福岡インディペンデント映画祭2022 作品紹介 その⑱(1105-P5)
11/5(土)第5プログラム(19:00~20:10)
グランプリ作品上映
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『ストレージマン』(監督:萬野達郎、39.59min)
この2年半の世相を色濃く反映しつつ、ミステリアスさ、謎も含んだリアリティ溢れる展開。実際に追い詰められ命を失った人たち、今も再起できない人たちの存在を想像せずにはいられない。
一方で、弱さ、根拠のない楽観、打算、卑小なプライド…などなど、短い時間の中で多彩かつ巧妙な人間描写が積み重なる。
主人公ながら「どこにでもいそうな」男を演じる連下浩隆さんはもちろん、瀬戸かほさん、渡部直也さんの怪演も合わさって、約40分でも疲労を感じるほど濃密な王道ドラマに。
また、この作品には今年5月に亡くなった渡辺裕之さんも'晶子'の父役として出演されています。近年は後進のためと自主映画からのオファーも積極的に受けていたという渡辺さん。上映と共に偲んでくださればと存じます。
文:大塚 大輔(プログラミングディレクター)
福岡インディペンデント映画祭2022は、11月3日から6日まで開催されます
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