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福岡インディペンデント映画祭2022 作品紹介 その①(1103-P1)

11/3(木・祝)第1プログラム(10:20~12:15)
‘文化の日スペシャル ドキュメンタリー特集‘

今年のFIDFFは、それぞれ手法も異なり、強烈な個性とインパクトを持つドキュメンタリー3作品で幕を開けます。表現手法や描く内容の差異に着目しつつ、「ドキュメンタリー」というジャンル・概念の奥深さと幅広さを楽しんでくだされば幸いです(画像クリックで作品詳細ページに移動します)。

『化猫ヤス』(監督:増田優太、5.09min)
 

老猫のヤスは繰り返される日常の中、何を考え、どんな世界が見えていたのか…。そして監督は何を思いながらこの作品を作っていたのか。

様々な色、線、造形がスパークするように飛び交い、ラストの一言でこれは確かにドキュメンタリーだった…と納得し、もう一度見返したくなる。

『潜在 美術家石橋英之の記録』(監督:小松整司、13.47min)

フランスを拠点に活動するアーティスト・石橋英之氏が2021年に京都で滞在制作を行った際の記録映像。清水焼(京焼)の近代史がシンクロすることで、石橋氏の活動・横顔がより際立ち、密度の高い作品に仕上がっている。

映像、編集、演出どれも非常に質が高く、展覧会も体感できる、最先端の文化映画。アンスティチュ・フランセ協力作品。

『ビジネスホテルファミリー』(監督:林純也、78.21min)

これは友情と正義なのか?それとも疑似三角関係と嫉妬なのか?どこにどう着地するのか意図しては描けない、北の大地の片隅で繰り広げられる生々しいドキュメント。

主人公のひとりは映画『いつくしみふかき』企画・出演の遠山雄さん。特に同作品を観た方なら必見。

文:大塚 大輔(プログラミングディレクター)

福岡インディペンデント映画祭2022は、11月3日から6日まで開催されます


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