみですね。
Buried Aliveがどんなイベントか、そして火影がどういう場所かっていうのは前回トリを飾った先輩Nimbusから散々聞いてると思うので、彼らの無限大のパッションと大迫力のサウンドをゼロ距離かつ同じ目線で感じましょう。僕は当日警察がカチコミに来ないかが心配です。
Evilgloom
唯一前回から続投で出演するのは、''Heavy New Groove''と称し福岡を拠点に活動しているニューメタルコアバンドEvilgloom。モダンなニューメタルコアを軸にしつつ、Vo. Demiのヒップホップから影響を受けたフロウやリリック、そしてベースミュージックはじめEDMのフレーズを取り入れた唯一無二のサウンドを提示します。今年の2月にリリースされたデビューアルバム ''Addictions'' は上記のサウンドを主体としながらも、MV化された ''Malignant'' ではSup. Gt $ana£-monのクリーンボーカルという新しい武器を開放。そのDayseekerのRory Rodriguezのドッペルゲンガー疑惑あふれるソウルフルなボーカルは一気にバンドをネクストレベルへ引き上げました。
またライブ活動もこの1年でかなりアグレッシブになっており、昨年の ''Buried Alive II'' では熱量溢れるパフォーマンスで一気にオーディエンスとバンド関係者の話題をかっさらったのち、2月から4月まで東京・大阪・名古屋・福岡とリリースツアーを敢行。さらにはStray From The Pathの来日公演のオープニングアクトを務めCrystal Lakeとの共演を果たしたり、先日はPROMPTSと一緒にAlpha Wolfのサポートアクトとしても出演。その急成長ぶりはもはや誰もが知るところでしょう。
前回のBuried Alive IIに出演いただいたときは始動直後から「絶対いつか火影に呼びたい」っていう気持ちを2~3年くらい抱えながら過ごしていたこともあって、実際にそれが叶った時の嬉しさは何物にも代えがたいものだったんですが、今回のBuried Aliveでも「このバンドいなきゃ始まらない」ということで誘いました。''Addictions'' のリリースツアーは大阪編と福岡でのツアーファイナルに遊びに行ったんですが、後者は県外のゲストは全組観たことあるラインナップにも関わらず、最初から最後までずっと楽しかったのを今でも覚えています。終演が真夜中0時過ぎで ''INTERLVDE'' やりだした頃には全員終電逃しているのも狂ってましたね。
現在国内ヘヴィーミュージックシーンでも急成長中の彼らが今回も出演いただけること、感謝しかありません。今後火影のような小さいライブハウス + フロアライブでEvilgloomを観れるのはレアになると思うので、今のうちにゼロ距離でその熱量とクソデカ音圧と人道に反した重低音を体感しましょう。
Invert Hourglass
新潟からはInvert Hourglassが参戦。ダークな雰囲気を持つアンビエント/ダンスミュージック影響下のエレクトロサウンドをバックに、ソリッドで重厚感のあるメタルコアサウンドを展開していくバンドです。今年4月には現名義としてのデビューEP ''Leaving, and Beginning'' をリリースしましたが、その中でもMV化されている ''Curse of my hands'' は同名の前身時代/忌まわしき過去との決別として描かれたのも記憶に新しいです。先日リリースされた新曲 "PeaceBreak" は今まで以上にEDMサウンドの影響が伺える四つ打ちのリズムを取り入れており、彼らの新境地が垣間見えましたね。
実際のライブでもタイトな演奏とキレキレのステージングに定評がありますが、昨年にGt. Neo & Dr. 川瀬洋輔が正規加入し、それまでDr.を務めていたSuguruがGt.に転向して5人体制になってからはネクストレベルに到達。容姿端麗なフロントマンVo. Yukiの存在感もそうですが、各楽器隊のパフォーマンスと音源の壮大なサウンドスケープの再現力でもその実力を証明し、6月には地元の先輩a crowd of rebellionのワンマンライブ東京編でO.A.を務めたのも記憶に新しいです。
現LaikaのLyuがフロントマンを務めていた前身のCurse of my hands時代から追いかけてはいましたが、Buried Aliveに呼んだら面白いだろうなって考え始めたのは昨年の春に ''Nothing is Permanent'' をリリースした時くらいですね。それまでテクニカルなプログレッシブ/Djent要素を前面に押し出していたこのバンドがより無駄をそぎ落としたハードコアなスタンスへ舵を切ったことが大きいと思います。スプリットEP & デビューEPのリリースと後述の仙台遠征を経て自分の直感が正しかったことを確信し、今回のBuried Aliveで初めて大阪に来てもらうことが決まりました。
昨年末のLaikaとのスプリットから今年の春のデビューEP、東京・名古屋・仙台の遠征を経てacorのサポートアクトと、キャリア史上最も勢いに乗っている状況で初めての大阪公演を控えているInvert Hourglass、盟友でありライバルでもあるOptimistやSIGHTBACKSと一緒に大阪を攻め落とすのを楽しみにしているそうなので、是非お見逃し無いようお願いします。
Optimist
仙台からは異能生存体系メタルコアバンドOptimistが参戦。仙台のモダンメタルコアを引っ張っていたISSUMAEL(解散済)やPetrichor(無期限活動休止中)の系譜を経つつも、SFホラー映画じみたヘヴィで底知れない不気味さにステータスをがん振りさせたニュー/プログレッシブメタルコアスタイルで着々と注目度を集めています。今回のラインナップのなかではおそらく最年少(確か平均年齢20~21歳くらい)ですが、始動当初からポテンシャルが高いことは皆様も周知の事実だと思います。
国内のどのバンドにも例えることができない異質かつ独自のアプローチを取り入れる楽曲の展開もとんでもないですが、Gt.Sougo & Tatedaの飛び道具も交えた超ローチューニングギター、DIVINITISTのサポートにも抜擢されたBa. zuuのアグレッシブなステージング、そして若干20歳にも関わらずVo. Kanoの風格ある出で立ちも最高です。年始に仙台で彼らと提婆達多の共同企画 ''VIRGIN'' に遊びに行きましたが(先述のInvert Hourglassも出演)、その威圧的なパフォーマンスに思い切り喰らって帰ったのを今でも覚えています。先述のEvilgloomがAlpha Wolfのツアーに帯同した時、急用で出演できなかった$ana£-monのピンチヒッターでSougoが選ばれたのも納得です。
実は昨年のBuried Alive IIの時点で出演依頼をしようか悩んでいた時期がありました。というのも、昨年の段階でGraupelやPROMPTSのツアーのサポートアクトや東京進出も果たしていて「絶対このバンド人気出るわ」と確信していました。当時は不祀と提婆達多を共演させたい思いが勝ったので実現に至りませんでしたが…。ただ、音源やライブのポテンシャルの高さはもちろん、Buried Alive IIで提婆達多のGt. ZoiがMCで言ってた「また仙台のバンドを大阪に呼んでもらえるように」という思いを引き継いでくれると思ってお声掛けし、実現に至った感じです (最近知ったんですが、Tatedaは前回お客さんとして遊びに来てくれていたそうです、感謝)。
今回錚々たるラインナップを各地から集めていますが、その中でBuried Aliveのダークな側面を一番体現しているのはこのバンド。極限までチューニングを低くしたサイコパス級のサウンドと体調に異常をきたすレベルのクソデカ音圧ブレイクダウンを至近距離で喰らって帰りましょう。
PartyPeak(Ex. Color of Thread)
関西代表一組目は神戸発ツインボーカルメタルコア/ポストハードコアPartyPeak。2019年の結成から先月までColor of Thread名義で活動しており、メタルコアを基軸にデスコア, R&B, ヒップホップ, EDMなど各メンバーのルーツを反映させた多種多様なジャンルを組み合わせたハイクオリティかつモダンなサウンドには定評があります。今年に入って兼ねてからサポートを務めていたGt. MVCKYが満を持して正規加入、''Lost in Misery'' でアグレッシブな一面も見せたかと思いきや、クラブサウンドの一面を押し出した新曲 ''No Place'' を引っ提げて心機一転現名義への改名を発表しました。
コ口ナ禍から精力的なライブ活動でファンベースを広げており、各楽器隊のタイトなパフォーマンスと、伸びやかで力強いクリーンVo. Ryuto & 凶悪でアグレッシブなスクリームVo. Itsukiのツインボーカルスタイルも音源以上のパフォーマンス存分に発揮しており、昨年はデビューEP ''RECCURENCE'' のリリースを皮切りにC-GATE, Graupel, DEXCORE, PROMPTSなど格上のバンドとも共演。今年に入って名古屋や東京にも進出を果たし、現在の関西メタルコア/ポストハードコアバンドの代表格存在になっています。
今となっては知る人ぞ知る感じですが、実はライブ活動開始初年度に自分の企画 ''Stay Nerd / Stay Emotional'' にオープニングアクトとして出演していただいたことがあります。ちなみに当時はMVCKYが初サポートだったり、Dr.が現CYANSEAのTakeruだったり、RyutoもItsukiもまだ19才だったりと懐かしいですね。Itsukiは始動前から面識があってハードコア/メタルコア問わずいろんなライブで顔を合わせていたり、MVCKYは自分が携わる企画に出演するのが通算4回目という驚異の出席率。MVCKYには企画絡みでは一番お世話になっていますが、正規メンバーとして出演するのは今回が初めて。正規とサポートとでは気合の乗り方が違うらしいのでいつも以上に滾り系のパフォーマンスに注目です。
今まで格上のバンドのO.A.もしくは関西圏の同期や先輩との共演が多かった彼らですが、今まで県外の同世代とガチでやり合う機会に恵まれなかったのもあってお呼びしました(即日で出演OKしてくれました)。今回の企画で横のつながりと共に活躍の幅を広げられるきっかけになればいいなと思っています。
SIGHTBACKS
東京からもう一組は、近年の日本のメタルコアバンドのトレンドにも共通するサイバーパンクっぽいエレクトロアレンジやジェットコースター級の予測困難な展開が見られるサウンドで話題を集めているSIGHTBACKS。昨年2月にシングル ''SHUTOUT'' で鮮烈なデビューを飾って以来、常に斬新なアプローチでリスナーを驚かせることに定評があります。活動歴もまだ2年弱ではありますが、初期からトレンドの最先端を行くエキセントリックなサウンドで、活休直前のFrom The Abyssや近年のPaleduskが好きなリスナーならドストライクだろうし、メタルコアにとどまらず幅広いリスナーにもアプローチできそうな作風です。
SIGHTBACKSを誘った理由は大きく2つあるんですが、一つ目は大阪のメタルコア/ポストハードコアバンドもそうですが大阪のライブシーン特有の「闇鍋感」との相性の良さでしょう。関西はUZMKやTHE GAME SHOP、最近の若手でいえばPartyPeakやI CRY REDなどヒップホップやR&Bやエレクトロなど多種多様なジャンルを混ぜたミクスチャー要素を兼ね備えたバンドが多いので、違和感なく受け入れられそうな部分があると感じました。特にSIGHTBACKSとSUBLIMINALSは予測不可能なアプローチを持つバンド同士個人的に共演させたかったのでしてやったりです。
あとは前回のBuried Alive IIについてバッチリチェックしてくれてたのも大きいですね。当時Vo. Sotaが前回の公演のフライヤーを見て「激ヤバ箱激ヤバメンツすぎ」「適当じゃなく丁寧に選び抜かれたラインナップ」ってコメントしてくれたのは単純に嬉しかったんで、次回開催するとき絶対声をかけようと最初から考えていました。Buried Alive IIがダダ滑りで終わってたらアレだったんですが、見ての通り反響が予想以上に大きかったことで第3回の構想が出て、最終的に実現に至りました。
7月のシングルリリースとレコ発を完遂させ、11月の結成2周年企画が控えている中で初大阪公演が決定したSIGHTBACKS、是非PaleduskからCVLTE、敷いては4S4kiまで常に斬新なアプローチを求めてやまない今のヘヴィーミュージックリスナーの皆様にチェックして現場に足を運んでもらいたいと思っています。
SUBLIMINALS
PartyPeakと並んで関西代表として出演していただくのは、大阪発ポストハードコア/メタルコアバンドのSUBLIMINALS。現在の関西メタルコア/ポストハードコアシーンで最も頭角を現しているバンドの一つです。2021年に ''World is over'' で鮮烈なデビューを果たしたときはストレートなメタルコアサウンドを提示していましたが、現在はR&Bやヒップホップなど多種多様なジャンルのエッセンスを取り入れダンサブルな作風に。また、大胆なテンポチェンジやテクニカルなシュレッドなどスリリングでぶっ飛んだ展開も特徴的で、リリースを重ねるたびに「次は何をしでかしてくれるんだろう」という気持ちにさせてくれます。
またライブでの仕上がりも相当なもので、ソウルフルで伸びやかなクリーンを担当するAtsushiとドープなラップ/獰猛なスクリームを担当するSleep Dawのツインボーカル、ギターを弾き倒しながらアグレッシブにステージを駆け回るKENCHAN, BEY, Keisakuの弦楽器隊、そしてGraupelやPaleduskをサポートしてきたKeikiのパワーとテクニックを兼ね備えたドラミングと、パフォーマンスもそうですが各メンバーのキャラも立っていますね。大阪のライブでも固定のファンが一定数ついており、観に行ったときは毎回盛り上がっている印象です。
Buried Alive IIIにおいて関西勢をどうするか最初に考えた時、SUBLIMINALSには絶対に声をかけたいと思ってましたね。(最近は東京にも進出し始めてますが)もっと県外勢の近しい世代のメタルコア/ポストハードコアバンドとバチバチに勝負できる機会を与えたかったっていうのもありましたが、その中でも先述のSIGHTBACKSとの共演は個人的に観たかったしお互いにとっても相乗効果になると思いました。あとはライブにおける地力も大きなポイントだったかと。平日のブッキングライブで初めて観た時からそうだったんですが、特に昨年11月の ''catharsis'' レコ発は金曜日の心斎橋Varonソールドアウト、パンパンのフロアかつ大盛り上がりで喰らいすぎました。あれが初レコ発なんて今でも信じられない。
「火影ぶっ壊すから開業届用意しておいてください」ってGt. BEYに言われたんですが、それくらい勢いのあるパフォーマンスとヘヴィで破天荒な楽曲を提示してくれます。しかもフロアライブなので縦横無尽にメンバー達が暴れまわる光景にも期待しています。
VOMIT OUT RESTRICTION
最後は公募枠からの選出となる札幌発メタルコアバンドVOMIT OUT RESTRICTION。今や札幌では希少種となってしまったソリッドなメタルコアバンドとして活躍しており、作風で言えばBreakdown of Sanityや初期THE LAST ILLYASあたりのイケイケなブレイクダウンと単音リフ主体のメロディックメタルコアチューン(''SAVERS'' ''Winner Takes All'' etc.)、ERRAや初期Earthists. あたりのプログレッシブ要素の強いトラック( ''F#LIGHT'' etc.)が主体になりますが、''MBF'' や最新作 ''Downfall'' のデスコアに足を突っ込んだ過激な作風もイケイケでその引き出しの多さには驚かされます。
コロナ禍でも北海道で精力的にライブ活動を続けてきたこともあって、今年に入って徐々に熱いライブへの出演も増えている様子。今年の2月にCalls Name Again(10月にEPリリースしてツアー回りますね)がC-GATEを北海道に呼んで自主企画を開催した際オープニングに抜擢されたり、今月は北海道苫小牧市で開催している無料音楽フェス「活性の火」にも出演を果たしました。''Downfall'' や先日リリースされたハードコアスタイルな新曲 ''Break the Cage'' などの新曲リリースも相まって、徐々に道外のリスナーの間でも認知度が増している印象です。
今回Fieldismのイベント初の試みとして、「チューニング(低いときで)ドロップA以下+クソデカ音圧+輩」という基準のもと公募枠を設けたんですが、こんなニッチなイベントに北は北海道から南は沖縄まで2ケタを超える応募があり、どのバンドも個性的な音楽性で選出するのに相当苦労しました。最終候補としてVOR含めて4組くらいまで絞ったんですが、このバンドを選出した決め手は近年東北・北海道のバンドの動きが活発化している風潮が大きかったと思います。HIKAGE, SBE, Calls Name Again, CRYONIKSといろんなバンドが注目されていますが、その中でもソリッドなメタルコアをやってるVORは稀有な存在だと思うし、内地のバンドとぶつけてみたら面白いんじゃないかなと思いました。
(当時の募集要項↓)
今回が初大阪どころか初道外の公演になる彼らですが、先に道外に進出している先輩たちに続けるかどうか、そして各地で精力的に活躍している猛者達と対等に戦えるかどうか、このイベントが試金石になると思いますので是非見逃さないようにお願いします。
最後に
ということで、当日に向けてアピールポイント的なのをざっと紹介させていただきました。今回初大阪になるバンドがラインナップの半分を占めているのでどんなバンドか知らない方でも楽しめるように、予習の機会も積極的に作っていきたいのでいつもの如く記事にまとめさせていただきました。
自分のエゴなんですが、各地のバンドがプライドと意地をかけてガチンコ勝負するのと同様に、この日は最初のBuried Alive以来積み重ねてきた約3年半の集大成として、今まで貫いてきた信念・理想としてきたもの全てを賭けて勝負するつもりでやってます。
決して安くないチケット代と交通費と貴重な時間を割いて足を運んでくれるお客さんのため、そしてこれからもっと関西のヘヴィーミュージックシーンが盛り上がってほしいなという思いも込めて、「彼らなら間違いない」と思わせるクオリティ・パフォーマンスを約束するバンドを集めました。そこに関しては絶対的な自信があるし、チケット代以上の価値を見出せるものを提供できるかと思います。
まだ2010年代初頭~中旬とか、ヘヴィーミュージック(特にメタルコア/ラウド系統)が一番盛り上がっていたころを振り返ってしまう方もいると思うし、自分もそれは否定しないのですが、時間は不可逆だし皆現在を生きてるわけでどうせなら皆でもっと良い未来を作っていこうと思って新しいことを先陣切ってやってきました。
少しでも今回のイベントに何かしら共感できる部分がある、または好きなバンドや気になっているバンドがいる方は是非お早めの予約をお願いいたします。すでに予約済みの方やいろいろな事情があって足を運べない方も、周囲の興味がありそうな人や友人に声を掛けたりSNSで拡散にご協力いただけますと本当に助かります。
それでは9/30(土)、心斎橋火影で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。日本のメタルコアの「未来」の目撃者になるのはあなたです。
今までの企画あれこれは下記から読めます↓
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