[7/8(土)開催]Sin Scriptureレコ発ツアー大阪編の楽しみ方
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いつもお世話になっております。Ryotaです。
6/24の「N.L.N.S」が再来週末に迫ってはいますが、7月には幣Fieldismが共催として携わっているSin Scriptureのシングルレコ発リリースツアー大阪編が開催されます。今回の会場の心斎橋SUNHALL WESTはキャパシティが小さいため、まだ予約されていない方はお早めにチケットを確保いただくことを進めます。
Sin Scriptureと開催の経緯
今回の主役となるSin Scriptureは東京発ブラッケンドデスコア、狂気と陰鬱さと暴力性の中に一種の神々しさを見いだせる邪悪かつ神秘的な作風が特徴です。今年の2月にはデビューシングル ''Sin Scripture'' をリリース。NOCTURNAL BLOODLUSTやA Ghost of Flareの作品で実績があるSTUDIO PRISONERのHiroがサウンドエンジニアリングを携え、8弦ギターが織りなす極悪な重低音とブラックメタル影響下の寒々しいリフワーク、そしてライブではマスクで顔を隠しているVo. SaNatのグロウルとホイッスルの高低差あふれるおどろおどろしいボーカルでリスナーを恐怖のどん底へ陥れました。
また始動からライブ活動も精力的に行っており、初年度にはVictim of Deception & HOTOKEの国内ツアーファイナルのサポートアクトを務め、今年の3月にはリリースパーティー兼初の自主企画 ''COCYTUS'' を開催。京都のブラッケンドデスコア不祀、ロゴやアルバムのアートワークを手掛けたRyu Miuraが在籍しているDIVINITIST、仙台のメタルコアミュータントOptimist、そして今回のツアー大阪編に出演いただくOde to the Endの5組で行われたヘヴィーすぎる公演はまさにタイトル通り「地獄の最下層」 にふさわしいものだったと聞いております。
それから少ししてGt.のYama氏からDMで「夏に東名阪ツアーを計画していて、大阪にツテがないから企画を組んでくれないか」というご相談をいただきました。ただ、この時すでにN.L.N.SとBuried Alive IIIにリソースを割いていて全アクトをこちらで手配するのはなかなか難しいと思いつつも、Buried Aliveで呼びきれないバンドをお誘いする絶好の機会というのもあり折衷案として ''共催'' という形で開催する運びとなりました。
この時開催3か月前、ライブシーンが活発化していてなかなか週末ホールレンタルが難しい状況ながらも、SUNHALLのスタッフであるこーいち君(N.L.N.Sと同日に行われる企画 ''ヒト to オト'' の主催の一人でもあります)の協力もあって何とか心斎橋SUNHALL WESTを抑えることができました。本当にありがとうございます。
そして今回のサポートアクトはSin Scripture側から2組、そして私Fieldism側から3組お誘いした計6組で開催します。こちらは主役の音楽性や作風に合わせて ''Buried Alive 2.5'' を意識しました。もちろん3組ともローチューニング+クソデカ音圧バンドです。
余談ですが、今年の11月くらい以降で関西行ってみたい or 関西で自主企画したいバンドと共催・ブッキングのお手伝いなども相談受けてますので、興味ありましたらメールやTwitterのDMとか貰えると嬉しいです。
それでは今回のサポートアクトをアルファベット順に紹介していきます。
AMИESIA
筆者がお誘いしたサポートアクト1組目は、現在関西のメタルコア/ポストハードコアシーンの最前線で活躍しているAMИESIA。REVIVAL OF THE ERA, GIVEN BY THE FLAMES, DEXCOREあたりのヴィジュアル/ゴシック系の影響が感じられる出で立ちは、この間マレーシアのポストハードコアPatriotsが来日していた時も日本の ''ヴィジュアル系'' カルチャーというのをバッチリ見せつけてましたね。特にフロントマンのIsaraはMotionless In WhiteのChris MotionlessやMarilyn Mansonあたりを彷彿とさせていて観る者に強烈なインパクトを残します。そしてGt. 剛のビジュアルは新しい性癖に目覚めそうです。
楽曲は主にPARAMENA (4人で30弦)、SIERRA (ピコリーモ)、TEZELLVEIN (DQN Core) などで活躍しているGt/Vo.の皇が手掛けており、DEXCOREやGBTFやELYSIUMあたりから影響を受けたチャグ系リフと殺意1000%のブレイクダウン、時折妖しさやゴシック感がうかがえるシンフォニックな雰囲気で来るかと思いきや、時折チャラいトラップ・EDMを取り入れたダンサブルなアレンジなど引き出しも多いです。
Sin Scriptureが大阪に来るって聞いた時、「現在バリバリ活躍している関西のバンドの中で共演相手として誰がベストか」というので真っ先に思い浮かんだのは彼らでしたね。ベクトルは違えどダークでヘヴィというマクロな共通点は間違いなくあったし、皇とYamaは同じブランドのギター使ってるし、Vo. IsaraとSaNatはそちらもフロントマンとしての存在感抜群だしで間違いなく相性は良いと見込んでいます。MVやライブの時はメイクバッチリなので近寄りがたい印象はありますが、メンバー皆ナイスガイです。
風のうわさでは新曲も引っ提げてくるそうなので、当日は一人あたり何人〇せるか注目です。
Desperate Death Parade
2組目はホーム大阪からデスコアバンドDesparate Death Parade、こちらも自分からお声掛けしたバンドになります。ミクスチャー/ラウドロック要素を押し出したりSUGGESTIONSやCYANSEAのように独自の世界観を作るバンドが多い関西では数少ない正統派デスコアサウンドを貫いており、重戦車のように迫りくるスピード感ある展開や妖しげでダークな雰囲気を醸しだすヘヴィなリフワーク、マシンガンのように容赦なく叩き込まれるブラストビート、そしてしっかり地獄へ落とすようなブレイクダウンも装備しており、デスコアの王道を貫いています。
また先述のブラッケンドデスコア不祀とは盟友関係にあり、コロナ禍前にはデンマークのデスコアバンドCABAL、USダウンテンポメタルコアSworn In、UKニューメタルコア/オルタナティブLOATHE、メキシコのメロディックデスコアHere Comes the Krakenなど、不祀と一緒に多くの海外バンドとも共演を果たしてきているあたり知名度に反して実力はかなりのものです。
Sin Scriptureの来阪が決まった段階で、デスパレに声をかけようっていうのは最初から考えていました。同じデスコアバンドというのもそうなんですが、コ口ナ禍前にシンスのYamaが別で在籍しているデスコアバンドDivertimento(現在新メンバーを迎え活動再開に向けて準備中)と対バンできればいいねって、デスパレのGt. こまちだと話をしたことがありました。あれから約4年、形は違えど共演が実現したのもあって感慨深いです。
一昨年の10月に行われたSUGGESTION Pre ''Our Heaven, Our Catharsis'' 以来約2年弱ぶりのライブではありますが、しっかり当日に向けて仕上げてきているそうなので、地獄から蘇った彼らのそのタイトなパフォーマンスには注目してもらいたいですね。
Like Tears in Rain
3組目は兵庫を拠点に活動しているメタルコアバンドLike Tears in Rain。個人的には兼ねてからこのようなメタルコア/デスコアが揃うラインナップのイベントで呼びたい…って考えていたバンドです。2019年の結成から約1年半の制作期間を経て、2021年の春M3(日本最大級の音楽・メディアミックス系同人即売会、春と秋の年2回開催)には完全セルフプロデュースでデビューEPをリリース。翌年にはライブ活動も開始しております。
「メンバー皆、全力でメンバー同士の意見を受け入れることができ、やりたいことに対してポジティブ思考である」とBa. Shotaroが語る通り、Gt. MasakiはSpiritboxを彷彿とさせるアンビエント/プログレ路線を、Shotaroはひたすらにヘヴィなダウンテンポ/デスコア路線を、そしてVo.NatsukawaはBreakdown of Sanityなどメロデスメタルコア路線と、楽曲にはそれぞれの個性が活かされています。
始動からチェックしていた成り行きでLike Tears in Rainのメンバーとは以前から交流があり、Shotaroとは好きなノベルゲームが共通していたり、昨年のBuried Alive IIにメンバー全員で遊びに来てくれたりといろいろ接点もあって、「いずれはBuried AliveかStay Nerd/Stay Emotionalのどちらかには出てもらいたい」とは考えていました。今回の企画においてBuried Alive路線でブッキングしていこうと思った時、自分にとってもバンドにとっても絶好のチャンスだと思いましたね。
今までオールジャンルのブッキングイベントだったりコ口ナ禍で注目を浴びる機会が少なかった印象ではありますが、今回のイベントで多くのオーディエンスに彼らの存在を認知してもらいたいのと、近しいジャンルで活躍するバンドとの交流を深めてほしいという個人的な思いがあります。是非今のうちにチェックしていただけると幸いです。
Ode to the End
主役以外では唯一の県外勢となる東京発メロディックデスコアバンドOde to the End。こちらはSin Scriptureからお誘いいただきました。2017年から活動を開始し、これまでAfter The Burial, I Declare War, Signs of the Swarm, Slaughter To Prevailなどとも共演経験があり、2019年には当時海外のデスコアを多く輩出していたアメリカのデスコアレーベルChugcore(現在はすでに廃業)からデビューEP ''fiend'' をリリース。後にPROMPTSやWEDGE//BRINGERが音源をChugcoreからリリースしていますが、その先駆けはこのバンドになります。
筆者はまだ彼らのライブを観たことがないものの、Ba. OgaがブラダリッシュメロデスバンドThe Art of Mankindと並行で活躍しているのもあって以前からチェックはしていました。実際の音源も聴かせていただいたんですが、2010年代初頭~中旬の古き良きデスコアに共通する音像に、ザクザクに畳みかけるスピード感高めのメタリックリフとブラストビート、そして獰猛に叫び散らすTomoのボーカル、そしてしっかり地獄に叩き落すブレイクダウンも搭載していて楽しみになってきました。
バンドにとっても今回がキャリア初大阪、機会を作ってくれたSin Scriptureには感謝しかありません。皆様もこの機会に是非観に来てほしいなと思っています。
Sleepless with Isabelle
最後は関西圏で数少ない正統派メロディックメタルコアサウンドを提示しているSleepless with Isabelle、Sin Scripture側からアプローチしたバンドになります。インスト・ハードロックD_DriveのGt. Yukiの実弟Gt/Cho. YUYAを中心に結成されたバンドで、これまでコ口ナ禍や幾多のメンバー交代などを乗り越えて精力的に活動しています。最近はHOTOKEのレコ発ツアーのサポートアクトに抜擢されたり、同ジャンルの盟友ABLAZE IN VEINS, ONE LAST STAND, UNWAVERINGなどと親交を深めたりと、徐々に県外へ進出する兆しを見せております。
作風は言うまでもなくがっちりとしたメタリックサウンドをベースにした、切れ味の鋭い単音リフと高らかに歌い上げるようなリードパート、そしてVo. Tickyのタフなシャウト & シンガロング必至のサビメロディというところでしょうか?あとは勢いを過度に殺さない小気味良いブレイクダウンもアクセントになっており、メタルコアの様式美を結集させたドラマティックな展開はライブでも多くのオーディエンスの拳やメロディックサインが見られます。
今回のラインナップでは一番チューニングが高いので若干異質に写るかもしれませんが、それでも「メタル」という共通点はほかのバンドとも大差ないし、Sin Scriptureが見込んだのなら間違いないと思っています。各メンバーの黒カットオフのいで立ちにも負けない、無駄をそぎ落としたメタルコアの美学を是非堪能してください。
末筆
ということで、当日に向けてアピールポイント的なのをざっと紹介させていただきました。初大阪のバンドや、新しいバンド、そして久しぶりに表舞台に戻ってきたバンドもいますのでどんなバンドか知らない方でも楽しめるように筆を取らせていただきました。
この日各地(特に東京)は色々ライブ被ってますが、個人的には9/30に心斎橋火影で開催する ''Buried Alive III'' に先駆けた大事な1日だと思ってるし、1組でも興味あれば是非遊びに来てもらえると嬉しいです。
9/30のほうも既にラインナップがあらかた決まってますが関西では自分しか組めない顔ぶれなので是非今度の動向にもチェックしてもらえると幸いです。
それでは7/8(土)、心斎橋SUNHALL Westで皆様にお会いできるのを楽しみにしております。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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