福岡インディペンデント映画祭2022 作品紹介 その⑦(1104-P2)
11/4(金)第2プログラム(12:20~14:20)
'ファンタスティック優秀作品特集②'
前日に続いて、各地で開催されている「ファンタスティック映画祭」でも高い評価を受けそうな作品を集めたプログラムの第2弾。こちらでは中長編2本を上映します。日常と地続きなようではみ出している、それぞれの作品ならではの独特な世界をお楽しみあれ(画像クリックで作品ページに飛びます)。
『オトギネマ』(監督:難波望、41.34min)
おとぎばなし×キネマ(シネマ)=オトギネマ!
桃太郎、一寸法師、浦島太郎、かぐや姫、雪女の5つのおはなし(敢えて順番はバラバラにしています)が、10名の脚本家によってオトナの香り豊かな物語に生まれ変わった。
各作品2名以上の脚本家が携るというスタイルが珍しくも面白く、多くの人が関わる作品独特の騒がしさやカオスが感じられるのも楽しい。‘おとぎばなし’というベースがあるためか、ただの寄せ集めに終わっていないフシギなオムニバス。
『アップデート』(監督:岡崎瑶、68.31min)
サスペンスフルな内容・展開はもちろん、観終わって驚いたのが、メインの撮影機材がiPhone12 Proだったということ。今やスマホ撮影の作品も珍しくないとはいえ、これだけのクオリティーで仕上げられるのか…と。
なので、特に撮影を意識しながら観賞することをおススメします。機材はミニマム、でも出来上がりはしっかりスケール感があるという、2020年代を象徴するような一作。これから映画を撮りたい…と思う人には参考になるかも。
文:大塚 大輔(プログラミングディレクター)
福岡インディペンデント映画祭2022は、11月3日から6日まで開催されます